Appleは6月10日 (現地時間)から開催しているWWDC24で、次世代のmacOSである「macOS 15 Sequoia」を発表しました。新しいウィンドウ制御機能やMacからiPhone のリモート操作が可能な「iPhoneミラーリング」が利用可能になる他、Apple Siliconを搭載したMacでは多くのAI関連機能が搭載される予定です。
macOS 15 SequoiaはmacOS 14 SonomaでサポートされていたMacの多くで利用でき、2020年以降のIntel Macのサポートを躊躇なく削減する流れとは異なり、多くのIntel Macユーザは安堵したことと思います。
目次
- MacBook Airが発売から4年で最新のmacOSが利用不能に
- MacBook Air 2018と2019がmacOS 15 Sequoiaのサポートを打ち切られたのはなぜ?
- 非公式ながらインストールできるようになるかも。OCLPの開発に期待
- まとめ
MacBook Airが発売から4年で最新のmacOSが利用不能に
macOS 15 Sequoiaの比較的寛容なサポートの裏で、サポートされなくなったMacもあります。
関連> 「macOS 15 Sequoia」がインストールMacは?MacBook Airの2モデルがサポート対象外に
macOS 15 Sequoia がサポートされるのは以下のモデルです。
macOS 14 Sonomaまでサポートされており、macOS 15 Sequoiaからサポートを打ち切られたのはMacBook Air 2018~2019 (MacBookAir8,x)の2モデルです。
特に2019年7月に発売が開始されたMacBook Air (Retina, 13-inch, 2019)は5年を待たずして最新のmacOSをサポートしなくなることになります。
MacBook Air 2018と2019がmacOS 15 Sequoiaのサポートを打ち切られたのはなぜ?
Appleは最新のmacOSへのサポート終了に関して具体的に理由を明らかにすることはありません。
そして、MacBook Air 2018~2019は「macOS 15 Sequoia」をサポートする他のMacと比較しても仕様的に大きな障壁となるようなところは見当たりませんが、なぜmacOS Sequoia がサポートされなくなったのでしょうか。
Appleが定める快適さを満たさなかったから?
MacBook Air 2018と2019はmacOS 15 Sequoiaをサポートする多くのMacで搭載されているT2チップが内蔵されており(むしろmacOS 15 SequoiaをサポートするiMac 2019にはT2チップは搭載されていない)、CPUの世代的に、CPU命令的にも申し分はないはずです。
ただ、MacBook Air 2018と2019にはともにCore i5-8210Yが使用されており、これがネックとなっている可能性があります。Core i5-8210Yは第8世代のIntel iシリーズですが、2コア/4スレッドでサポートされるRAMの種類がLPDDR3-2133, DDR3L-1600とmacOS 15 Sequoiaを動作させるには非力と判定された可能性があります。
あくまでも、公式の見解は発表されておらず憶測の域を出ませんし、macOS 15 Sequoiaを動作させるにあたって「本当に非力」であるかもわかりません。Appleからのサポートを失った古いMacに最新のmacOS を導入するプロジェクト「OpenCore Legacy Patcher」で復活したMacでは、サポートが終了されたMacでも快適に利用できる例は少なくありません。
非公式ながらインストールできるようになるかも。OCLPの開発に期待
Appleからのサポートを終了されたMacBook Air 2018~2019を利用している方はまだあきらめないでください。
Appleからサポートを打ち切られたMacに最新のmacOSをインストールし活用できるようにするコミュニティーベースのプロジェクトOpenCore Legacy Patcherがあり、非公式かつ自己責任ではありますが、今後の開発次第では再度最新のmacOSで利用ができるようになるかもしれません。
弊サイト(あのかぼ)やおんかぼではOpenCore Legacy Patcherの使い方や最新情報をまとめております。またOpenCore Legacy Patcher専門サイトのOCLP.netでも執筆中です。合わせて是非ご活用ください。
まとめ
ここまでMacBook Air 2018と2019がmacOS 15 Sequoiaをサポートされなくなった理由について考察を交え紹介してきました。
MacBook Air 2018と2019に搭載されているCore i5-8210Yは第8世代のIntel iシリーズで、Windows であれば本来正式にサポートされているCPUです。ただし、AppleはWindows 11要件として追加されたTPM 2.0を無効にしている他、セキュアブートをサポートしていません。
関連> RufusでTPM2.0やセキュアブートのチェックを回避したWindows 11のインストールメディアを作成する
ただ、「あのかぼ」や「おんかぼ」で紹介してきたOpenCore Legacy Patcherの今後の開発次第では非公式ではありつつもMacBook Air 2018と2019を含む多くのサポートを終了されたMacでmacOS 15 Sequoiaを利用できるようになるかもしれません。
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