という訳で、今回紹介するのはEaseUS Todo Backup Homeを使ってHDDをクローンし、SSDに換装する方法です。
つまり、この記事ではEaseUS Todo Backupの使い方と、「あのかぼ」で紹介したノートパソコンのHDD交換方法について紹介していきます。
ちなみに、自分でこういう事をいうのは非常に恐縮ですが、かぼしーはこのEaseUS Todo Backupのヘビーユーザーでございまして、プライベートでの利用は数知れず、使用しているソフトでは使用頻度No,7くらいです。(たぶん)
以前記事にも書きましたが、EaseUSさんのソフトを初めて使用したのは2006年頃でございまして、EaseUS Disk CopyやこのEaseUS Todo Backupに感銘を受けて、実は自分でもDisk StationeryというHDDクローンソフトを作ったりしていました。
先ほどネットで確認してみると「EaseUS Todo BackupでHDDからSSDにクローンしたら失敗した」とか「EaseUS Todo Backupでクローンしたら起動しない」という言葉を見つけましたが、(少なくとも筆者は)EaseUS Todo Backupでストレージのクローンに失敗することは(まず)ありません。
そんな自信いっぱいなKabocy(筆者)のウザいノリで、この記事進行していきます。
どうぞよろしくお願いいたします!
提供: EaseUSソフトウェア
目次
- 用意するもの
- この記事を執筆するにあたり使用したPC
- EaseUS Todo Backupのブータブルメディアを作成する
- EaseUS Todo Backupを使ってHDDをクローンする
- パソコンを分解してストレージを換装する (分解方法など)
- EaseUS Todo Backupとは?
- まとめ
用意するもの
- EaseUS Todo Backup Home
- HDDケース
- USBメモリ
- ストレージ
- インストール対象のPC
- インターネット環境
です!
HDDケースやストレージはお使いのPCに取り付けられる形状や内部接続のものをお選びください。
EaseUS Todo Backupは無料で使える「EaseUS Todo Backup Free」と有償の「EaseUS Todo Backup Home」(と企業向けのエディション3つ)があります。
今回使用するのはEaseUS Todo Backup Homeになります。
もしかしたら既に、「EaseUS Todo Backup FreeをノートパソコンをSSDに交換するときに使ったよ!」という方も少なくないかもしれませんね!
EaseUS Todo Backupの入手方法
EaseUS Todo Backupは開発元であるEaseUSの公式ページから購入できる他、Amazonや家電量販店でも取り扱いがあります。
ただ、EaseUSの公式ページでは様々なキャンペーンが行われていることも多く、一番お得に購入するには公式ページからの購入がおすすめです。
プロダクトキーをお持ちの方や「とりあえずインストールしてみたい!」という方は次の方法でダウンロードができます。
EaseUS Todo Backup Homeの公式ページを開きます。
画面中央(ピンクの四角で囲った場所)に「無料ダウンロード」というボタンがありますのでクリックします。
(ちなみに、無料で使えるEaseUS Todo Backup FreeとEaseUS Todo Backup Home Trialは別物です。)
任意の場所にダウンロードします。
非常に簡単にダウンロードできますね!
