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Apple元CDOのジョナサン・アイブ氏とOpenAIのサム・アルトマン氏 新しいAIデバイスへの資金提供を求める

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Apple元CDOのジョナサン・アイブ氏とOpenAIのサム・アルトマン氏 新しいAIデバイスへの資金提供を求める

OpenAIのCEOのサム・アルトマン氏と元Appleデザインチーフのジョナサン・アイブ氏が個人向けAIデバイスの設計で正式に提携し、資金提供を求めているとThe Informationが報じています。(via MacRumors)

ジョナサン・アイブ氏はAppleの創始者のひとりでCEOであった故スティーブ・ジョブズ氏の右腕とも呼ばれiPhoneやiPodなど、Appleの主力製品をデザインしてきました。そんな同氏は2019年にAppleを去り、デザイン会社のLoveFromを設立しました。

ChatGPTで知られるOpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、ジョナサン・アイブ氏に協力を求めAIデバイスを開発すると報じ、アイブ氏は最大10億ドルの資金調達を目指しているとしています。

開発者イベント「OpenAI DevDay」で司会を務めたアルトマン氏

現時点でこの個人向けAIデバイスについて詳細な情報は明かされていないものの、見た目はスマートフォンには似てないとされ、サム・アルトマン氏は画面のないウェアラブルAIデバイスであるHumane AI pinの大口投資家であるため、ジョナサン・アイブ氏と同様の製品を開発する可能性があると指摘されています。

かぼしーはここに注目

ここまでApple 元CDOのジョナサン・アイブ氏とOpenAIのサム・アルトマン氏が正式に提携し、資金提供を募っているというニュースをお伝えしてきました。

OpenAIのCEOのサム・アルトマン氏が協力を求めたジョナサン・アイブ氏はデザイン会社のLoveFromを設立しています。このLoveFromにはAppleでジョナサン・アイブ氏の同僚だった多くのデザイナーが集まり、昨年12月時点でAppleから20人以上が移籍しています。

WWDCでのジョナサン・アイブ氏

それに対しAppleはジョナサン・アイブ氏と同期で、30年以上Appleに勤めていたバート・アンドレ (Bart Andre)氏が退社していたり、同社の主要なデザイナーの退社が相次いでおり、Appleの次期CEOを同社の社内から見つけたいティム・クック氏は苦境に立たされています。

Appleを支えた著名なデザイナーの退社が続いており、同社のデザイナーの不満が山積しているという報道もありながら、Appleは空間コンピュータ の「Apple Vision Pro」を発売したりと「革命」を起こすべく製品の開発を行っていますが、iPhoneやApple Watchに続く主力な製品には至っていません。

一方、Appleのデザイナーが集うLoveFromと、今一番ノリに乗っているOpenAIを率いるサム・アルトマン氏のタッグに、期待が集まるのは必至です。また、一部報道では出資元としてソフトバンクCEOの孫正義氏と協議しているとされている他、OpenAIに出資するThrive Capitalや故スティーブ・ジョブズ氏の配偶者であるローレン・パウエル・ジョブズ (Laurene Powell Jobs)氏が立ち上げた「Emerson Collective」が挙げられています。

Apple Vision Proなどの投入を行い革新的な企業というブランドを維持したいAppleと、Appleを長く支えてきたデザインチームが集まる「オリジナル」Appleチームと呼んでも差し支えなさそうなLoveFromとサム・アルトマン氏のタッグで革新的なデバイスを開発を行いたいこの協力体制が、私たちの生活にどのような革命を起こすのか、今後の注目に注目が集まります。