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AMD GCN 1~3世代を搭載したMacでOpenCore Legacy Patcherのルートパッチがインストールできない時の対処法

Mac

AMD GCN 1~3世代を搭載したMacでOpenCore Legacy Patcherのルートパッチがインストールできない時の対処法

この記事ではiMacなどAMD GCN(Graphics Core Next)の第1世代から第3世代を搭載したMacなどでルートパッチをインストールできない問題の解決方法についてまとめました。

この問題はOpenCore Legacy Patcher 0.5.2で解決されました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

目次

このトラブルの原因と事象

事象

この問題では、OpenCore Legacy Patcherを使用してAMD GCN(Graphics Core Next) 第1世代から第3世代のGPUを搭載したMacにルートパッチをインストールする際、「A problem occurred trying to download the Kernel Debug kit:」というエラーが表示されルートパッチのインストールに失敗します。

▼ ルートパッチをインストール中、OpenCore Legacy PatcherはAppleからKernel Debug Kitをダウンロードしようとしますが、

▼ 「A problem occurred trying to download the Kernel Debug kit: Could not contact Apple download servers」と表示されルートパッチをインストールすることができません。

原因

この原因はAppleの仕様が変更され、Kernel Debug Kit(KDK)をダウンロードする際にApple Developer Programに加入したApple IDでサインインする必要があり、OpenCore Legacy Patcherを使用してのダウンロードができなくなったためです。

また、ルートパッチをインストール際にMacがオフラインでもこの事象は再現されます。

OpenCore Legacy Patcher 0.5.2では、KDKのダウンロード先がバックアップ リポジトリから行われるようになりこの問題は解決されました。

ただし、オフラインでルートパッチをインストールしたい方は引き続きこの手順で操作を行ってください。

解決するには

この問題を解決するには、OpenCore Legacy Patcher 0.5.2以上を使用して再度試行するか、Apple Developer からKernel Debug Kit をダウンロードし、インストールすることで解決できます。

Apple Developer にログインしてKernel Debug Kit をダウンロードする

▼ まずはこちらのページを開き、Apple Developer Programに加入したApple IDでサインインします。

Apple Developer Programに加入していない方は

Apple Developer Programに加入していない方はこちらの手順で加入できます。

▼ お持ちのApple IDでサインインし、表示されるApple Developer Agreementを確認します。

▼ 同意できる場合には、下図中の赤枠で囲った部分にチェックを入れ、「Submit」(登録)をクリックします。
※ この時、下図中の下の矢印にチェックボックスはオフにすることが可能です。

▼ Apple IDのパスワードを入力します。

▼ パスワードの取り扱いに関して選択肢が表示された場合には希望するものを選択します。

▼ ログインが完了すると、利用可能なKernel Debug Kitが表示されます。

▼ このうち、macOS Venturaの場合には、「Kernel Debug Kit 13~」から始まるものを見つけ「View Details」をクリックします。
※ ここでは執筆時点で最新の「Kernel Debug Kit 13.0 build 22A5365d」を選択しましたが、ダウンロードするタイミングによりリリースされるビルドナンバーは異なる場合があります。

▼ 詳細が表示されたら「↓Kernel Debug Kit 13.0 build 22A5365d.dmg」(ビルドナンバーは執筆時点最新のもの)をクリックしてKDKをダウンロードします。

▼ ダウンロードの際、許可を求められたら「許可」をクリックしてダウンロードを続行します。

▼ ダウンロードが完了したらdmgファイルをマウントします。

MacにKernel Debug Kit をインストールする

ここまでの作業でKDKをダウンロードすることができました。

▼ dmgをマウントして表示された「KernelDebugKit.pkg」を実行します。

▼ KDKのインストールは画面に従って操作していきます。
「続ける」をクリックします。

▼ 「続ける」をクリックしてインストールを続行します。

▼ 使用許諾契約です。同意できる場合は「続ける」をクリックします。

▼ 選択した内容を確認されます。

▼ 通常、Macの起動ディスクにインストールされます。
インストールを行うには「インストール」とあるボタンをクリックします。

▼ この時、インストール先を変更したい場合には、上図の「インストール先を変更…」とあるボタンをクリックし、表示されたディスクを選択し、「続ける」をクリックします。

▼ インストールが開始されました。
このまましばらくお待ちください。

▼ インストールが完了しました。
「閉じる」というボタンをクリックし、インストーラを閉じます。

▼ その際、KDKのインストーラをゴミ箱に入れるか確認されます。
ゴミ箱に入れる場合には、「ゴミ箱に入れる」を選択します。

あとは通常通りOpenCore Legacy Patcherでルートパッチをインストールしていきます。

▼ OpenCore Legacy Patcherを使用してルートパッチをインストールする方法については以下の記事をご覧ください。

【付録】OpenCore Legacy Patcher 0.5.2以降で修正されました

この記事を執筆中にこの問題に対応したOpenCore Legacy Patcher 0.5.2がリリースされました。

OpenCore Legacy Patcher 0.5.2ではこの問題の他にも多数のバグやUIの改善などが盛り込まれており、OpenCore Legacy Patcher 0.5.1以前を使用されている方におかれましては、0.5.2以降を使用していただければと思います。

ただ、オフラインでルートパッチをインストールされたい方は、引き続きこの記事を参考にKDKをダウンロードし、ルートパッチをインストールしたいMacにインストールしていただければと思います。

まとめ

ここまで、特定のMacでルートパッチのインストールが出来ない場合の対処法について紹介しました。
OpenCore Legacy Patcher 0.5.2以上ではKernel Debug Kitのダウンロード先が変更され、エラーなく今まで通りルートパッチをインストールすることができるようになりました。

ただし、オフラインでルートパッチをインストールしたい方については、ここで紹介した方法を利用して、他のMacでKDKをダウンロードし試していただければと思います。

では引き続き楽しいMacライフを!

弊ブログ(あのかぼ)含む、Kabocy Mediasグループ内では、引き続きmacOS VenturaOpenCore Legacy Patcherの最新情報をお届けいたします。

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