EaseUS Todo Backupのインストール方法
先ほどダウンロードしたインストーラを実行します。
ユーザーアカウント制御(UAC)が立ち上がったら「はい」をクリックします。
通常、このまま「今すぐインストールする」をクリックするとインストールが開始されます。
なお、この時に「インストール先のパスを変えたい!」と言った場合には、ウインドウ右下にある「カスタムインストール ▼」をクリックして言語やインストール先を選択することが可能です。
どうやらWebインストーラのようで、インストール前にインストールに必要なファイルをダウンロードしてくるようです。
インストールが始まりました。84%と93%くらいのところで止まりがちですが、ちゃんとインストールできています。
お!インストールが完了したみたいです。
簡単にインストールできますね。
「今すぐ始める」をクリックしてEaseUS Todo Backupを起動させます。
一瞬EaseUS Todo Backupのスプラッシュ画面が表示されます。
EaseUS Todo Backupが起動しました。ライセンスコードをお持ちの方は、ウィンドウ右上付近の、「ライセンス認証」というオレンジ色のボタンを選択します。
ライセンスコードをお持ちの方はウィンドウ下部のテキストボックスに入力し、「ライセンス認証」というボタンをクリックします。
なお、EaseUS Todo Backupのライセンスコードをお持ちでない方は、「Home」か「Home + Cloud」を選ぶことができます。
ライセンス認証が始まりました。しばらく待ちます。
これでEaseUS Todo Backup Homeの準備(インストール作業)は完了です。
この記事を執筆するにあたり使用したPC
今回この記事の為に2012年にLenovoより発売されたLenovo G580を用意しました。
購入してからずっとHDDのままのこのLenovo G580はWindows 8が搭載されていましたが、「せっかくなら最新の環境で検証したい!」と思いましてWindows 11をインストールして作業しました。
比較的動作の軽いはずのWindows 8ですらカチカチだったLenovo G580は果たして快適になるのでしょうか?
モデル | Lenovo G580 |
CPU | Intel Core i5-3230M (2Core/4Thread 2.60GHz, Max3.20GHz) |
メモリ | DDR3-1600 4GB (SO-DIMM) |
ストレージ | 500GB HDD |
ディスプレイ | 15.6-inch ワイド (1,366×768) |
グラフィック | Intel HD Graphics 4000 (プロセッサーに内蔵) DirectX 12, WDDM 1.1 |
無線LAN | Atheros AR5B195 (IEEE802.11b/g/n) |
EaseUS Todo Backupのブータブルメディアを作成する
では、さっそくHDDをSSDにクローンしていきたい訳ですが、ここで「失敗しないHDDクローン方法」を発表します。
EaseUS Todo Backupを使って、失敗せずにHDDをクローンするポイントはEaseUS Todo Backupのブータブルメディアを作成し、「HDDからSSDへクローンする事」です。これだけで、クローンの成功率が全然違います。
Windows上でEaseUS Todo Backupを使って作業しても普段あまり失敗することはないですが、「ブータブルメディア」これを1本作っておくだけで、今後のPCライフの安心感も変わってきます!(強引)
では、EaseUS Todo Backupを立ち上げます。UACが立ち上がったら「はい」を選択します。
一瞬、EaseUS Todo Backupのスプラッシュスクリーンが出てきます。
EaseUS Todo Backupが立ち上がったら、ウインドウ上部にある「ツール」というボタンをクリックします。
(なんかEaseUS Todo BackupのUI、メチャクチャカッコよくなってますね。)
出てきたメニューの中から、「ブータブルディスクの作成」をクリックします。
「ブータブルディスクの作成」という新しいウィンドウが開きました。
ここではUSBメモリを使った方法を紹介しますが、ISOに出力できる他、DVDなどの光学メディアにも作成が可能です。なお、ISOの出力サイズは700MB弱程度ですので、ギリギリCDに作成できないかもしれません。
もしも光学メディアを使用する場合にはDVDがおすすめです。
▼ USBメモリを挿入した後、赤丸で囲ったUSBメモリのアイコンをクリックします。
自動的にUSBメモリを認識し、プルダウンメニューにUSBメモリが表示されていると思います。
この作業により、ブータブルメディアを作成するUSBメモリのデータは消えますので、もしも必要なデータがある場合には、一度操作をキャンセルして、データをバックアップした後、再度作業を行ってください。
なお、選択されているUSBメモリがブータブルメディアを作成したいUSBメモリを異なる場合には、プルダウンメニューをクリックして、ブータブルメディアを作成したいUSBメモリを選択します。
また、USBドライバやAHCIドライバを組み込む必要がある場合には、「ドライバーを追加」のチェックボックスをオンにし、ドライバを選択します。(必須の作業ではありません)
ここまでの作業出来たら「作成」というボタンをクリックします。
Eブータブルメディアの作成が開始されるとEaseUS Todo Backup Homeの組み込まれたWindows PEの組み込まれたISOの生成から始まるります。
EaseUS Todo Backup Homeの組み込まれたWindows PEのISOが作成されると、いよいよUSBメモリもフォーマットについて確認が求められます。
問題がなければ「OK」をクリックします。
