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Windows NT互換OSを目指すReactOS、Adobe Photoshop CS4が動作したことを紹介

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Windows NT互換OSを目指すReactOS、Adobe Photoshop CS4が動作したことを紹介

eactOSは、Microsoft Windows NTファミリーのオペレーティングシステム(OS) 互換性を目指して開発されているオープンソースのOSです。直近の開発は大変順調なようで、x64へのポートやGUIによるインストーラの改善、UEFIのサポートなどが活発に行われています。そんな中、WindowsやMacでおなじみの「あの」ソフトがユーザが行ったテストで動作し、話題になっています。

ReactOSとは?

ReactOSはWindowsとの完全互換を目指し、開発が進められているOSです。
その歴史は古く、1996年頃にWindows 95のクローンOSを目指し集まったFreeWin95というグループがベースになっています。(実際にはこのプロジェクトは思うように進行せず、ジェイソン・フィルビー氏によりFreeWin95のメンバーらに声を掛けReactOSプロジェクトがスタートしました。)
ReactOS プロジェクトではWindows NT がターゲットになり1998年2月からスタートしました。

ReactOSニュースリリースより 片山博文MZにより日本語入力が実装された

開発は困難を極め、「このプロジェクトは死んだのか?」など自嘲気味な記述も見られますが、x64へのポートやDirectXやUEFI Bootのサポートなどの追加に取組んでいたりと精力的に開発が行われています。

ReactOS上でAdobe Photoshop CS4が動く?

ReactOSの公式Twitterでは同プロジェクトの動向の他、ユーザから寄せられた動作事例などを紹介しています。

この中で、2024年3月3日17時16分に同アカウントが更新され、ユーザからAdobe Photoshop CS4が動作したとユーザから寄せられたと画像付きで紹介。
おおよそ22時間後の執筆時点(3月4日 16時頃)で372いいね、41リポストと反響を呼んでいます。

スクリーンショットを確認すると2024年2月29日に公開されたもの(ReactOS dev 7693 [d0e292])でブラシツールで書かれたと思われる「HELLO」という文字と、顔文字が確認できます。

Adobe Photoshopは米Adobeの人気フォトレタッチソフトで、CS4は2008年12月に発売されました。

同投稿内では「エラーが発生する可能性があります。」としていながらも、ソフトが起動し、動作していることから、着実にReactOSが進化していることが分かります。

まとめ

ReactOSプロジェクトは大変長い間、精力的に活動を続けている素晴らしいプロジェクトです。
ReactOS 0.4.14が2021年12月にリリースされた後、React 0.4.15のリリースが遅れていますが、Adobe Photoshop CS4の動作は作業の成果が感じられます。

今後の動向にも注目が集まります。