新しいPCを購入した際、Microsoft Officeがバンドルしている場合にはライセンス認証を行うことでWordやExcel、Outlookといったソフトを利用することができるようになります。
Microsoft Office 2010以降(*1)では、PCに付属しているOfficeを利用する場合には5文字×5セットの25文字からなるプロダクトキーを入力しライセンス認証を行う必要がありました。Microsoft Office 2021以降では、ライセンス認証の方法が購入したモデルや時期によって「Office カード」が付属している場合と付属していない場合があります。
本投稿ではPCに付属しているMicrosoft Officeのうち、プロダクトキーが記載されているOffice カードが付属していない場合のライセンス認証を行う方法について画像付きで詳しく紹介します。
*1) Microsoft Office 2007以前でもプロダクトキーを入力し、ライセンス認証を行う必要があったものの、Microsoft Office 2007以前ではPCにバンドルされている(プリンストールされている)モデルでは初回セットアップ時に限り、既にライセンス認証が行われている状態だった。
なお、プロダクトキーが記載されたOffice カードがPCに付属している場合はこちらの記事をご覧ください。
目次
- Microsoft Office 2021のライセンス認証を行う方法
- Microsoft Officeのライセンスを確認する方法
- Microsoftアカウントでサインインをしていない場合
- Microsoft Officeのライセンス認証に関するよくある質問
- まとめ
Microsoft Office 2021のライセンス認証を行う方法
では早速Microsoft Office 2021のライセンス認証を行っていきます。
特別用意するものはありませんが、「インターネット接続」と「Microsoftアカウント」の2つが必要になります。
なお、作業自体には影響しませんが、Office のバージョンにより表示されるデザインが異なる場合があります。
任意のMicrosoft Office ソフトを立ち上げる
では実際にMicrosoft Officeのライセンス認証をしていきます。
▼ まずはWord, ExcelなどのOffice ソフトを立ち上げます。
「スタート」ボタンをクリックし、スタートメニュー表示されている「Word」や「Excel」をクリックします。(赤枠で囲ったもの)
スタートメニューにWordやExcelがない場合には「スタート」ボタンをクリックし、スタートメニューの右上にある、赤枠で囲った「すべてのアプリ >」をクリックします。
▼ そして、PCにインストールされているソフトの一覧が表示されたら、「Word」や「Excel」を探してクリックします。
▼ ソフトが起動するまで待ちます。
Microsoftアカウントでサインインする
▼ Officeソフトが立ち上がると「Office を利用できます。」と表示されるとともに、「新しいデバイスには Office Home & Business 2021 が含まれています。」というように利用可能なエディションが表示されます。
この時点で、Microsoftアカウントでサインインしている場合には「次へ」というボタンが表示されますので、これをクリックします。
Microsoft アカウントでサインインしていない場合
もし、「次へ」というボタンが表示されずに「今すぐ Microsoft にサインインして Word を使い始めましょう」という記載がある場合には、PCがMicrosoft アカウントでサインインしていないか、Office でMicrosoft アカウントの確認ができていません。
こちらの方法で、サインインを行ってから作業に戻ってください。
使用するライセンスを確認する
▼ 設定の内容を確認されます。
OfficeのエディションとMicrosoftアカウントが表示されますので、間違いがなければ「次へ」をクリックします。
OfficeのライセンスはMicrosoftアカウントに関連付けされます。
このMicrosoftアカウントはOfficeを再度ライセンス認証を行う際に必要になりますので、控えを取るなどして、Officeのライセンスを関連付けしたMicrosoftアカウントを紛失しないようにしてください。
▼ 注意事項を確認して問題がなければ「確認」をクリックします。
▼ 設定を行っています。PCの電源を切ったり、インターネット接続を切断しないようにして暫く待ちます。
Officeのライセンス認証が完了
▼ 「成功しました!」と表示されたらOfficeのライセンス認証は完了です。
設定を続行するには「続ける」をクリックします。
更新や設定を確認する
ライセンス認証が完了したら引き続き設定を行っていきます。
▼ 使用許諾契約書を確認したりして、問題がなければ「同意する」をクリックします。
▼ プライバシーの詳細情報が表示されます。
内容を確認したら「次へ(N)」をクリックします。
▼ 「一緒に進歩する」と表示された画面に切り替わります。
追加の診断データと利用状況データをMicrosoftに送信するか、しないかを選択できます。
送信しても問題ない場合には「オプションのデータを送信」、しない場合には「オプションのデータを送信しない」をクリックします。
▼ 「Microsoft 製品のオファーと割引をパーソナライズしますか？」と表示された画面に遷移します。
表示された内容を確認し「パーソナライズする」または「パーソナライズしない」というボタンをクリックします。
▼ 「エクスペリエンスの強化」と表示された画面に移ります。
内容を確認し、「完了」をクリックします。
▼ 設定が完了しました。
これでWordやExcelを使い始めることができます。
