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OpenCore Legacy Patcherでインストーラ作成時にエラーが起こるときに確認すること

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OpenCore Legacy Patcherでインストーラ作成時にエラーが起こるときに確認すること

この記事ではOpenCore Legacy Patcherでインストーラを作成する際に、「Failed to create macOS installer」や「The bless of the installer disk failed.」といったエラーで作業が失敗する際に確認しておきたいことや解決方法を紹介します。

目次

このトラブルについて

OpenCore Legacy PatcherでmacOS Montereyのインストーラーを作成する際、下記のようなエラーメッセージが出力され、USBメモリにインストーラが作成できないというトラブルが発生することがあります。

Failed to create macOS installer

Output: Started erase on disk3
Unmounting disk
Creating the partition map
Waiting for partitions to activate
Formatting disk3s2 as Mac OS Extended with name OCLP-Installer
Initialized /dev/rdisk3s2 as a 57 GB case-insensitive HFS Plus volume
Mounting disk
Finished erase on disk3
Making disk bootable...


Error: 2022-07-11 20:57:52.265 OCLP-Helper[1770:54900] Starting...
Erasing disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 100%
Failed to extract AssetData/boot/Firmware/Manifests/InstallerBoot/* from update bundle
The bless of the installer disk failed.
2022-07-11 21:00:24.492 OCLP-Helper[1770:54900] Done

このトラブルは6月半ばごろから報告されており、ダウンロードしたイメージファイルをUSBメモリに書き込む際に出現します。

また、頂きました情報によると執筆時点での最新バージョン、OpenCore Legacy Patcher v0.4.7の他、0.4.3でも同様のトラブルが発生したとのことです。

OpenCore Legacy Patcher v0.4.7 メインメニュー

インストーラー作成時に失敗する理由と解決策

このトラブルの原因はmacOS MontereyのインストーラーをAppleからダウンロードする際、別のアーキテクチャ向けのビルドを選択している可能性があります。

macOS 12.4の例で紹介しますと、大変紛らわしいのですが「macOS 12.4 (21F79 – 12.1 GB)」「macOS 12.4 (21F2092 – 11.7 GB)」の2つがあり、そのうち、容量の小さい「21F2092」とあるものは、先日発売されたApple M2搭載向けのビルドです。

以上より、もしも「Failed to create macOS installer」や「The bless of the installer disk failed.」といったエラーメッセージが表示され、インストーラを作成できない場合にはぜひ、ビルド番号を確認いただき、Intel向けのインストーラをダウンロードいただけたらと思います。

一連の作業方法

主な作業は今までと変わりませんが、おさらいもかねて紹介させていただけたらと思います。

まずはOpenCore Legacy Patcher を立ち上げ、「Create macOS Installer」を選択します。

▼ macOSのインストーラを新しくダウンロードしたいので「Download macOS Installer」をクリックします。

そして、先述の通り、macOS 12.4は「21F2092」と「21F79」の2つのビルド番号が用意されていますが、ここではIntel向けの「21F79」とある方を選択します。

なお、蛇足ですがもっと別のバージョンをダウンロードしたい方は、「Reload with all installers」を選択します。

すると、Apple からダウンロード可能なバージョンが表示されます。(蛇足です)

あとは元の記事をベースに作業していただけたらOKです。

OCLPで発生するその他のトラブルについては

この他にも、あのかぼ(当ブログ)では、いくつかOpenCore Legacy Patcherを利用する際に発生しうるトラブルについて紹介しております。

詳しくは《【最新版】OpenCore Legacy PatcherでMontereyを動かす際によくあるトラブルと解決方法》をご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
macOS 12.4以降も同様のトラブルが発生する可能性がありますので、ちょっと煩雑ですがmacOSのインストーラーをダウンロードする前に、表示されているビルド番号を確認するとよいかもしれません。

とにかく、お疲れ様でした!

このトラブルについて早い時期からコメントいただいていたのにもかかわらず、検証と記事の投稿が遅れましたこと、大変申し訳ございませんでした。
6月ごろから一人勝手に荒んでおりまして、なかなか記事を投稿できる状況にありませんでした。とはいえ、偏に自らの緩怠が招いた事態かと思います。
そんな中でも暖かいコメントやメッセージをお寄せいただきまして誠にありがとうございました。

暑い日が続いたり、大雨が降ったりと大変な日が続きますが、どうぞお体ご自愛頂き、楽しい日になりますように。

それでは引き続き楽しいMacライフを!

では!

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2023.01.16 タグ「OpenCore Legacy Patcher Tips」を追加しました。
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2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Mac」へ変更しました。