米Appleは次期macOSである「macOS Sonoma」のリリースを2023年9月25日(現地時間)と告知しており、問題が生じない限り日本時間では9月26日の2時ごろから公開される予定です。
この記事ではmacOS Sonomaの公開に先立ち、macOS Sonoma(macOS 14)の新機能や特徴、最新情報ををご紹介します。
パワーと楽しさがテーマのmacOS Sonoma
macOS Sonomaは、ビデオ会議の進化、より良いウィジェットの管理、ゲーム体験の向上、プライバシーとセキュリティの強化など、Macの体験をさらに強化する多くの新機能が搭載されます。
macOS 12 MontereryやmacOS 13 Venturaでは時勢も相まって「つながり」が強く打ち出されたキャッチコピーが使われていましたが、macOS 14 Sonomaでは日本語のキャッチコピーからも英語のキャッチコピーからも「つながり」という単語はなくなりました。
日本語版コピーは「パワーをもっと。楽しさをずっと。」
英語版のコピーは「Come for the power. Stay for the fun.」
そんなmacOS Sonomaには、スクリーンセーバーとウィジェットの改善やビデオ会議の進化、ゲーム関連の改善など、macOS Venturaまでの進化をより成熟させたようなOSに仕上げた印象を受けます。
macOS Sonomaの新機能
詳しいmacOS Sonomaの新機能は以前投稿した記事をご覧いただければと思いますが、ここでは見逃せないmacOS Sonomaに追加された新機能をダイジェスト版でお届けします。
新しいスクリーンセーバーとウィジェット
macOSのスクリーンセーバーが新しくなりました。
新しいスローモーションのスクリーンセーバは、息をのむような世界各地の風景をMacの大きなディスプレイに美しく映し出します。ログインすると、シームレスにデスクトップの壁紙になります。
便利になったウィジェット
macOS Sonomaの新しいウイジェットではContinuity機能を利用して、iPhoneのウィジェットをMacのデスクトップに追加することが可能になりました。
ウィジェットから直接ポッドキャストを再生したり、電気を消すことも可能です。
ジェスチャーでリアクション
ハンドジェスチャーだけで3Dの楽しい拡張現実エフェクトを使ったリアクションを追加できます。
楽しいジェスチャーに応じたビデオエフェクトが使えるリアクションでプレゼンテーションや通話がより楽しく魅力的なものになります。
その他プレゼンターオーバーレイなど、ビデオ会議で便利な機能が多数追加されました。
macOS Sonomaに追加されたさらに多くの機能はこちらの記事をご覧ください。
macOS Sonoma の対応機種
macOS Sonoma(ソノマ)は、Apple Siliconを搭載したMacと以下のリストに含まれるIntel Macにインストールすることができます。
- iMac 2019以降
- iMac Pro 2017以降
- Mac mini 2018以降
- Mac Pro 2019以降
- Mac Studio 2022
- MacBook Air 2018以降
- MacBook Pro 2018以降
macOS Sonomaでは目新しい、全く新しい機能というものは少ないだけに対象モデルを絞る必然性はあまり見られないようにも思いますが、Intel Macでは2017年に発表された多数のシリーズでサポートが打ち切られました。
そして、今回のmacOS Sonomaの注目すべき新機能の多数はApple Siliconを搭載したMacに限られており、Intel Macの利用者は肩身が狭い状況です。
macOS Sonomaの非対応機種の動向
さて、最新のmacOSがインストールできなくなってしまった際に、愛用のMacを使い続けたい、そんな方の強い味方OpenCore Legacy Patcherの現在のサポート状況はどうでしょうか?
いくつかの制約(グラフィック関連とワイヤレスモジュール)があり、難しい作業であるとしていますが、従来のmacOSよりも早いタイミングでの早期アクセスの提供と近況報告があり、OpenCore Legacy PatcherでのmacOS Sonomaの対応は期待できると思います。
まとめ
この記事ではmacOS Sonomaの注目の新機能や対象機種、そして対応外となってしまったモデルのmacOS Sonomaの動向についてまとめました。
macOS Sonomaでは目新しい機能の追加よりも、macOSのブラッシュアップに注力したような印象を受けました。
Appleとその競合他社であるMicrosoftは共に環境問題に取り組む企業として知られていますが、Windows 11では「エネルギーに関する推奨事項」(Energy Recommendations)という項目が新設され、「スクリーンセーバーがオフ」であることを推奨されます。
Appleでは変化の少ないmacOS Sonomaの「新機能」としてMicrosoftが「オフ」を推奨するスクリーンセーバーを「より美しく」する方向に舵を切ったのもなかなか見どころです。
成熟したmacOS Sonoma、その正式リリースは間もなくです。