この記事では先日リリースされたmacOS Venturaの対応機種から外れてしまったMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法を紹介します。
本投稿ではmacOS Venturaが非対応機種向けのmacOS Venturaのインストーラを作成していきます。
目次
- はじめに-諸注意とサポート-
- インストール要件
- OpenCore Legacy Patcherとは
- 用意するもの
- インストールメディアを作成する
- macOS Venturaのインストールを開始する
- ルートパッチをインストールする
- よくあるトラブルと解決方法
はじめに
諸注意
この度は当ブログ(あのかぼ)にアクセス頂きまして誠にありがとうございます。
この記事で紹介している方法は非公式のインストール手順です。Appleのサポートは受けられません。 またこの記事または当ブログで紹介している全ての記事をもとに生じたあらゆる損害に対して当ブログ及び筆者は何ら責任を負わない旨合わせてご承知おき頂きますようお願いいたします。
サポート
作業中やご利用中にトラブルが生じてしまった場合には「Plats.app」内にある国内の非公式OpenCore Legacy Patcherコミュニティをご利用ください。
このコミュニティではインストールについての問題解決の他、インストール成功例やTipsなどの幅広い内容を網羅します。のんびりと書き込める空間なので、ぜひOpenCore Legacy Patcherをご利用の方はご参加ください!
また、当記事をご閲覧された方で「こうすればいいんじゃない?」や「これでうまくいった」など、貴重な体験談やアイディアがあればどうぞお気軽にコメントをお寄せください。併せてよろしくお願いいたします!
また、OpenCore Legacy Patcher関連のニュースは弊ブログの他、「おんかぼ!」でも扱っております。
これらの更新内容はPlats.appの他、かぼしーのTwitterで告知いたしますので、ぜひフォローいただけると幸いです!
そして、この記事でインストールが無事に成功された方は、ぜひ「このMacでインストールができたよ!」などお寄せください!
詳しくはAbout Usをご覧ください。
是非一緒に楽しみながら頑張りましょう!
一番読み飛ばされそうな部分ですが、お読みいただきありがとうございました。
インストールが無事に完了することを心より祈念申し上げます。ファイトです!
インストール要件
macOS 13 Venturaを公式にサポートしているMac
一応サクッと確認しておきましょう。下記はmacOS Venturaを正式にサポートしているリストです。
ちなみに、さっさと作業したい方は「用意するもの」まで飛ばしていただいてもOKです。
- iMac 2017以降
- iMac Pro 2017以降
- Mac mini 2018以降
- Mac Pro 2019以降
- Mac Studio 2022
- MacBook Air 2018以降
- MacBook 2017以降
- MacBook Pro 2017以降
OpenCore Legacy PatcherがサポートしているMac
そして、今回の主役であるOpenCore Legacy Patcher を利用できる機種、すなわちこの記事の対象となるMacは下記の通りです。
(Dortania https://dortania.github.io/OpenCore-Legacy-Patcher/MODELS.html より意訳と編集)
- MacBook (Early 2008以降)
- MacBook Air (Late 2008以降)
- MacBook Pro (Early 2008以降)
- Mac mini (Early 2009以降)
- iMac (Mid 2007以降)
- Mac Pro (Early 2008以降)
- Xserve (Early 2008以降)
ちなみに、iMac (Mid 2007)についてはSSE4.1をサポートしているCPU、つまりT9300やT9500などのPenryn世代のCore 2に換装することによって導入が可能です。
※ 残念ながらOpenCore Legacy Patcherの対象外となってしまったMacでも最新のWindows 11をインストールすることができるかもしれません。
OpenCore Legacy Patcherとは
macOS Big SurやmacOS MontereyからOpenCore Legacy Patcher(OCLP)をご利用の方やHackintoshをされている方ならおなじみだと思います。
「OpenCore」は元々、Clover EFIやChameleonといったブートローダの一つですが、その中でも設計や思想が新しく、OpenCoreのチュートリアルの冒頭に記載されている「セキュリティと品質に念頭に置いて設計されている」という言葉を裏付けるように、システム整合性保護(SIP)を有効化したりFileVaultを利用できるオープンソースソフトウェア(OSS)のブートローダーです。
そして、その「OpenCore」が母体のOld Mac向けプロジェクトが「OpenCore Legacy Patcher」になります。ある意味では由緒正しいプロジェクトといっても過言ではありません。
用意するもの
- 16GB以上のUSBメモリ
- インターネット環境
- インストーラを作成するMac
そんなに多くはありません。16GB以上のUSBメモリが1本あれば十分です。
ただし、もしも新規で購入されるなら16GBよりも32GBがおすすめです。なぜなら32GBの方がコスパがいいからです。
なお、特別な事情がない限り、USBメモリに作成したインストーラはフォーマットせず大切に保管しておくことをお勧めします。
ネット環境についてはさほど大きな問題は無いと思いますが、12GB程のデータをダウンロードするため、CATVや通信制限が掛かるようなご契約ではダウンロードに手こずるかもしれません。
インストールメディアを作成する
では、いよいよ作業に移っていきます。
まずはブート可能なmacOS Venturaのインストーラを作成していきます。
ブート可能なmacOS Venturaのインストーラを作成する
まずは、16GB以上の容量を持つUSBメモリを手元に用意します。
このUSBメモリの内容はこの作業によってすべてのデータが消えますので、大切なデータが入っている場合にはあらかじめバックアップをお願いします。
せっかくなので、忘れないうちにMacにUSBメモリを挿入しておきましょう。
この作業中に誤って別のUSBメモリや外部ストレージをフォーマットしてしまうとデータの損失に繋がるので、可能であれば今回の作業に不要なUSBメモリ(やSDカード)などは取り外しておきましょう。
OpenCore Legacy Patcherをダウンロードする
(※ OpenCore Legacy Patcher 0.6.6 以降ではUI(画面レイアウト)が変更されました。詳しくはこちら)
ではOpenCore Legacy Patcher Releases よりGUI版のOpenCore Legacy Patcherをダウンロードし、展開します。
OpenCore Legacy Patcher Releasesを開き、下にスクロールします。
▼ Assetsにある「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」をクリックし、ダウンロードします。
▼ もしも、ダウンロードする際に許可を求められたら「許可」をクリックします。
次のページではOpenCore Legacy Patcherを利用したmacOS Venturaのダウンロードとインストーラー作成方法などを行っていきます。