TPM 2.0チェックを回避してWindows 11へアップグレードする方法【2選】

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TPM 2.0チェックを回避してWindows 11へアップグレードする方法【2選】

どうも!かぼしーです。

去年末に「Windows 11非対応機種でもOK!Windows 10からWindows 11へアップグレードする方法」という記事を執筆しましたが、今回は別の方法でTPM 2.0などのチェックを回避してWindows 11の最小要件を満たさない(非対応機種)をWindows 10からWindows 11のアップグレードする方法を紹介します。

なお、クリーンインストール(新規インストール)をご希望の方は以下の記事をご覧ください。

その他、Windows 11関連のインストールや回避方法などのまとめはこちらにございます。

Windows 11の各種回避方法まとめ

目次

なお「TPM2.0のチェック回避したアップグレード可能なインストーラーを作成する」はUSBメモリを用意する必要があるものの、アップグレードしたいPCが複数台ある場合にはお勧めです。

この記事でできること

この記事を参考に作業をすると、Windows 11の最小システム要件を満たしていないパソコン、つまりWindows 11がインストールできないパソコンでもWindows 10からWindows 11へアップグレードできるようになります。

この記事の方法の他にも、「Windows 11非対応機種でもOK!Windows 10からWindows 11へアップグレードする方法」を参考にして作業をしても簡単にアップグレードが行えます。
記事を読んでみて、できそうな手法を選んで作業をしてみてください。

ちなみに、Windows 11が非対応なパソコンで、通常通りの作業をしても、次のように表示されWindows 11のインストールが行えません。

用意するもの

  • Windows 11のISO

Windows 11のイメージファイルの入手方法はこちらをご覧ください。

この他、「TPM2.0のチェック回避したアップグレード可能なインストーラーを作成する」を実践される方は8GB以上のUSBメモリが必要です。

では、実際に作業を始めていきます。

TPM2.0のチェック回避したアップグレード可能なインストーラを作成する

Windows 11へアップグレードしたいパソコンが複数台ある場合にはお勧めの手法です。

まずは、次の記事を参考に、Rufusを使用してTPM2.0や各種チェックを回避したWindows 11のインストーラを作成します。

ブータブルメディアの作成が完了したら、USBメモリの中にある「setup.exe」を実行します。

UAC(User Account Control)が立ち上がったら「はい」をクリックします。

あとは画面に従って作業を行っていけば大丈夫です。

▼インストーラが立ち上げたら、「次へ(N)」をクリックします。

更新プログラムのチェックとダウンロードが始まります。

環境によっては、「Windows 11 セットアップを再起動しています」と表示され、自動的にインストーラが閉じますが正常な動作なのでこのまま待ちます。

再度インストーラが立ち上がったら、次の画面に進むまで暫く待ちます。

画面が変わりました。
ライセンス条項に同意できる場合には「同意する(A)」をクリックして、作業を続行します。

少々時間がかかるかもしれませんが、これもまた気長に待ちます。

▼ 暫く待っていると「次の作業が必要です」と表示され、次のようなメッセージが表示されます。

この PC は、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません。これらの要件は、より信頼性の高い高品質なエクスペリエンスを実現するのに役立ちます。この PC に Windows 11 をインストールすることはお勧めできません。互換性の問題が発生する可能性があります。Windows 11 のインストールを続行すると、お使いの PC はサポートされなくなり、更新プログラムを受け取る権利がなくなります。互換性がないことによる PC の損害は、製造元の保証の対象ではありません。[承諾] を選択すると、このステートメントを読み、理解したことを確認したことになります。

よく読んで、問題がなければ「承諾する」をクリックします。

なお、この時にWindows 11と互換がないソフトウェアや設定を検出すると、その修正などを求められることがあります。指示に従って作業をします。

▼ この作業には少し時間が掛かることがあります。

インストールの準備が完了しました。
引き継ぐ内容に問題がなければ、「インストール(I)」をクリックしインストールを開始します。

なお、引き継ぐ項目を変更したい場合には、「引き継ぐものを変更」という文字をクリックします。

引き継ぐ項目のオプションとしては下記のものがあります。

お疲れ様でした!Windows 11のインストールが始まりました。
PCの電源を切らずに待ちましょう。

お疲れ様でした!
まとめ」へ進む

レジストリを書き換えてWindows 11へアップグレードする

TPM1.2を搭載していて、Windows 10からWindows 11へアップグレードするパソコンが1台の場合には、こちらの手法が最も簡単です。

この手法は非常に簡単ですが、TPM1.2が利用可能である必要があります。TPMが搭載されているPCやHaswell世代以降のPCで、BIOSでTPMを有効にできる場合にはお勧めの手法です。

