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Windows 8 Build 8220がインターネット上に流出 「Team Fortress 2」をテーマにした「代替現実ゲーム」が発端でリーク?

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Windows 8 Build 8220がインターネット上に流出 「Team Fortress 2」をテーマにした「代替現実ゲーム」が発端でリーク?

Windows 8 build 8220は、2012年2月4日にMicrosoft Technology Adoption Program (TAP)に登録されたパートナーに配布されたConsumer Preview「エスクロー版」です。このビルドは、2024年7月6日にTeam Fortress 2をテーマにした代替現実ゲームを通じて公開されました。

目次

Windows 8 Build 8220は度々話題になったビルド

Windows 8 Build 8220は有名なビルドなので、せっかくなので軽く「Build 8220」について紹介します。

意外とすぐにインターネット上で確認されていたビルド

Windows 8 Build 8220の英語版と簡体字中国語版の画像は、リリース当日に中国のフォーラムPCBetaのメンバーによって最初にアップロードされました。この他、Winunleaked.tkの筆者であるCanouna氏が2012年2月6日にWinunleaked.tkでさらに多くの画像を公開しました。(BetaWiki)

Windows 8 Build 8220は「スタートボタンが消える」と話題を生んだビルド

この前後、ARMコンパイル版の起動プロセスのビデオもYouku氏にアップロードされました。公式なConsumer Previewビルドとこのビルドを区別する方法に関する質問がStackExchange Superuserフォーラムに投稿され、そこでISOイメージファイル名の参照がありました。

スタートボタンが消えた?!と話題になったビルド

このビルドはTAP向けに配布されたビルドですが、これまでのビルドと異なり、対外向けに配布された初めての「スタートボタン」がないものでした。この情報を掴んだ複数のメディアがこのビルドを名指しして、紹介したりしたことでも話題になりました。

Windows 8 build 8220の起動画面

Internet Archiveからダウンロードできるように

今回、リークされたWindows 8 Build 8220は現在Internet Archiveに登録され、入手が可能になりました。

一方、このビルドはMicrosoftが直接配布しているものではないため、入手とダウンロードには一定のリスクも存在します。

新機能と変更点

前出のBetaWikiはこのWindows 8 Build 8220の特徴や変更点、バグなども紹介しています。
ここではこれらの内容を和訳してお伝えします。

  1. Metroシェル
    • 新しいアニメーションがスタート画面やチャームバーに追加されました。
    • チャームバーのアイコンは最終リリースで見られるデザインに更新されましたが、Windowsの旗だけは例外です。
    • PC設定のピン留めされたアプリケーションタイルが削除されました。
    • リモートデスクトップ通信アプリケーションがスタート画面にピン留めされました。
  2. Windows Aero
    • 現在フォーカスされているウィンドウのドロップシャドウエフェクトが軽減されました。
  3. タスクバー
    • スタートボタンがタスクバーから削除され、ホットコーナーで現在のスタート画面のレイアウトを表示するようになりました。
    • タスクバープロパティダイアログのアイコンも更新され、スタートボタンが省かれました。
  4. ブランディング
    • Windows 8 Betaという表記がすべてWindows 8 Consumer Previewに変更されました。
    • winverアプリケーションの著作権年が2012年に更新されました。
  5. ブートグラフィックライブラリ (BGFX)
    • レガシーBIOSマシンのワイドスクリーンモニター構成に対応するために更新されました。
  6. ユーザーアカウント
    • デフォルトのユーザーアカウントのプロファイル画像が最終RTMデザインに更新されました。
  7. セキュアブートポリシー
    • 初期バージョンのセキュアブートポリシーが使用されていますが、ディスク上の構造は後のビルドと同じです。
  8. その他の変更
    • Windows Setupの「Install now」ボタンのフォントが修正されました。
    • シャットダウン音が再生されなくなりました。

バグと問題点

  1. ファイルシステムマウントサポート
    • ISOイメージのマウント中に無効なパスエラーが発生する可能性がありますが、イメージは正常にマウントされます。
  2. Internet Explorer
    • 新しいインターフェース要素がユーザー入力に適切に反応しないことがあります。
  3. デスクトップウィンドウマネージャー
    • 拡大鏡ツールを使用するとグラフィカルアーティファクトが表示されることがあります。
  4. システムリセット
    • システムリセットツールが機能しません。
  5. 設定
    • デバイスが正しく検出されず、設定アプリケーションがクラッシュすることがあります。
  6. コントロールパネル
    • 新しい言語を追加するとコントロールパネルがハングすることがあります。

まとめ

Windows 8 build 8220は、Windows 8のConsumer Previewに向けた準備段階のビルドであり、様々な新機能や変更点が導入されていますが、いくつかのバグや問題も存在します。

Windows 8がどのように開発がすすめられてきたかを知る貴重な資料と言えそうです。

KADOKAWA/ニコニコの一連のダークウェブへの個人情報流出事件など暗いニュースが続く中での「リーク」。興味深い話題でした。

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