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Windows Server 2022をベースとした「奇妙な」Windows 10 IoT Enterprise LTSCが公開される

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Windows Server 2022をベースとした「奇妙な」Windows 10 IoT Enterprise LTSCが公開される

最近インターネット上にはまだリリースされていないはずのWindows 11 LTSCが流出したりと、話題に尽きない「LTSC版」のWindowsですが、今回はWindows Server 2022をベースとした「奇妙な」Windows 10 IoT Enterprise LTSCがインターネットに登場しました。

Windows Server 2022ベースのWindows 10 LTSC?

現在Microsoftから正式にリリースされている最新のWindows 10のLTSC版は2021年11月にリリースされた「21H2」をベースとしてビルドされた「Windows 10 LTSC 2021」です。

Bob Pony 氏のXより

しかし、Windowsの動向に詳しいBob Pony氏はX (旧Twitter)上で、Windows Server 2022をベースとした奇妙なWindows 10 LTSCを公開しました。

Bob Pony氏によると、このWindows 10 LTSCは元々ベトナムのフォーラムで公開された非公式のリリースで、ISOには変更が加えられていたとのことですが、同氏はこれらの変更をほとんど元の状態に戻したと説明しています。

Windows 10 LTSC 2021との違い

今回公開されたWindows 10 LTSCの特別な点についてXで質問されたBob Pony氏は「公式の Windows 10 LTSC 2021 と比較して、Windows Server 2022 が使用する新しい改良コードベースを備えてる」とした上で、「Server 2022 ベースであるため、Windows バックアップ アプリや大きな検索アイコンなど、Windows 10 LTSC 2021 の最近の更新による変更はありません。」としました。

この他、同氏はこのビルドをテストした換装として、「公式の LTSC 2021 リリースよりも驚くほど高速である」とし、今回公開されたWindows Server 2022 のコードベースの方が優れていることを示唆しました。

入手は出来るものの…

このWindows Server 2022をベースにしたWindows 10 LTSCを試してみたい場合にはWindows 10の標準的な構成に戻したバージョンをBob Pony氏が公開しています。

ただし、このビルドはあくまでも非公式で、Microsoftからリリースされているバージョンではありません。安全性について確かではない他、Bob Pony氏もこのビルドについてAzure Arc セットアップのように見えるWindows Server 機能があるなど、いくつかの癖があることを言及し、一部のWindows ドライバーに問題がある可能性について指摘しています。

まとめ

ここまでインターネット上に公開されたWindows Server 2022をベースとした「奇妙な」Windows 10 IoT Enterprise LTSCについて紹介してきました。このビルドをテストしたBob Pony氏は「驚くほど高速である」と評価するなど、気になるバージョンです。

最近ではWindows 11の最初のLTSC版が流出したり、Windows 7の非公開ビルドが相次いでインターネット上に流出しています。

現在MicrosoftはWindows 11の新しいバージョン、24H2の開発を進めており、話題に絶えることはないでしょう。