MicrosoftはWindows 11への大規模なAI機能統合を発表し、注目を集めています。この新たな取り組み「Windows上のAI」(Windows on AI)は、既存のCopilot機能を大きく超えるものであり、これまでのWindowsのあり方を根本から変える可能性を秘めています。
ローカルAIを活用した新機能
今回の発表で特に注目されるのは、「ローカルAI」を利用した新たな機能の開発です。この機能は、OS内のコピー&ペースト操作を向上させることを目的としており、ユーザーの作業効率を格段に高めることが期待されています。
Windows 11 24H2は2段階
次の大型アップデートである「Windows 11 24H2」は、2024年中盤から2段階に分けて提供される予定です。Snapdragon X Eliteを搭載したデバイスが最初にアップデートを受け、その後、既存のデバイスに対するOTA (Over The Air)アップデートが9月か10月に開始されます。
ただし、すべてのAI機能が秋までに提供されるわけではない点には注意が必要と、このニュースを報じたWindows Latestは指摘しています。
AI Explorerによる新しい探求
Build 2024開発者会議のドキュメントでは、「AI Explorer」という機能の搭載を匂わせました。この機能により、進化したAI機能を通じて、デジタルライフをより深く「探求」することが可能になる見込みです。「Windows上の新しいAI機能のデザイン」と題されたイベントのドキュメントでは、アプリケーションがこれらの体験と統合し、ユーザの満足度を向上させる方法が紹介されています。
PowerToysと「高度なペースト」機能
Windows 11とWindows 10のPowerToysには、近いうちにAI関連の機能が追加される予定です。「PowerToys Advanced Paste with Local AI」という新機能が導入され、AI支援APIとデバイス内MLモデルを用いて、新しい「Advanced Paste」機能を強化します。この機能が新世代ハードウェアに限定されるかどうかは明らかにされていませんが、幅広いデバイスでの利用が想定されています。