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【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法(2/3)

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【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法(2/3)

このシリーズでは最新のmacOSがインストールできない古いMacにOpenCore Legacy Patcher (OCLP)を使用してmacOS Sonomaをインストールする方法について紹介しています。

今回は前回までに用意したmacOS Sonomaのブータブルメディアを使用して、実際にmacOS Sonomaをインストールしていきます。

目次

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今回の目次

次回の目次

インストール作業開始

OpenCore Legacy Patcherを使ってMacにmacOS Sonomaをインストールする

早速、先ほどまでに作成したOpenCore Legacy Patcherが導入されたmacOSのインストールメディアを使って、MacにmacOS Sonomaをインストールしていきます。

macOS 14 Sonomaをインストールする際の注意点

インストールしたいMacが以下のリストに含まれている場合には、USB2.0以降のハブUSBキーボードUSBマウスが必要です。

  • iMac12,x: iMac (Mid 2011) 以前
  • Macmini5,x: Mac mini (Mid 2011) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro (Mid 2012) 以前
  • MacPro5,1: Mac Pro Server (Mid 2012) 以前
  • MacBook7,1: MacBook (13-inch, Mid 2010) 以前
  • MacBookAir4,x: MacBook Air (11-inch, Mid 2011) 以前
  • MacBookPro8,x: MacBook Pro (Early 2011) 以前

macOS Ventura以降ではUSB 1.1のサポートが終了したため、OpenCore Legacy Patcherのルートパッチをインストールするまで、USB 1.1に依存したハードウェアの利用ができません。

その為、macOSのインストール時にはUSBマウスUSBキーボードをご利用ください。
(Logicool Unifying含む、USBレシーバーとセットのマウスやキーボードである場合には無線キーボードもご利用いただけます。)

また、Mac Pro 2012以前をご利用の方で、前面のUSBポートをご利用の方はUSB2.0以上のハブを噛ませることで、前面ポートの利用が可能になります。

▼ インストールを行いたいMacの電源を切り、作成したインストールメディアを差し込みます。

MacにUSBメモリを挿入した様子
MacにUSBメモリを挿入した様子

▼ 電源ボタンを投入したらoption (Alt)キーを押し続けます。

Appleキーボードの場合の説明用の画像(Optionキーを拡大しています。)

▼ Windows向けキーボードの場合にはAlt キーを押し続けます。

WindowsキーボードとWindowsとMacの兼用キーボードの場合の説明用の画像(AltキーとOptionキーを拡大しています。)

Startup Managerが立ち上がり、選択できるようになったらOpenCore Legacy Patcherのアイコンのついた「EFI Boot」を選択し、Return (Enter)キーを押します。

iMacやMac Pro、Mac miniなど、デスクトップタイプのMacの場合には、USBが初期化されるまでキーボードを認識しない可能性があります。

この場合にはMacの起動音(ジャーンという音)の後、一拍おいてから、option (Alt)キーを押し続けることで、Startup Managerが起動する可能性があります。

※ MacBook ProなどのラップトップタイプのMacの場合には電源ボタンを押したと同期にoption (Alt)キーを押し続けます。

Apple Startup Manager上でOpenCore Legacy Patcherのアイコン(EFI Boot)を選択している図
Startup Managerが立ち上がったらOpenCore Legacy Patcherのアイコン(EFI Boot)を選択する

▼ すると、OpenCoreのブートピッカーが立ち上がります。
ここで「Install macOS Sonoma」を選択します。

OpenCoreのブートピッカーで「Install macOS Sonoma」を選択している図
OpenCoreのブートピッカー

▼ 通常のmacOSのインストールと違うのはここまでで、ここからは通常のインストール方法と同様です。

macOS Sonomaの起動画面

▼ 言語の選択が出てきたら、インストールに使用する言語を選択します。

macOS Sonomaのインストール画面(インストールに使用する言語を選択するウィンドウが表示されており、「English」が選択されている)

▼ 通常はNVRAMに書き込まれた言語が選択されますが、普段使用している言語と異なるものが選択されている場合にはリストの中から探し、選択した後、「→」ボタンをクリックします。

macOS Sonomaのインストール画面(インストールに使用する言語を選択するウィンドウが表示されており、「日本語」が選択されている)

▼ メインメニューが表示されます。

macOS Sonomaのインストール画面(メインメニューが表示されており「Time Machineから復元」が選択されている)

ストレージを初期化をしていない場合、もしくはディスクをフォーマットをしたい場合にはディスクユーティリティを選択します。

この時、元のOSのデータを消さずにmacOS Sonomaをインストール(アップグレード)したい場合には、このステップは飛ばしインストールを開始しても構いません

オススメはこの手順の通りディスクユーティリティで消去しインストールする方法です。

▼ 「ディスクユーティリティ」をクリックしたら、「続ける」を選択します。

macOS Sonomaのインストール画面(メインメニューが表示されており「ディスクユーティリティ」が選択されている)

