Microsoftは自社のサービスにOpenAIのChatGPTを活用した機能を積極的に搭載しています。
先日にはWindows 11向けに提供されてきたAI支援機能である「Windows Copilot」がWindows 10でも利用できるようにするなど、Microsoftの本気度が伝わってきます。
その中、Windows 11のWindows Terminal(ターミナル)にChatGPTが搭載される可能性があるとWindows Latestが伝えています。これはコマンドライン操作を根本から変える可能性を秘めています。
AIがもたらすコマンドラインの変革
Windows TerminalにChatGPTが搭載されることで、コマンドの生成、エラーの説明、推薦の提供を可能にします。例えば、「DISM」というコマンドの意味を説明したり、あるコマンドが機能しない場合に代替コマンドを提案したりすることができるようになります。
設定と使用方法
このWindows Terminal チャットを使用するには、GitHubから最新のWindows TerminalをダウンロードしWindows 11にインストールします。
設定では、Azure AIサービスエンドポイントとキーをWindows Terminal Chat設定に入力し、これらの詳細を保存します。これにより、Terminal Chatは指定されたAIサービス(ChatGPT-3.5など)と連携し、コマンドライン環境内で利用できるようになります。
ユーザーエクスペリエンス
AIの提案するコマンドは、実行前にレビューするために直接入力ラインにコピーされます。さらに、Windows Terminal チャットは使用中のシェルを認識し、この文脈をAIサービスに送信します。このカスタマイズされたアプローチにより、AIの応答はシェル環境(コマンドプロンプトやPowerShellなど)に特化しており、関連性が高く正確なアシスタンスを提供するようです。
まとめ
Windows TerminalへのChatGPTの統合は、長らく続いてきたコマンドライン操作の利便性を向上させ、より多くのユーザが思い通りにWindows Terminalを利用できるようになります。
Microsoftは「Windows Copilot」の他にも、ペイントなどの歴史のある定番アプリにもAIを組み込みこんでいます。次はどのMicrosoft製品にChatGPTが組み込まれるか、期待が集まります。