Windows 11の次期大型アップデート「24H2」が近づく中、現在使用しているPCでWindows 11 24H2の要件を満たすかどうかに関心が集まっています。特に注目されているのは、Microsoftの公式サポート外のCPUでWindows 11 24H2を実行できるかどうかという点です。
この疑問に答えるため、Windowsに関連した情報に詳しいBob Pony氏がX (旧Twitter)上で非公式のWindows Pre-installation Environment (WinPE)ベースの確認ツールを作成し公開ました。このツールは、最新のWindows 11 Insiderビルド26052をベースに作成されており、公式にはサポートされていない古いCPUでもWindows 11 24H2を実行できるかテストすることができます。
このツールで分かること
Bob Pony氏の作成したWinPEをダウンロードし、お使いのPCでブートさせることでPCがWindows 11 24H2をサポートしているかどうかを簡単に確認できます。Bob Pony氏の例では、Ivy BridgeアーキテクチャをベースにしたIntel Core i7-3770などのCPUでの動作が確認されています。
CPU-Zを使用して調べることも
Bob Pony氏のWindows PEを試用せずともCPU-Zを使用してもチェックが可能です。
CPU-Zを立ち上げて、CPUタブにある「Instructions」を確認し「SSE4.2」という表記が確認できる場合には、Windows 11 24H2で必要な「POPCNT」命令が利用できるということになります。

Windows 11 24H2が動作するかの決め手は「POPCNT」命令
前出のBob Pony氏は、Windows 11 24H2が動作しないCPUが存在することに対してCPUの命令セットの「POPCNT」命令が必須になった可能性を指摘しています。
POPCNT命令とは
POPCNT(population count)命令は、バイナリ表現における1の数を数えるのに役立ちます。この命令は、AMDが2006/2007年にBarcelonaアーキテクチャで初めて導入し、IntelがNehalemアーキテクチャ(第1世代Core iシリーズ)で後に追加しました。
まとめ
この変更はWindows 11の要件を満たさないPCでWindows 11をインストールしている場合には、注意が必要な情報です。
一応、現在はInsiderビルドであるため最終的な公開時には状況が変わる可能性はあるものの、このままPOPCNT命令が要件に追加されることを意識して、対策をとる必要があるかもしれません。