なお、主要なマザーボードメーカのTPM有効化方法はこちらの記事をご覧ください。

TPM1.2が搭載されているか確認する

まず、タスクバーにある検索ボックスか、「Windows キー」+「R」を押し、「tpm.msc」と入力し、「OK」をクリックします。

「コンピュータのトラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)の管理」を開くとTPMの状態が確認できます。

「TPM 製造元情報」より「仕様バージョン: 1.2」と表記されていればTPM1.2が利用可能です。(下図だと見切れていますが…)

もしTPM1.2が有効であれば、このまま作業を続行しましょう!
TPMが搭載されていない、搭載されているかわからない方は「TPM2.0のチェック回避したアップグレード可能なインストーラーを作成する」を参考にWindows 11のインストーラを作成しましょう。

レジストリを操作する

まずはコマンドプロンプトを管理者として立ち上げます。
検索ボックスを表示している場合には、検索ボックスに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。

この時に、UACが立ち上がったら「はい」をクリックします。

そして、下記のコマンドを張り付けて実行します。(Enter キーを押す)

reg add HKLM\SYSTEM\Setup\MoSetup /v AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU /t REG_DWORD /d 1 /f

「作業が正しく終了されました。」と表示されたらコマンドプロンプトを閉じて、先ほどダウンロードしたWindows 11のイメージファイルをマウントし、「setup.exe」を実行します。

UACが立ち上がったら「はい」をクリックします。

あとは画面に従って作業を行っていけば大丈夫です。

▼インストーラが立ち上げたら、「次へ(N)」をクリックします。

更新プログラムのチェックとダウンロードが始まります。

環境によっては、「Windows 11 セットアップを再起動しています」と表示され、自動的にインストーラが閉じますが正常な動作なのでこのまま待ちます。

再度インストーラが立ち上がったら、次の画面に進むまで暫く待ちます。

画面が変わりました。
ライセンス条項に同意できる場合には「同意する(A)」をクリックして、作業を続行します。

少々時間がかかるかもしれませんが、これもまた気長に待ちます。

▼ 暫く待っていると「次の作業が必要です」と表示され、次のようなメッセージが表示されます。

この PC は、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません。これらの要件は、より信頼性の高い高品質なエクスペリエンスを実現するのに役立ちます。この PC に Windows 11 をインストールすることはお勧めできません。互換性の問題が発生する可能性があります。Windows 11 のインストールを続行すると、お使いの PC はサポートされなくなり、更新プログラムを受け取る権利がなくなります。互換性がないことによる PC の損害は、製造元の保証の対象ではありません。[承諾] を選択すると、このステートメントを読み、理解したことを確認したことになります。

問題がなければ「承諾する」をクリックします。

なお、この時にWindows 11と互換がないソフトウェアや設定を検出すると、その修正などを求められることがあります。指示に従って作業をします。

▼ この作業には少し時間が掛かることがあります。

インストールの準備が完了しました。
引き継ぐ内容に問題がなければ、「インストール(I)」をクリックしインストールを開始します。

なお、引き継ぐ項目を変更したい場合には、「引き継ぐものを変更」という文字をクリックします。

引き継ぐ項目のオプションとしては下記のものがあります。

お疲れ様でした!Windows 11のインストールが始まりました。
PCの電源を切らずに待ちましょう。

HP Pavilion dv6500にWindows 11をインストールしてみた様子
HP Pavilion dv6500にWindows 11をインストールしてみた様子

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここまでWindows 11の最小要件を満たしていないPCにWindows 10からWindows 11へアップグレードする方法についてみてきました。

なお、Windows 11をクリーンインストールしたい方やその他のWindows 11の回避策についても色々まとめておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます!

それでは、引き続き楽しいPCライフを!

では!

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2023.01.16 タグ「Windows Tips」を追加しました。
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2023.01.16 記事内のリンクを修正しました。(15件)
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