KADOKAWAグループの複数ウェブサイトに大規模サイバー攻撃依然続く、ニコニコはシステム再構築へ 影響はニコ動やN高、各アニメ公式サイトにも波及。

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KADOKAWAグループの複数ウェブサイトに大規模サイバー攻撃依然続く、ニコニコはシステム再構築へ 影響はニコ動やN高、各アニメ公式サイトにも波及。

2024年6月8日未明、KADOKAWAグループの複数のウェブサイトが大規模なサイバー攻撃を受け、現在も動画配信サービスの「ニコニコ動画」やオンラインショッピングの「エビテン」を含む多くのサービスが利用できない状態が続いています。10日20時にニコニコ動画の公式X(旧Twitter)アカウントを更新し、システム再構築すると発表しました。

サイバー攻撃の影響

2024年6月8日未明、KADOKAWAグループの複数のサーバーにアクセスできない障害が発生しました。その後の発表でこの障害は外部からのサイバー攻撃によるものである可能性が高く、データ保全のために関連するサーバーが緊急シャットダウンを行ったとしました。これにより、グループ全体に広範な影響が及び、執筆時点である10日 15時でも角川が運営する多くのサイトが利用できなくなっています。

影響を受けたサービス

  • KADOKAWAオフィシャルサイト: 企業情報やプレスリリースなどの提供サイト。
  • KADOKAWA系のアニメ公式サイト: 放送中のアニメを含む多くのサイト。
  • ニコニコサービス全般: ニコニコ動画、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネルなど。
  • エビテン (ebten): オンラインショッピングサイト。
  • N予備校: 学習アプリ。
  • 外部サービス: ニコニコアカウントを使用したログイン。

KADOKAWA系のアニメ公式サイトとしては、アニメ「【推しの子】」の公式サイトやアニメ「おでかけ子ザメ」公式サイトなど多くのサイトがアクセスが出来なくなっている上、アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!3」公式サイトやTVアニメ「じいさんばあさん若返る」公式サイトなどの現在放送中のアニメの公式サイトについてもアクセスが出来なくなっています

アニメ「【推しの子】」の公式サイトは利用できなくなっている

ただ、角川系のTVアニメ「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」については6月10日 20時30分時点でもアクセスが可能です。

またTwitterでは角川から書店への物流にも影響が出ているという指摘もありました。

復旧したサービスも

今回の障害の影響を受け利用できなくなっていた「N予備校」アプリは緊急メンテナンスを行い、N/S高生から順次利用が可能になったことを発表しました。

また学校法人角川ドワンゴ学園は期間中に提出できなかったレポートは提出期限を延長するなどの対応についても示唆しました。

サイバー攻撃の時系列

6月8日 (土)

2024年6月8日 午前4時頃、X(旧Twitter)でニコニコサービス全般のサポートに関する情報を投稿している「ニコニコ窓口担当」が更新され、ニコニコサービス全体において正常に利用できない場合がある不具合が発生していることを明らかにしました。

その後、6時24分にはニコニコ窓口担当は「サービス全体の緊急メンテナンス」を行うことを発表しました。同日19時29分にはXの「ニコニコ公式」アカウントがニコニコの公式ブログである「ニコニコインフォ」に掲載した障害についてまとめた記事へのリンクを付けて「19:00時点でお伝えできる情報」として投稿しました。この中でニコニコは「大規模なサイバー攻撃」を受けていることを明らかにしました。また、進捗については2024年6月10日に発表するとしました。

6月9日 (日)

翌日9日 午前10時7分ごろ、株式会社KADOKAWAはPR Timesに「KADOKAWAグループの複数ウェブサイトにおける障害の発生について」というプレスリリースを公表。この中でKADOKAWAグループの複数のサーバーにアクセスできない障害が発生したことをうけ、データ保全のため関連するサーバーを至急シャットダウンしたことを明らかにしました。

そして、同声明内には「社内で分析調査を実施した範囲においては、サイバー攻撃を受けた可能性が高いと認識」とありサイバー攻撃を認識する前にサーバーをシャットダウンしたことが示唆されました。

ただ、この「サーバーのシャットダウン」がニコニコによる「サービス全体の緊急メンテナンス」を指しているのかについては具体的な言及はありません。

6月10日 (月)

