Windows 10で発生していたWindows 10に組み込まれているアプリケーションのクラッシュ問題に対し、Microsoftが認識し原因の究明と修正策の提供をするとWindows Latestが伝えています。この問題は、Photos、Calculator、Mail and Calendar、Feedback Hubなどの組み込みアプリが「File System Error (-2147219196)」というエラーコードと共に起動時にクラッシュするというものです。
問題の原因
この問題は、Microsoftが1月23日にMicrosoft Storeを通じて行った組み込みアプリの自動更新に端を発しています。通常のメンテナンスリリースとして計画されていたこの更新が、意図せずアプリケーションの動作に必要な「vclibs framework」に変更を加え、SSE4.2命令セットを必要とするようになりました。この命令セットは2011年に導入されたもので、2000年代初頭に市場に出たAMD Athlon、Intel Quad、Core 2 Duoなどの古いプロセッサではサポートされていません。
影響を受けるアプリ
- Photos
- Calculator
- Mail & Calendar
- Film & TV (Movies & TV)
- Feedback Hub
- Paint 3D
- 3D Viewer
- Game Bar
この問題に直面したユーザーからは、Feedback Hubをはじめとするプラットフォーム上で、更新を戻すことができないことや、事前の警告がなかったことへの不満が寄せられています。
この問題を解決したバージョンは間もなく登場
Microsoftはこの問題を認識し、修正を含みアプリパッケージが数時間以内にWindows Storeを通じて配布されると発表しました。
まとめ
Windows 10ユーザから報告されたこの問題は比較的早期に解決しそうです。
なお、今回の問題の影響はMD Athlon、Intel Quad、Core 2 Duo プロセッサなどを搭載する古いPCのみが影響します。これらのプロセッサは既にWindows 10のサポート外ではあるものの、Windows Latestは「Microsoft には下位互換性を維持する優れた実績があります。」と評しています。
Windows 10は2025年10月までサポートされます。Microsoftはメインストリームサポートが終了したWindows 10に対し「Copilot in Windows」などの新機能を追加するなど利便性の強化に努めています。
まだまだWindows 10の旅は終わりそうにありません。