パソコン快適に使えていますか?
ストレージ(HDDやSSD)などのトラブルやWindowsの更新プログラムの適用失敗、予期せぬ停電やBIOSの書き換え失敗など、パソコンを使っていくうえで故障はつきものです。


去年の10月にWindows 11がリリースされ、今は丁度パソコンの買い替えにはピッタリなタイミングかもしれません。
そうとは言え、ここで問題になるのは今まで使っていたパソコンに入っていたファイルやソフトかもしれません。大事な写真や書類、頑張って導入したソフトのインストールなど課題山積です。
そんな悩みを解決してくれるのはイーザスソフトウェアが開発している「EaseUS Todo PCTrans」です。このソフトがあれば面倒なデータ移行も手軽にできちゃいます。
提供: EaseUSソフトウェア
目次
用意するもの
移行元(使っていた)パソコンが壊れていない場合にはEaseUS Todo PCTransとネット環境があれば簡単にデータ移行が可能です。
壊れてしまったパソコンからデータ移行をするためには、故障したパソコンからハードディスクを取り出す必要があります。そのため、ハードディスクケースやSSDの外付けケースを購入する必要があります。(ストレージを取り出す方法については「壊れたPCからストレージを取り出す方法」をご覧ください。)
EaseUS Todo PCTransの入手方法
まずはEaseUS Todo PCTransをインストールしましょう。
EaseUS Todo PCTransの公式ページを開きます。
すると画面中央(ピンクの四角で囲った場所)に「無料ダウンロード」というボタンがありますのでクリックすると、インストーラをダウンロードすることができます。

これでEaseUS Todo PCTransのダウンロードは完了です。

EaseUS Todo PCTransのインストール方法
では、続いてEaseUS Todo PCTransのインストールを行っていきます。
UACが立ち上がったら「はい」をクリックします。

インストールは非常に簡単で、基本的にはEaseUS Todo PCTransのウィザードに従ってボタンを押していくだけです。
インストールは「今すぐインストールする >」をクリックすると始まります。

なお、もしもインストール先を変更したいときには「カスタムインストール」をクリックすると、使用する言語とインストール先を選択できます。

このインストーラはWebインストーラのようで、インストール時に必要なデータをダウンロードしてくるようになっているみたいです。

ダウンロードの処理が終わると、インストールが始まります。

▼インストールが完了しました。
このままEaseUS Todo PCTransを起動させるには「今すぐ始める >」をクリックします。

一瞬EaseUS Todo PCTransのスプラッシュ画面が出てきます。

これでインストールは完了です。
続いてライセンス認証をしていきましょう。
EaseUS Todo PCTransのライセンスコードをお持ちの方は、ウィンドウ右上にある(オレンジ色の)「アップグレード」というボタンをクリックします。

新しく出てきたウィンドウの右上にある、「ライセンスを入力」というボタンをクリックします。

出てきたテキストボックスに、ライセンスコードを入力し、「認証」というボタンをクリックします。

「おめでとうございます!」と表示されればライセンス認証完了です。

では、次の章からいよいよパソコンからハードディスクを取り出し、EaseUS Todo PCTrans Proを使ってデータを復元する方法についてみていきます。
壊れたPCからストレージを取り出す方法
移行先(新しい)パソコンにEaseUS Todo PCTransがインストール出来たら、壊れてしまったパソコンからハードディスクを取り外します。
ストレージを取り出す方法については「あのかぼ」(当ブログ)の分解タグをご覧いただければ参考になるかもしれません。
ここではいくつかの機種の分解方法を紹介します。
- dynabook P1-T6KB-EGのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- dynabook P1-B2UY-DBのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- Lenovo G580/G570/G560のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- ThinkPad E480のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- ThinkPad X230/X220のストレージ換装手順
- Acer Swift 5 SF514-53Tのバッテリー、ストレージ換装・増設手順
- FMV LIFEBOOK NH90/E2のメモリ、ストレージ換装・増設手順

取り出したストレージはハードディスクケースやSSDのケースに入れます。
2.5-inchのHDDやSSDの場合には玄人志向のHDDケースやSalcarのHDDケースが安価で安定していると思います。玄人志向と比べるとSalcarの方が多少高いですが、HDDの出し入れが楽なので、もしも何回か使う可能性があればSalcarがいいかもしれません。

対して、m.2 SSDの場合には内部接続がSATAなのかPCIeなのかを調べておきましょう。
もしも自信がない場合にはSATAとNVMeを両方サポートしているケース、例えばこちらの玄人志向のケースなどを購入するといいと思います。

また、形状が似ていますが、mSATAの場合があります。mSATAのSSDを使用しているモデルはあまり多くないかもしれませんが、作業前に調べておくとよいでしょう。
mSATAであればこちらのケースが利用可能です。
その他、3.5inch HDDなど、PCに取り付けられているストレージに合わせて、ケースをご用意ください。
EaseUS Todo PCTransを使ってデータを救出する方法
壊れてしまったパソコンから取り出したストレージをケースに入れ、移行先(新しい)パソコンに接続したらEaseUS Todo PCTrans Proを立ち上げます。
ユーザーアカウント制御(UAC)が出てきたら「はい」をクリックします。

EaseUS Todo PCTransを起動させると、一瞬スプラッシュスクリーンが出てきますので、少し待ちます。

EaseUS Todo PCTransが起動したら、ウィンドウ左にある「データレスキュー」をクリックします。

「データレスキュー」に遷移したら「スタート」というボタンをクリックします。

パソコンに先ほど取り外したストレージが取り付けられていることを確認したら、「スキャン」というボタンをクリックします。

PCに取り付けられているメディアを読み込んでいます。
処理が終わるまでしばらく待ちます。

データを復元するストレージを選び、「続ける」というボタンをクリックします。

なお、この時、PCにいくつかのOSがインストールされていると、下図のように検出されたOSが選択肢として現れますので、ストレージの名前(ボリュームラベル)やOS、ディスクの名前やユーザー名を参考に、復元する内容を選択しましょう。