Microsoft Officeのライセンスを確認する方法
正しくライセンス認証ができたかどうか確認する方法と、Microsoftアカウントに紐づけられたOfficeのライセンスを確認する方法について紹介します。
PCにインストールされたOfficeのライセンスとエディションを確認する方法
PCにインストールされているOfficeがライセンスされているかどうか確認するには以下の手順で操作を行います。
▼ 任意のOfficeソフト(WordやExcel)を立ち上げ、ウィンドウ左下にある赤枠で囲った「アカウント」をクリックします。
▼ 「製品情報」とある下に、「Microsoft Office ～ 2021 」、「この製品には以下が含まれています。」と表示される場合にはライセンス認証が完了しています。
この表記の他に「ライセンス認証が必要です」と記載されている場合にはライセンス認証に問題があります。
Microsoftアカウントに関連付けられたOfficeのライセンスを確認する方法
MicrosoftアカウントにOfficeのライセンスが関連付けられたかどうか確認するには、「Microsoft アカウント」から「サービスとサブスクリプション」を選択し「購入済みの製品」を確認します。
▼ 赤枠で囲った部分にMicrosoftアカウントに関連付けられたライセンスが表示されます。
▼ クリックすると詳細が確認できます。
ただし、Officeのプロダクトキーが記載されたOffice カードが付属していないタイプのライセンス認証ではプロダクトキーを確認することはできないようです。
Microsoftアカウントでサインインをしていない場合
Officeのプロダクトキーが記載されたOffice カードが付属していない場合にはライセンス認証にMicrosoftアカウントが必要です。
その為、PCをオフラインアカウントでセットアップした場合や、オフラインアカウントでOfficeのライセンス認証を行う場合にはOfficeで手動でMicrosoftアカウントにサインインする必要があります。
Microsoftアカウントをお持ちの方は
既にMicrosoftアカウントをお持ちの方は、以下の操作手順でログインすることができます。
▼ 「Office を利用できます」と表示されたら「サインイン」をクリックします。
この時「次へ」というボタンしか表示されていない場合にはMicrosoftアカウントでサインインされています。こちらから作業を続行してください。
▼ 赤枠で囲った部分にMicrosoftアカウントを作成する際に指定したメールアドレスや電話番号などを入力します。
▼ 入力が完了したら「次へ」をクリックします。
▼ 赤枠で囲った部分にMicrosoftアカウントのパスワードを入力します。
▼ Microsoftアカウントにサインインできるまでインターネット接続を切断しないようにして暫く待ちます。
▼ これでサインインが完了しました。
元の作業に戻りライセンス認証を行ってください。
Microsoftアカウントを新規発行するには
Microsoftアカウントをお持ちでない方は新しくMicrosoftアカウントを作りましょう。
▼ アカウントを作成をクリックします。
この時「次へ」というボタンしか表示されていない場合にはMicrosoftアカウントでサインインされています。こちらから作業を続行してください。
▼ Microsoftアカウントではサインインする際に「メールアドレス」と「電話番号」から選ぶことができます。
▼ メールアドレスをお持ちでない方は新しくメールアドレスを発行することもできます。
▼ 電話番号でサインインしたい場合には「または、電話番号を使う」をクリックして、電話番号を入力します。
▼ 作業の途中で画面を消してしまった場合には「アカウントにサインインまたはアカウントを作成」をクリックして、再度作業をやり直すことができます。
Microsoft Officeのライセンス認証に関するよくある質問
Q: Microsoft Officeのライセンス認証を行わなければいけないシチュエーションは？
A: PCを工場出荷状態に戻した場合や、Office ソフトを再インストールした場合には再度ライセンス認証を行う必要があります。
また、Officeに問題が発生し、「オンライン修復」を行った場合にも状況によってはライセンス認証を
Q: Officeのライセンス認証で使用したMicrosoft アカウントは今後も必要ですか？
はい、必要です。
特にOffice のプロダクトキーを記載されたカードがない場合にはOfficeのライセンス認証ができません。
また、Microsoftアカウントは一定期間以上使用されていないと利用停止、またはアカウントが削除されることがあるので、1年に1回以上はログインするようにしてください。
Q: PCに付属していたOfficeは売れますか？
いいえ。PCに付属していたバンドル版のOfficeはPCと分けて売ることはできません。
Q: Officeのプロダクトキーを確認する方法を教えてください。
こちらを参考に作業を行ってください。
ただし、Officeのプロダクトキーが記載されたOffice カードが付属していないPCではライセンスをアカウント単位で管理されるため、プロダクトキーが表示されない場合があります。
まとめ
本記事では、新しいPCにバンドルされているMicrosoft Office 2021のライセンス認証方法について解説しました。
Microsoft Office 2021以降では付属のOffice カードの有無によって認証方法が異なりますが、今回はOffice カードが付属していない場合のライセンス認証方法を画像付きで紹介しました。
無事に作業を終えられましたでしょうか？
最後までお読みいただきありがとうございました！
引き続き楽しいPCライフを！
では！
