この記事ではLenovo Japan LLCより発売されたIdeaPad Slim 750iシリーズのストレージの換装と分解方法などを見ていきたいと思います。
この記事ではIdeaPad Slim 750iを分解していきますが、IdeaPad Slim 550、IdeaPad Slim 550iの14インチの分解方法も同じです。
なお、IdeaPad Slim 750iの開封とレビューについてはこちらの記事をご覧ください。
目次
- 用意するもの
- IdeaPad Slim 750iを分解する
- IdeaPad Slim 750iのバッテリー交換方法
- IdeaPad Slim 750iのストレージ増設方法
- IdeaPad Slim 750iのストレージ換装方法
- IdeaPad Slim 750iのメモリの増設方法
- Wi-Fiモジュールの交換について
- 作業を完了する
- まとめ
用意するもの
IdeaPad Slim 750iは購入時の構成によって、工場出荷時のパーツが異なる可能性があります。
パーツを購入する前に「デバイスマネージャー」や「ディスクの管理」などで使用されているパーツを確認するか、分解するなどして現在取り付けられているパーツや搭載可能なストレージを確認しましょう。
必要なもの
- E-Value 精密ドライバーセット
- スパッジャー (使わなくなったポイントカードでも代用可能です)
m.2 2280のSSDを増設/換装する場合
※購入前に搭載されているストレージの形状をお確かめください
- Crucial P5 (500GB/1TB/2TB) オススメ
- Crucial P2 (500GB/1TB/2TB) (コスパ良)
- Western Digital WDS500G3X0C-EC (500GB/1TB/2TB/4TB)
- KIOXIA SSD-CK500N3/N (500GB/1TB) (旧東芝メモリ)
m.2 2242のSSDを増設/換装する場合
m.2 2242のNVMe接続のSSDはだいぶ入手しづらく、あまり選択肢がない印象。
KingSpecやZheino、Sharkと言ったメーカーであれば、比較的選択肢はあるものの、耐久性に難がありお勧めはできません。
※購入前に搭載されているストレージの形状をお確かめください
- TOSHIBA RC100
- WD SN520
- トランセンド MTE452T
バッテリーを交換する場合
なお、パソコンに取り付けられているストレージを新しいSSDにクローンする方法はこちらの記事をご覧ください。<絶対に失敗しない!EaseUS Todo Backupのヘビーユーザーが教えるHDDをSSDに換装する方法>
IdeaPad Slim 750iを分解する
作業の前にIdeaPad Slim 750iを正しくシャットダウンします。

PCの電源が切れたことを確認し、IdeaPad Slim 750i本体をひっくり返し、平らで水平な場所に置きます。

▼ 青と赤の丸で囲った9本のネジを取り外します。なお、9本のネジはいずれもトルクスネジです。

9本のネジのうち、青丸で囲った3本のネジ(ヒンジ周辺)はボトムカバーから外れません。

ネジを外すことができたら、本体の下部あたりの筐体とボトムカバーの隙間にスパッジャーを差し込み、ボトムカバーを取り外します。

▼ これでIdeaPad Slim 750iの分解は完了です。
ボトムカバーを外してみると、Wi-Fiモジュールやバッテリー、m.2スロットなどが確認できます。

▼ 取り外したボトムカバーはこんな感じです。

▼ このIdeaPad Slim 750iは256GBモデルで、2つあるm.2スロットのうち、m.2 2242が利用されていました。ラッキーです。

▼ そしてWi-Fi。

IdeaPad Slim 750iのバッテリー交換方法
SSDなどの交換、増設の前にバッテリーのコネクタを抜いておきましょう。
▼ 下図中央にある青丸のコネクタを下に引き抜くように取り外します。
この時、ケーブルに損傷を与えないように、慎重に作業を行ってください。

▼ なお、バッテリーを取り除く場合には下図の赤丸で囲ったねじ2本を取り除きます。その後、バッテリーを上に持ち上げるように取り除きます。

IdeaPad Slim 750iのストレージ増設方法
では、ここからIdeaPad Slim 750iのストレージの増設方法について見ていきます。
今回分解したIdeaPad Slim 750iは256GBのモデルでしたので、m.2 2280のスロットに空きがありました。
▼ このスロットにSSDを増設する場合には、赤丸で囲ったねじを取り外します。

その後、新しいSSDを取り付けます。
SSDの候補としては下図のものが挙げられます。
- Crucial P5 (500GB/1TB/2TB) オススメ
- Crucial P2 (500GB/1TB/2TB)
- Western Digital WDS500G3X0C-EC (500GB/1TB/2TB/4TB)
- KIOXIA SSD-CK500N3/N (500GB/1TB)
▼ SSDはおよそ30度の角度からスライドさせるようにスロットに差し込んだ後、下方向に優しく押し下げます。

▼ そして、先ほど取り外したねじを付けたら完了です。

IdeaPad Slim 750iのストレージ換装方法
前述の通り、今回のIdeaPad Slim 750iは256GBのモデルでした。
取り付けられていたSSDはm.2 2242のSSDでしたので、今からそれを取り外していきます。
▼ Lenovoのマークの付いたシールの下(赤丸で囲った部分)にある、ねじを取り外します。

すると、SSDが30度くらい起きあがるので、ゆっくりと引き抜きます。
新しいSSDは今の逆の手順で取り付けましょう。
取り付けられていたSSDはSamsung 社のPM991aシリーズ(MZALQ256HBJD-00BL2)の256GBモデルでした。
換装するSSDの候補として大手メーカーではトランセンドのMTE452Tくらいしか選択肢がありません。KingSpecなどであれば、いくつか候補はありますがお勧めはできません。

IdeaPad Slim 750iメモリの増設方法について
IdeaPad Slim 750iのメモリはマザーボードに組み込まれているために交換・増設はできません。
IdeaPad Slim 750iのWi-Fiモジュールの交換
▼ IdeaPad Slim 750iに搭載されていたWi-FiモジュールはRealtek 社製のRTL8822CE (02HK701)でした。
m.2 2230なので、もしもWi-Fiモジュールが故障したなどの場合には換装が出来そうです。

作業を完了する
▼ コネクターやケーブルの位置、異物の混入がないことを確認したら、ボトムカバーを取り付けて、先ほどと逆の手順で組み上げていきます。

まとめ
いかがでしょうか!
ここまでIdeaPad Slim 750iの分解やSSDの換装方法などを見てきました。
メモリの増設こそできませんが、m.2スロットが2つあったり、まずまずの拡張性を有している楽しいパソコンでした。
IdeaPad Slim 750iの開封とレビューについてもまとめましたので、IdeaPad Slim 750iがどんなパソコンなのか知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
それでは引き続き楽しいPCライフを!
では!
あのかぼではWindows 11の最小システム要件を満たしていませんがPCをWindows 11にアップグレードする方法などをまとめております。興味がある方は是非、こちらの記事をご覧ください。
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