再びスキャンが始まります。
しばらく待ちましょう。

ここで、「したいこと」に応じて、作業が少しだけ分岐します。
というのもEaseUS Todo PCTransは復元したいソフトやデータを個別に選ぶことも、ユーザーごと復元することも可能なのです。
復元するデータを個別に選びたい方
復元するソフトやデータを個別に選びたいという時は、主に「アプリケーション」タブと「ファイルタブ」を操作します。
まずは、「アプリケーション」タブにいることを確認し、復元したいソフトの前にあるチェックボックスをオンにしていきます。

復元したいソフトにチェックを入れられたら、「ファイル」タブをクリックします。

▼ ここでは、主要なライブラリとディスクからデータを選択できます。
先ほどと同じように、復元したいファイルを選択していきます。

復元したいアプリケーションやファイルの選択ができたら、「復元」というボタンをクリックします。

後は待つだけで、自動的にソフトやファイルが新しいパソコンに移行されていきます。

「完了」という画面に遷移したら作業は無事に成功しました。
ログを確認し、問題がなければ「OK」というボタンをクリックします。

再起動を求められたら「再起動」というボタンをクリックします。
(この時、保存の必要な作業をしていた場合には、「後で」というボタンをクリックし、任意のタイミングで再起動できます。)

お疲れ様です!
次の項(復元できた内容を確認する)まで進めます。
ユーザー丸ごと復元したい方
ユーザー丸ごと復元したい!という方は、次の手順で操作を行います。
まずは、復元したいソフトの左側にあるチェックボックスをオンにします。

復元したいソフトが選べたら次に「アカウント」をクリックします。

ここで、復元したいユーザー名の左側にある、チェックボックスをオンにして、「復元」というボタンをクリックします。

後は待つだけで、自動的にソフトやファイルが新しいパソコンに移行されていきます。

「完了」という画面に遷移したら作業は無事に成功しました。
ログを確認し、問題がなければ「OK」というボタンをクリックします。
もし再起動を求められたら「再起動」というボタンをクリックします。

では、ユーザーを切り替えてみましょう。

これで作業は完了です。
ログインができたら復元した内容を確認してみましょう。




復元できた内容を確認する
復元したソフトやデータを確認してみましょう。

例えば、Google Chrome。
お気に入りも移行できています。

そして、ピクチャに保存していた内容や、

ドキュメントに保存していた内容も大丈夫そうです。

選択した内容はすべて移行できていました。

お疲れ様でした!
EaseUS Todo PCTransで出来ること
せっかくなので、EaseUS Todo PCTrans Proで出来ることをもう少し見てみましょう。
今回は壊れてしまったパソコンからEaseUS Todo PCTransを使ってデータを復元しましたが、当然壊れていないパソコンからの引っ越しも可能です。
EaseUS Todo PCTrans Proは2台までインストールできますので、移行先と移行とにそれぞれインストールしておけば、簡単にデータの移行やアプリの移動を行うことが可能です。
同じLANに接続しておけば手軽にネットワーク経由でのデータ移行が可能です。
特に、パソコンの初期設定時、恐らく一番頭を悩ませるのはOutlookのデータ移行でしょう。特にプロバイダのメールだと普段使用しないパスワードやPOPやらIMAPやらSMTPやらと設定をし、古いメッセージの扱いやアドレス帳の以降に悩んだ方も少なくないと思います。
EaseUS Todo PCTrans Proがあれば一発で解決します。

また、バックアップソフトとしても利用が出来るようで、パソコンの不調に備えて、ソフトやデータのバックアップもできるようです。
イメージ化できるので、バックアップしたデータは外付けハードディスクなどに格納していざという時にデータやソフトを復元することも可能です。

また、Cドライブの空き容量がひっ迫している場合には、別のドライブにアプリを移行することもできるようです。
最近のパソコンではSSDを搭載しているモデルが多いですが、128GBクラスのパソコンだとすぐに空き容量がなくなってしまうので、容量不足解消にもTodo PCTransは最適だと思います。

また、システムのクリーンアップなどの機能の他、


ソフトの管理の機能もあります。

EaseUS Todo PCTransはプロダクトキーの解析も可能です。

Windows 7以前のPCではWindows のプロダクトキーはPCの側面や底面に張られていました。
しかし、Windows 8以降のPC(BTOやMMR:再生中古パソコン用正規 Windows ライセンスを除く)では主にWindows のプロダクトキーはBIOSに書き込まれており(DPK = Digital Product Key)確認することができません。
EaseUS Todo PCTransを使えばWindows10のプロダクトキーを確認できる他、Microsoft Office、Adobe製品が対応しているそうです。

まとめ
いかかでしたでしょうか?
筆者は今までデータ移行ソフトを使ったことがありませんでしたが、EaseUS Todo PCTransは簡単な操作で、難しい作業をパッパッと出来るソフトだと思いました。
恐らくこれならだれでも簡単にパソコンの引っ越しが出来るのではないでしょうか。
そして、EaseUS Todo PCTransのメリットは、データ移行だけにとどまらず、日々のバックアップソフトしても使いやすいというところだと思います。
万が一ストレージが壊れてしまっても、EaseUS Todo PCTransで事前にイメージ化をしておけば、簡単に元の環境に戻すことができます。
パソコンのデータ移行にお悩みの方はぜひ、EaseUS Todo PCTrans Proを試していただけたらと思います。
それでは、引き続き楽しいPCライフを!
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