2024年4月5日(現地時間)、Microsoftは企業向けの長期サポート(LTSC)版「Windows 11 LTSC 2024」を正式に発表しました。これは、Windows 11の大型アップデート「24H2」として提供される予定です。

この発表が行われる前日、Windows 11のLTSC版がインターネット上に流出していました。

Windows 11 LTSCとは？

Windows 11のLTSC版 (Long-Term Servicing Channel)は、企業や組織が長期間にわたって安定した環境でWindowsを使用できるように設計されたエディションです。特に、頻繁な機能更新を避けたい業務環境やシステムの大きな変更を避けたい場所に最適です。このバージョンでは主要なセキュリティパッチと修正のみが提供され、大きな機能更新は行われません。

「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」と「Windows 11 IoT Enterprise LTSC 2024」の2つのエディションが提供される予定で、これらには一部の標準のアプリやMicrosoft Edgeが含まれていないのが特徴です。

Windows 11 LTSCはいつ登場するの？

Microsoftは2023年4月、同社が運営するWindows IT Pro Blogの中で、Windows 11 LTSCの発表を行いました。この中でMicrosoftは、Windows 11 LTSCは2024年下半期にリリースすることを明らかにしましていました。

It’s important for organizations to have adequate time to plan for adopting Windows 11. Today we’re announcing that the next Windows LTSC releases will be available in the second half of 2024:

• Windows 11 Enterprise LTSC
• Windows 11 IoT Enterprise LTSC

We’ll provide more details as we get closer to availability.

Windows IT Pro Blogより

この話題を報じたNeowinはWindows 11 LTSCのリリースはWindows 11の「24H2」(2024 Update)と同時期に開始されることを示唆しました。

KMSサポートページでプロダクトキーも公開

Microsoftは、Key Management Services(KMS)のサポートページを更新し、Windows 11 Enterprise LTSC 2024やWindows IoT Enterprise LTSC 2024で利用できるプロダクトキーを公開しました。