2024年6月10日 午前10時50頃、Xの「ニコニコ公式」アカウントが更新され、6月10日10時45分時点で、ニコニコ各種サービスが利用できないとしたうえで、サイバー攻撃は現在も続いていることを明らかにしました。そのため安全が確保できるまでは今後についての報告は難しい状況と、予断を許さない状況であることを報告しました。また新しい報告については同日の夕方になることを共有しました。

2024年6月 午後8時10分頃、「ニコニコ公式」Xアカウントが更新され、ニコニコインフォのリンクが投稿されました。ニコニコインフォで更新された内容には「6月10日18時現在、被害状況の全容を把握するための調査と並行して、サイバー攻撃の影響を受けずにニコニコのシステム全体を再構築をするための対応を進めています。」とあり、復旧に向けて動き出すことが発表されました。

なお、このリンクを掲載したXには「6月10日20時現在、ニコニコでは被害状況の調査と並行して、」とあり、ニコニコインフォと2時間のラグがあります。10時50分の発表にも「同日の夕方」とあったため、ニコニコインフォの「18時現在」というのは入力ミスなどではなく、恐らく社内でのすり合わせなどが綿密に行われたものと思われます。

障害復旧の道のり長く、長期化の恐れも

ニコニコ運営チームはこの障害を受けて公表した8日の声明の中で「サイバー攻撃の影響を完全に排除できたと確信し、安全が確認されるまで、復旧に着手することができません。」としています。

ただ、ニコニコの公式X(旧Twitter)は10日10時50分までに更新され、依然サイバー攻撃が続いていることを明らかにしたことから、少なくとも10日の午前中には復旧に着手できてないことが予想されます。

個人情報の漏洩は

障害が発生した6月8日未明、KADOKAWAはデータ保全のためサーバーをシャットダウンしました。以降、復旧作業が進められると同時に、サイバー攻撃の経路や情報漏洩の可能性についての調査が行われています。

KADOKAWAおよびニコニコは、外部専門家や警察の協力を得て調査を進めています。これまでのところ、ニコニコのクレジットカード情報の漏洩は確認されていません。これは、ニコニコが自社サーバーにクレジットカード情報を保存していないためです。

現在の状況と今後の対応

2024年6月10日現在、ニコニコ動画、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネルなどのニコニコファミリーサービス、およびKADOKAWAオフィシャルサイト、エビテンは依然として利用できない状態が続いています。サイバー攻撃は現在も続いており、安全が確認されるまで復旧には時間がかかる見込みです。

KADOKAWAおよびニコニコは、状況が進展次第、公式ウェブサイトや公式X(旧Twitter)で随時情報を公開しています。また、その他の内容については臨時で設置されたポータルサイトでも提供されています。復旧作業と並行して、影響の詳細や新たな事実が判明次第、改めて報告が行われる予定です。

また6月10日 20時10分にニコニコインフォを更新し、「6月10日18時現在、被害状況の全容を把握するための調査と並行して、サイバー攻撃の影響を受けずにニコニコのシステム全体を再構築をするための対応を進めています。」とニコニコの復旧に向け対応を進めていることを明らかにしました。

同発表では「サービス停止期間中のプレミアム会員費・有料チャンネル会員費は請求されるのか」「生放送のタイムシフト期限はどうなるのか」といいた質問が多数寄せられているとし、現時点では影響の調査を行っている段階で明言は避けつつも、誠実に対応することを発表しました。

また具体的な時期は不明なものの今週中に、株式会社ドワンゴ取締役COO兼ニコニコ代表の栗田穣崇氏とCTOの鈴木圭一氏が、復旧までの見込みと、その時点までの調査で分かった情報を発表することを明らかにしました。

まとめ

今回の障害は大規模なサイバー攻撃によるもので、KADOKAWAグループは迅速な対応を進めています。復旧には時間がかかる見込みですが、外部専門家や警察と連携して原因の特定と対策を進めています。

KADOKAWAグループおよびニコニコは、情報の透明性を保ちながら、ユーザーへの影響を最小限に抑える努力を続けています。影響の範囲が広く復旧に当たっているスタッフの心労が気がかりです。ぜひメンテナンス中は該当のサービスに不用意にアクセスすることなく、暖かく見守りましょう。

現在YouTubeには「サイバー攻撃からのニコニコ復旧を見守る場所」が開設中です。

最新の情報については、公式ウェブサイトや公式X(旧Twitter)を通じて確認することが可能です。

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