漫画『私が見た夢』(たつき諒・著)の“2025年7月に大災難が起こる”という一節がSNSで拡散し、過度な不安を煽る言説も目立ちます。しかし、気象庁は「日時と場所を特定した大地震の予測は現時点では不可能」と明言しており、専門家も「災害はいつでも起こり得る」と警鐘を鳴らしています。だからこそ、「根拠のない予言より、確かな備え」 が重要です。
本記事では、政府や専門家の推奨をもとに厳選した防災グッズと、今日から始められる備え方を紹介します。
災害はいつ起こるか分かりません。大切なのは、「もしも」に備えてできることを今やっておくことです。
POINT
- 公的機関が推奨する備蓄量は「水・食料を最低3日〜1週間分」
- 非常持ち出し袋は“命を守る一次持ち出し”と“在宅避難用の二次備蓄”に分ける
- 家族構成や居住地域のハザードを前提にカスタマイズする
なぜ今、防災意識が高まっているのか
- 2021年出版『私が見た未来 完全版』の帯文「2025年7月に本当の大災難が来る!」が独り歩き。
- 「不思議探偵社.」に現れた「偽物」のたつき諒氏の登場と予言
- 6月21日から始まったトカラ列島近海の群発地震
ただ、『私が見た未来 完全版』の「2025年7月に本当の大災難が来る!」や2025年7月5日の件は毎日新聞やTBSラジオでも“デマ”と取り上げられ、専門家は「科学的根拠なし」と指摘されています。
専門家と被災経験者がすすめる防災グッズ12選
こうした予言的な情報に科学的根拠はなく、過度に不安をあおることは看過できません。一方で、この話題が防災意識を高める契機となっていることは、前向きに捉えるべきかもしれません。
実際に、『私が見た夢』の竜樹諒氏も「防災意識が高まっている証拠であり、前向きに捉えております」ともコメントしています。
災害はいつ起こるか分かりません。大切なのは、「もしも」に備えてできることを今やっておくことです。
カテゴリ | アイテム | 選定ポイント | 候補 |
---|---|---|---|
水・食料 | 保存水 | 5年保存 | ・アサヒ おいしい水 長期保存水 5年 500ml ・長期保存水 10年 500ml ・長期保存水 7年 2L |
水・食料 | 主食(米) | 5年保存/開封後そのまま食べられる | ・おにぎり 国産米100% ・おにぎり 和風うま味だし味 ・おかゆ 新潟県産コシヒカリ |
水・食料 | 主食/おかず/その他 | 5年保存/開封後そのまま食べられる | ・新食缶ベーカリー 24缶セット 非常食 パン 5年保存 ・アイリスオーヤマ 豚汁 3人前 レトルト ・井村屋 5年間長期保存 えいようかん(煉) ・常備用 温めずに食べられるカレー職人 中辛 |
照明・電源 | 手回し充電ラジオライト | ラジオ+ライト+スマホ充電 | ・ソーラー多機能 防災ラジオ ・SONY 防災ラジオ ・ソーラー多機能 防災ラジオ |
情報収集 | モバイルバッテリー(10,000mAh以上) | PSE認証/急速充電対応 | ・バッファロー 6700mAh 防水/防塵/耐衝撃 ・Philips 10000mAh MagSafe対応 コンセント一体型 |
衛生 | 簡易トイレ (目安一人1週間で50回) | 凝固剤 (できれば便器も用意) | ・簡易トイレ 15年保存 (100回) ・簡易トイレ(便器セット) 15年保存 (20回) ・簡易トイレ(便器セット) 15年保存 (10回) |
衛生 | アルコールウェットティッシュ /マスク | 感染症対策/多用途 | ・防災 ウェットティッシュ 5年保存 ・備蓄用マスク 10年 |
保温・防寒 | アルミブランケット /カイロ | 軽量コンパクト | ・アルミブランケット 静音 3つ ・カイロ 50個 日本製 防災 7年保証 |
避難行動 | 防災用救助笛 | 両手を空けたままSOS発信 | ・コクヨ 防災用救助笛 |
医療 | 常備薬・救急セット | 個々の処方薬を小分け | ・救急セット ショルダーバッグ ・救急セット 20点 救急基本セット |
生活 | 多機能ナイフ | 缶切り・栓抜きなど一体型 | ・Amazon マルチツール ・VICTORINOX スイス製マルチツール |
収納 | 防水防炎リュック(30L) | A4書類収納・夜光反射 | ・角利産業 非常持出袋 ・PEACEUP 非常持出袋 |
ソニー(SONY) 防災ラジオ ICF-B300:手回しラジオFM/AM LEDライト 携帯電話充電 太陽光発電 手回し充電 ブラ…
防災用品マニアのかぼしーが用意しているもの
ありふれた日常から一転、災害時には平時の時には気が付かない「こだわり」や関心が思うようにできなくなることから、心身ともに疲弊することは必至。
ということで、ここでは「必須アイテム」の他にも、防災用品として用意しておくと良いものなどを日ごろから防災用品を集めている筆者の目線で紹介します。
歯磨きやシャンプー
衣食住は何とかしのげても、非常時だからこそQOL(Quality of Life)は大事にしたいもの。
旧資生堂ブランドのFRESSYや、バスクリンのドライシャンプーなどは水を使わないシャンプーで、災害時はもちろん入院時にも使えるということで、備えておくと安心です。
なお筆者はFRESSYのドライシャンプーを購入しました。
FRESSY 【まとめ買い】フレッシィ ドライシャンプー スプレータイプ 150mL×3個 + おまけ セット 4個アソート
また、日常生活では普通に行っている歯磨きも、うがいに水を使うなどで憚られるもの。そんな時のために、無水で使える歯磨きを用意しておくとばっちりです!

