OpenCore Legacy Patcher (OCLP)のプロジェクトリーダを務めるミコラ・グリマリョク(Mykola Grymalyuk)氏は自身のX (旧Twitter)を9月13日までに更新し現在開発中のOpenCore Legacy Patcher 2.0.0でのmacOS 15 Sequoiaのサポートに関する最新の状況を共有しました。
この中で、ミコラ氏は2009年モデルのポリカーボネートMacBookでmacOS 15 Sequoiaのベータ版がが動作していると思しき画像を添付し、OCLPによりmacOS 15 Sequoiaのサポートが順調に進んでいることを明らかにしました。
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Core 2 DuoのMacBook (13-inch, Late 2009)でmacOS 15 Sequoiaが動作
ミコラ氏は更新したXの投稿内で、「OpenCore Legacy Patcher での Sequoia サポートは順調に進んでいます」とし、今年の冬までにOCLPでmacOS 15 Sequoiaへの対応を目指すと発表していた件について自信をうかがわせました。
The good ol polycarbonate MacBook lives another year!
Sequoia support in OpenCore Legacy Patcher is going well 🎉古き良きポリカーボネート製 MacBook がまた 1 年生き延びます!
OpenCore Legacy Patcher での Sequoia サポートは順調に進んでいます 🎉
また、macOS 15 Sequoiaが2009年にAppleが発売したCore 2 DuoのMacBook (13-inch, Late 2009)でmacOS 15 Sequoiaが動作していると思われる画像も添付されており、macOSのメジャーバージョンアップ時にサポートの大きな障壁となるグラフィックアクセラレータが利用できているようにも確認できます。
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Mac Pro (Late 2013)もmacOS 15 Sequoiaでグラフィックアクセラレータが利用可能に
この他、この記事へのリプライ (返信)には2013年にAppleから発売された筒状のMac Pro (Late 2013)でmacOS 15 Sequoiaが動作しているスクリーンショットが添付されています。
While less impressive, the good ol Trash Can’s not doing too bad either:
それほど印象的ではありませんが、古き良きゴミ箱も悪くはありません。
こちらもMacBook 2009と同様にグラフィックアクセラレータが有効になっていることが示唆されています。
OpenCore Legacy Patcher 2.0.0のナイトリ―ビルドにはmacOS 15の早期アクセスが提供
開発者向けに公開されている開発途上版のOCLP、OpenCore Legacy Patcher 2.0.0のナイトリ―ビルドには「macOS Sequoia の早期サポートを実装」されたことが明らかにしました。
これにより、ユーザはmacOS 15 Sequoiaの初期のサポートを利用できます。
▼ サポート範囲と既知の問題
- Metal および非 Metal ベースのグラフィックスを搭載した Mac のサポート:
- MacBook5,x – 10,1
- MacBookAir2,x – 7,x
- MacBookPro4,1 – 14,x
- Macmini3,1 – 7,1
- iMac7,1 – 18,x
- MacPro3,1 – 6,1
- MacPro3,1は現在最大4コアでしか起動できません
- Xserve2,1 – 3,1
- Xserve2,1は現在最大4コアでしか起動できません
- 新しく廃止されたMacBookAir8,xシリーズは除外されます。
- サポートがいつ追加されるかは予測できません。
- Metal 以外のグラフィックの場合、フォト アプリは壊れます。
- サポートがいつ追加されるかは予測できません。
ただし、上記のように一部のMacではCPUで利用できるコアに制限が掛かるほか、T2チップを起因とする起動の問題が発生するMacBookAir8,xのサポートは除外されています。
この他にも非Metal GPUの場合、macOSに搭載されている「写真」アプリはうまく動作しないことにも留意が必要です。
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OCLPの最新macOSのサポートは過去最速か、ただし…
macOS SequoiaのリリースがOS X 10.8 Mountain Lion以来最速のリリースとされる中、OpenCore Legacy Patcherの最新macOSのサポートも最速のものとなりそうです。
ただし、現状では早期アクセスで、一部の機能が利用できない既知の問題がある他、CPUに制限が掛かるなど、完全な状態ではありません。また、ナイトリ―ビルドはあくまでも開発途上版で、使用には相応のリスクを伴います。
とはいえ、このタイミングでの嬉しいニュース。今後の開発にも大いに期待がかかります。
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