前回までにmacOS Venturaの対象外となったMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してmacOS Venturaをインストールする方法についてみてきました。
この投稿ではmacOS Venturaで失われたGPUアクセラレーターやUHCI、OHCIを利用可能にするルートパッチ(ボリュームパッチ)のインストール方法と更新方法について紹介します。
通常、macOS VenturaをサポートするOpenCore Legacy Patcher v0.5.0含むv0.4.4以降のOpenCore Legacy Patcherではルートパッチが自動的にインストールされ、ユーザは明示的に操作を行う必要はありません。
目次
用意するもの
ルートパッチのインストールにはOpenCore Legacy Patcherのダウンロードを行う必要があります。
▼ OpenCore Legacy Patcher Releasesを開き、Assetsにある「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」をクリックし、ダウンロードします。
ルートパッチを手動でインストールする方法
macOS Venturaに対応したOpenCore Legacy Patcher v0.5.0含む、v0.4.4以降のOpenCore Legacy Patcherでは、OpenCore Legacy Patcherでブータブルメディアを作成して、インストールした際には自動的にルートパッチが適応されるので、手動でインストールする必要はあまりないと思います。
しかし、macOS Venturaをこれまで紹介した方法以外でインストールした方や、何らかのトラブルでルートパッチをインストールできなかった方はこれから紹介する手順でルートパッチをインストールしてみてください。
▼ ルートパッチを手動でインストールするには、OpenCore Legacy Patcherのメインメニューで「Post Install Root Patch」とあるボタンをクリックします。
▼ そして、「Start Root Patching」をクリックします。
▼ 「Relaunch as root?」という画面が出てきたら「Yes」をクリックします。
▼ Macのパスワードを入力し「OK」をクリックします。
▼ すると、OpenCore Legacy Patcherが再起動します。
▼ 後は自動的にルートパッチのインストールが始まります。
電源を切らずにしばらくお待ちください。
▼ インストールが完了すると「Reboot to apply?」(再起動して適用しますか?)と聞かれますので、今すぐ再起動をするには「Reboot」を、ログを確認したい場合や、保存などの作業をしたい方は「Ignore」をクリックします。(ここでは「Ignore」をクリックしてみました。)
▼ OpenCore Legacy Patcherのメインメニューに戻るには、「Return to Main Menu」をクリックします。
▼ 再起動をしてみて、トラブルがないか確認してください。
お疲れさまでした!
ルートパッチのバージョンを確認する方法
現在のルートパッチの導入状況や、インストールされているルートパッチのバージョンを調べたい時は次の方法で調べることができます。
▼ OpenCore Legacy Patcherを開き、「Post Install Root Patch」をクリックします。
▼ すると、インストールの状況と、バージョンが表示されます。
例えば、下図のように「All applicable patches already installed」であれば、「該当するすべてのパッチをインストール済み」という意味になります。
次のページでは、ルートパッチのアンインストール方法を紹介します。