▼ フォーマットしたいドライブ、またはボリュームを選択します。

macOS復旧で「ディスクユーティリティ」が表示されている図

▼ ここで、もしもボリューム名(パーティション名)しか表示されない場合は、「表示」から「すべてのデバイスを表示」をクリックしましょう。

▼ 操作したいディスクまたはボリュームが選択出来たら「消去」を押し、各項目を設定します。

macOS復旧で「ディスクユーティリティ」が表示されており、「KLEVV NEO N400」のディスクを消去する画面が開かれている

▼ ここでは、「名前」を「Macintosh HD」とし、「フォーマット」形式を「APFS」、「方式」は「GUIDパーティションマップ」を選択しました。
各項目を確認し、問題がなければ「消去」ボタンををクリックします。

macOS復旧で「ディスクユーティリティ」が表示されており、「KLEVV NEO N400」のディスクを消去する画面が開かれている。
「名前」は「Macintosh HD」と入力されていて「フォーマット」は「APFS」、「方式」は「GUIDパーティションマップ」を選択している

▼ 操作が完了するまでそのまま待ちます。

macOS復旧で「ディスクユーティリティ」が表示されており、「KLEVV NEO N400」を消去している図

▼ 消去プロセスが完了したら「完了」をクリックして、ディスクユーティリティを閉じます。

macOS復旧で「ディスクユーティリティ」が表示されており、「KLEVV NEO N400」の消去が完了している図

▼ ここまで設定ができたら、メインメニューから「macOS Sonoma インストール」を選択し、「続ける」をクリックします。

macOS Sonomaのインストール画面(メインメニューが表示されており「macOS Sonoma インストール」が選択されている)

▼ 「続ける」をクリックしてインストールを続行します。

macOS 復旧でmacOS Sonomaのインストール画面が開かれている。

▼ ソフトウェアの使用許諾契約書です。

macOS 復旧でmacOS Sonomaのインストール画面が開かれており、使用許諾契約に関する文章と、ボタンが表示されている図

▼ 同意内容について確認されます。

選択されたボタンについて確認されている図

▼ 次に、macOSをインストールするボリュームを選択します。
複数のストレージが表示されている時は誤って別のストレージやボリュームを選択しないように気を付けます。

macOSをインストールするディスクの選択を促されている図

▼ 選択ができたら「続ける」をクリックしましょう。

macOSをインストールするディスクの選択を促されている図(Macintosh HDが選択されている)

▼ macOS Sonomaのインストールが始まります。
インストールする機種や環境により、完了までに時間がかかる場合があります。気長に待ちましょう。

Macintosh HDに対してmacOS Sonomaがインストールされていく図(「残り約15分」と目安時間が表示されている)

▼ 暫くするとMacが再起動し、インストールが継続されます。
再起動後に再びmacOS Sonomaのインストール画面に戻ってしまう場合には、OpenCore Legacy Patcherのブートピッカーでインストールに使用したボリューム名、または「macOS Installer」というラベルのものがあればそれを選択しましょう。

OpenCoreのブートピッカーで3つの項目が表示されている図(右から「Install macOS Sonoma」、「macOS Installer」、「Macintosh HD - Data」が表示されており、中央の「macOS Installer」を選択している図

Macの再起動後、ソフトウェアアップデートの準備中にエラーが起きました。と表示された場合

Macが自動的に再起動したあと、ソフトウェアアップデートの準備中にエラーが起きました。」と表示されたら、「Apple メニュー(リンゴのロゴ)」をクリックし、「再起動」を選択します。

インストールに失敗している図。Appleメニューには「macOSアップデートアシスタント」と表示されており、「ソフトウェアアップデートの準備中にエラーが起きました。」と書かれた小さなポップアップが表示されている

▼ 再起動後、OpenCore Legacy Patcherのブートピッカーで「macOS Installer」を選択します。

OpenCoreのブートピッカーで2つの項目が表示されている図(右側は「Install macOS Sonoma」左側は「macOS Installer」。左側の「macOS Installer」を選択している図

これでもなお、問題が発生する場合には、今一度インストール作業(このページの初めから)をやり直していただければと思います。

MacBookPro11,3をご利用の方の注意点

MacBookPro11,3でmacOS Monterey以降をインストールしている方は、ルートパッチがインストールされるまで、セーフモードで起動させる必要があります。

これはmacOS 12 Monterey Beta 7以降でApple は Nvidia Kepler アクセラレーションを削除したために、dGPUがmacOSが読み込まれた時点で動作を停止し、iGPUに以後の処理を移行できないため黒い画面でフリーズしたようになります。

この問題を回避するにはセーフモードで立ち上げる必要があります。

※ セーフモードで立ち上げるにはOpenCore Legacy PatcherのブートピッカーでmacOS Montereyを選択する際に、Shift + Enterキーを押しながら実行します。> 詳しくはこちら(セーフモード)

▼ なお、「残り1分未満」と表示されてから長い1分が始まることがありますが、インストールが完了するまで優しい気持ちで待ちましょう。

macOS Sonomaの起動画面(Apple ロゴの下にあるプログレスバーの上に「残り約7分と表示されている図」

▼ インストール作業が終わると、自動的に再起動されます。

macOS Sonomaの起動画面

次のページではセットアップをしていきます。