【解説】Google ドライブのファイル消失問題、Googleがファイルの回復方法を提供

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【解説】Google ドライブのファイル消失問題、Googleがファイルの回復方法を提供

Googleは12月5日(現地時間)、Googleドライブのデスクトップアプリケーションに起因するデータ同期の問題に対処し、影響を受けたユーザーのための復旧手順を発表しました。この問題は、アプリケーションのバージョン84における同期の不具合により、まだドライブに同期されていないローカルファイルの変更が失われるというものでした。

目次

Google Driveのデータ消失問題とは?

この問題は2023年11月22日にGoogle Driveを利用しているユーザから2023年5月以降のファイルがドライブから消失し、フォルダ構造も同時期の状態に戻っていることGoogle公式フォーラムで報告されたことが発端で明らかになりました。その後、他の多くのGoogle Driveユーザも類似の問題が発生していることが報告され、Google は調査を行っていました。

Googleは11月29日に、この問題は「デスクトップ版ドライブの小規模なユーザーサブセット」に影響を及ぼすと発表しました。同社はこの問題が、既に同期され、モバイルアプリやウェブ上のドライブUIで表示されているファイルには影響しないと報告しました。

Google Driveから消失したデータを回復する方法

この問題についてGoogle はデスクトップ版 Google ドライブのUIとコマンドラインから修復を行う2つの方法を公開しました。

  • Google DriveのUIからデータの回復を行う
  • コマンドを利用してデータの回復を行う

Google Driveでデータが消失したユーザは最新バージョンのGoogle ドライブアプリ(バージョン85.0.13.0以上)をダウンロードし、インストールインストールした上で必要な作業を行うことで、失われたファイルの復旧を開始できます。復旧プロセスはバックグラウンドで実行され、完了するとユーザーに通知されます。さらに、復旧された未同期ファイルは「Google Drive Recovery」と名付けられたデスクトップ上の新しいフォルダに格納されます。

Google DriveのUIからデータの回復を行う

ステップ1: Googleドライブをアップデートする

パソコンにデスクトップ版ドライブの最新バージョン(バージョン 85.0.13.0 以降)をダウンロードし、インストールします。

ステップ2: Google ドライブを実行

デスクトップ版ドライブ アプリを開きます。

ステップ3: Google ドライブを表示させる

メニュー バーまたはシステム トレイからデスクトップ用ドライブ アイコン をクリックします。

ステップ4: Shiftキーを押しながら設定ボタンをクリック

Shift キーを押したまま、 [設定] ボタンをクリックします

ステップ5: バックアップから復元]をクリック

[バックアップから復元]をクリックします。

ステップ6: ファイルの復元が可能な場合

回復が開始されると、「Recovery has started」(復元が始まりました)と表示されます。
なお、復元の必要がない場合や、バックアップデータが見つからない場合には「No backups found」(バックアップが見つかりません)と表示されます。

ステップ7: ファイルの復元の結果

バックアップが見つかった場合は、しばらくしてから「Recovery is complete」(回復が完了しました)または「Not enough disk space」(ディスク スペースの不足)と表示されます。

十分なディスク領域がない場合は、必要な量のディスク領域を開けてから再試行することをGoogleは推奨しています。

ステップ8: 作業完了

復元されたファイルはデスクトップに作成された「Google Drive Recovery」という名前のフォルダに保存されます。

コマンドを利用してデータの回復を行う

Googleは、ドライブアカウントのディレクトリを別の場所にバックアップしているか、特定の場所にファイルを復元したいWindowsおよびMacユーザのために、コマンドラインでのデータ修復方法も提供しています。

ステップ1: Googleドライブをアップデートする

パソコンにデスクトップ版ドライブの最新バージョン(バージョン 85.0.13.0 以降)をダウンロードし、インストールします。

ステップ2: Googleドライブを終了する

Google ドライブが実行されている場合には、デスクトップ版Google ドライブを終了させます。

ステップ3: コマンドプロンプトまたはターミナルを起動する

Windowsの場合にはコマンドプロンプトを、Macの場合にはターミナルを起動させます。

ステップ4: (Windowsの場合)コマンドプロンプトでコマンドを実行

Windowsの場合には以下のコマンドをコマンドプロンプトに貼り付けて実行します。

"C:\Program Files\Google\Drive File Stream\launch.bat" --recover_from_account_backups

このファイルの復元プロセスはバックグラウンドで行われ、特に何かが出力されることはないようです。タスク マネージャーを開き、 GoogleDriveFS.exe が実行されなくなったら、実行は完了です。

ステップ4: (Macの場合)ターミナルでコマンドを実行

macOSの場合には以下のコマンドをターミナルに貼り付けて実行します。

"/Applications/Google Drive.app/Contents/MacOS/Google Drive"
--recover_from_account_backups

このファイルの復元プロセスはフォアグラウンドで行われ、進行状況がターミナルに表示されます。

ステップ5: 作業完了

復元されたファイルはデスクトップに作成された「Google Drive Recovery」という名前のフォルダに保存されます。

アカウントを切断した場合やアプリアンインストールした場合

アカウントを切断したりアプリをアンインストールしたユーザーには、Windows BackupやmacOS Time Machineを使用して、ドライブキャッシュがまだ利用可能だった時点にシステムを復元し、コマンドラインを使用して欠落データを復旧することが推奨されています。

まとめ

この事件はクラウドストレージの信頼性に関する重要な問題を浮き彫りにしました。今後、Googleや他のクラウドサービスプロバイダーは、このような問題を防ぐためのより堅牢な対策を求められます。

大切なデータは複数の場所に保管し、もしもの事態に備えていただけたら幸いです。