簡易トイレについて
簡易トイレはとてもたくさん種類がありまして、どれが最適なのかは、想定する状況や人によって異なると思います。
ちなみに、自分は簡易トイレは最適なトイレを見つけるために複数の非常用トイレを用意しています。

始めはサンコーさんの簡易トイレを購入したのですが、自分の体重で潰れちゃうのではないかと思い、組み立て式のポータブルトイレを別に2種類用意しました。
サンコーさんの簡易トイレは便座以外は段ボールで出来ているものを購入しましたが、耐荷重が120kgまで対応しています。この段ボールという素材のおかげで、非常にコンパクトかつ軽量で、仕舞っておく場所にも困りません。
※筆者が購入したサンコーさんのポータブルには排泄処理袋や凝固剤が付属していないので、一緒にサンコーさんの排泄処理袋と凝固剤のセットか、モシモハックさんの携帯トイレを購入する必要があります。1人1週間に50個を目安ということなので、人数に応じて用意することをおすすめします。
サンコーさんの簡易トイレとは別に用意したのは、スツーレさんのポータブルトイレ!
スツーレさんのポータブルトイレは商品ページにもあるように1台5役。
トイレとして使う以外に踏み台や椅子、コンテナ、ゴミ箱としても利用することが可能です。
ちなみに、筆者は現在、スツーレさんのポータブルトイレを洗濯物入れとして使っています。
踏み台として使う注意点として、筆者が乗ると少したわむ他、バキッっと音が鳴る時があるため、体重によっては注意が必要です。(トイレとして使う分には耐荷重が150kgまでOKです!)
そして、耐荷重200キロに魅かれて購入したトイレがMOARSさんのポータブルトイレ。
MOARSさんの簡易トイレはトイレットペーパーフックが付いてて、実用性もばっちり!
ただ、組み立ては確かに数秒で出来ますが、片付けにはちょっと時間が掛かり、かさばる印象を受けました。
もし、こうしたポータブルトイレをお庭に設置する場合には、小さなテントを用意するといいでしょう。
ただ、ポータブルトイレを購入しなくとも、非常用トイレを自宅の便器に付ける方法もあり、必ずしもポータブルトイレを用意しなくてもいいかもしれません。
他にもあると便利な防災グッズもいっぱい
この他にも筆者は飲み水確保用に、携帯浄水器を購入しました。
使う場面がないことを祈りつつ、飲み水に適していない水を飲めるようにできるということでソーヤーのポータブル浄水器を購入しました。

また、電動浄水器なるものも売っているらしく、ソーラー充電機能や手回し充電、LEDライト、スマホ充電機能までついたもの売っています。販売ページでは1分で500mlが浄水できることが謳われています。
※ 機能を省いた電動浄水器も売っているようです。
平時の時こそ確認を不安な時ほど対策を
日常生活していると防災を意識した行動は取りづらく、重要と分かっていても中々備えられないもの。
だからこそ、不安な時こそ対策を取り、避難経路の確認などが不可欠です。
意外と見落とされがちですが、防災グッズは定期的な見直しが必要です。賞味期限切れの食料、使えないバッテリー、サイズが合わない衣類など、「いざというときに使えない」状態になっていては意味がありません。
この他ローリングストックを実施するなど、意識的、無意識的に日常から備えて安心を作っていけるとなおいいでしょう。
公的データで見る日本の災害リスク
- 日本における震度1以上を観測した地震は約2,000回(気象庁統計)。
- 気候変動の影響で台風・豪雨災害の被害額は増加傾向。
- 能登半島地震(2024)ではライフライン復旧まで最長40日を要し、水道は約5カ月にわたって断水が続いた。(内閣府防災担当、産経新聞、AERA)
防災で備えるものは一人ひとり違うことも意識
また、災害時の備えとして用意するものは環境や人によっても異なります。
ポイントは、「セット買い+自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズ」すること。
例えば、赤ちゃんがいる家庭では粉ミルクやおむつ、高齢者がいる家庭では服薬の準備や歩行補助具なども考慮しましょう。

筆者(かぼしー)は震災の時にメンタルをやられそうなので、「こういう時こそ、美味しいものを」と日常でも食べれる美味しい非常食を用意したり、非常食になるものを探したりしています。
その他にも「非常持ち出し袋」が取り出せなくなった場合も考えて、車に置いておくことのできる防災グッズを用意して分散しておくことも重要です。
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6月21日から始まったトカラ列島近海の群発地震は数百回を超え、昨日は震度5弱を観測したという不安なニュースもあります。ただ、備えあれば憂いなし!
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皆で備えてもしもの時の被害を最小にできたらと思います。
この他、皆さんが用意した防災グッズはありますか?ぜひ、コメント欄で教えてください!
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関連> 地震や噴火など災害時の強い味方!「00000JAPAN」の使い方と危険性/注意点
参考> 非常用持出品チェックシート (PDF)(総務省消防庁)
2025.07.03 本文のリンクを追加しました。
2025.07.02 総務省消防庁が発行した非常用持出品チェックシート(PDF)へのリンクを追加しました。