(なお、この時「0x1D754001」というエラーが表示されたら、USBポートを変えるか、一度PCを再起動して再度試してみてください。)
あとは待つだけです。
プログレスバーの部分にある表示が100%となり、「WinPE ISOがエクスポートされました。」と出力されたら作業が完了です。
「完了」をクリックし、EaseUS Todo Backupを閉じます。
では、次のステップからEaseUS Todo Backupが組み込まれたWindows PEから起動して、HDDをコピーしていきます。
EaseUS Todo Backupを使ってHDDをクローンする
では、先ほど作成したEaseUS Todo Backupの入ったUSBメモリをPCに差し込んで、PCをUSBメモリから起動させます。
ちなみに、この作業の時、一度PCをシャットダウンするのですが、Windows 8以降は「高速起動」がオンになっています。
シャットダウンをする際にShiftキーを押し付けながらシャッドダウンするか、再起動を行ってBoot MenuからUSBメモリを選択します。(セキュアブートがオンのPCでは再起動する際、Shiftキーを押し付け、「デバイスの使用」からUSBメモリを選択する方法もあります。)
BIOSで起動順位を変えてもいいですね。(作業が終わったら、再度起動順位を戻しておきましょう。)
すると、Windows PEから起動するはずです。
EaseUS Todo Backupのスプラッシュ画面が表示されました。
そろそろEaseUS Todo Backupが起動するはずです。
EaseUS Todo Backup 2022が起動したら、赤丸で囲った「ツール」をクリックします。
そして、「クローン」を選択します。
そして、クローンしたいストレージ(HDDなど)を選択します。
すると、対象のボリュームが選択されます。
確認をして、「次へ」をクリックします。
次にクローン先のストレージ(SSDなど)を選択し、次へをクリックします。
すると、出来上がりの様子が表示されますので、問題がなければ、「次へ」をクリックします。
クローンが始まりました。
ちなみに残り時間が表示されますが、あまり当てになりません。
クローンが完了しました!
「完了」というボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。
EaseUS Todo Backup 2022も閉じて、作業を終了させます。
これでクローン作業は完了です。
パソコンを分解してストレージを換装する
ここまでの作業、お疲れ様でした。
ここからは実際に今クローンしたストレージをPCに取り付けていきます。
作業はお使いのパソコンによって異なります。
ここでは「あのかぼ」で紹介したストレージの換装方法をまとめたページを掲載します。
- ThinkPad X230/X220のストレージ換装手順
- ThinkPad T480のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- ThinkPad E480のメモリの増設手順
- Panasonic Let’s note CF-SZ6の分解とストレージ換装・増設手順
- dynabook AZ55/GBのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- dynabook P1-T6KB-EGのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- dynabook P1-B2UY-DBのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- ASUS VivoBook 15 M515のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- Acer Swift 5 SF514-53Tのバッテリー、ストレージ換装・増設手順
- HP Pavilion 15-cc111TUのメモリ、ストレージ換装・増設手順
- Lenovo G580/G570のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- FMV LIFEBOOK NH90/E2のメモリ、ストレージ換装・増設手順
- マウスコンピューター mouse F5のメモリ、ストレージ換装・増設手順
▼ ThinkPad X230の分解した様子です。特定のカバーやバッテリーを外し、ストレージを取り出すタイプ。
非常にメンテナンスしやすく、有難い構造です。
ThinkPad X41, X61, X200などの他、NEC LaVie LS350/C、LS150/Eなどはこのタイプです。
▼ Acer Swift 5 SF514-53Tの分解した様子です。今風のノートパソコンはボトムカバーを全部外して作業するのが多いですね。こういうタイプはツメを折らないように慎重に作業します。
ThinkPad E480、X240以降やDell XPS 13、TOSHIBA T554やdynabook R63などでは、ボトムカバー全体を外して作業します。
▼ FMV LIFEBOOK NH90/E2を分解した様子です。ある意味なタイプです。
Lenovo G560/G550やDELL Inspiron 15(3521)、などではネジを数本外し、少し複雑な形状のカバーを爪やスパッジャーで外していきます。これもツメを折らないように慎重に作業する必要があります。
▼ Lenovo G580を分解した様子です。
ユーザーにとってもやさしいタイプです。Elitebook 2560pやDELL Latitude E6320など、少しプロ向け、というか企業向けモデルでは、このように保守のしやすい分解機構であることが多いです。
無事に作業できましたでしょうか?
EaseUS Todo Backupとは?
もう、大体ここまでお読みいただけたら、どれくらい便利なソフトなのかはお判りいただけたと思います。
が、もう少し、詳しくEaseUS Todo Backupについてみていきます。
EaseUS Todo Backupの使い勝手は?
以前のバージョンのEaseUS Todo Backupを使ったことのある方はお気づきだと思いますが、EaseUS Todo Backup 2022ではUIが大きく変更されました。
そもそもEaseUS Todo Backup はHDDのコピーの他にも、ディスクやパーティションのバックアップ、特定のフォルダやファイル、Outlookのデータ、OS全体のバックアップを作成することができます。
また、これらのバックアップはスケジュールを設定しておくことで、定期的にPCのバックアップを取ることが可能です。
一昔前にはWindows Home Serverを使用して定期的にPCのデータをバックアップしていた方も少なくなかったかもしれませんが、EaseUS Todo Backup があれば、これをPC1台で行えます。
操作としても、新しいUIとアニメーションも相まって、「操作の難しそうなユーティリティ」から、どこかPOPで可愛げのある、先進性がありながらゲームのような操作感で簡単に作業が可能です。
筆者はEaseUS Todo Backup Workstationを使用してP2V機能を使ったり、購入したPCのリカバリパーティションをイメージ化しておくなどの作業に使用しています。
P2Vなどは普段使わないよ!という方も、EaseUS Todo Backup Homeは普段のバックアップソフトとしても非常に便利です。ストレージの故障対策にもとてもおすすめできます。
EaseUS Todo Backup エディションの比較
EaseUS Todo Backup Free | EaseUS Todo Backup Home | EaseUS Todo Backup Workstation | EaseUS Todo Backup Advanced Server | EaseUS Todo Backup Technician | |
バックアップと復元・保存のスピード | 普通 | 速い | 速い | 速い | 速い |
完全/増分/差分バックアップ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティション/ファイルのバックアップと復元 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Outlookメールのバックアップと復元 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スケジュールに基づくバックアップ | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Eメールによる通知,オフサイトコピー | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
他のPCへのシステムの移行 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
仮想環境またはVMwareへのシステムの移行 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
P2V変換、データのコピー及び復元 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
PXEネットワークからリストアを実行 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Windows Server 2019/2016/2012/2003/2008/SBSに対応 | × | × | × | 〇 | 〇 |
自らのクライアントに技術サービスを提供 | × | × | × | × | 〇 |
まとめ
いかがでしたでしょうか!
遅いパソコンを劇的に早くする方法として市民権を得たHDDからSSDへの換装ですが、如何せんデータの取り扱いは非常に面倒です。そんな面倒な作業は全部EaseUS Todo Backupにお任せ!
とっても簡単です。
筆者はEaseUS Todo Backup Workstationを古くから愛用していますが、EaseUS Todo Backup Homeも明快なUIと軽快な操作感を兼ね備える使いやすいバックアップソフトでした。
HDDをクローンしてSSDに換装するときに使うほかにも、「あれ?そういえば、普段PCのバックアップしていないな…。」という方にはとてもおすすめです。
という訳で、今回も熱い記事になりました。
それでは、引き続き楽しいPCライフを!
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