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【22H2対応版】Windows 11をローカルアカウントでセットアップする方法

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【22H2対応版】Windows 11をローカルアカウントでセットアップする方法

この記事では、Windows 11をMicrosoftアカウントを作成することなく、ローカルアカウントでセットアップする方法についてまとめてみました。

Windows 11 22H2ではWindows 11 Homeのみに課せられていた「インターネット接続と Microsoft アカウント」がWindows 11 Proにも拡大される可能性があります。
過去に投稿した「【簡単】Windows 11 Homeをローカルアカウントでセットアップする方法」の手法が無効化されていたので、今回はその対策版です。

目次

【改訂版】 さらに簡単に作業できるバージョンを用意しました。

Windows 11 23H2でも引き続きこの記事でインターネット接続なしでWindows 11をセットアップできますが、改訂版の「【23H2対応版】Windows 11をインターネットとMicrosoft アカウントを回避してセットアップする方法」ではさらに簡単に作業が行えます。

はじめに

従来、Windows 11ではWindows 11 Home (と、Home Sモード)のみ、「インターネット接続と Microsoft アカウント」が最小システム要件とされていました。
しかし、Windows 11 22H2のInsider Previewで確認する限り、Windows 11 Proでもセットアップ時に「インターネット接続と Microsoft アカウント」が必要になっています。

そしてWindows 11 22H2では、以前あのかぼで紹介した「ネットワーク接続フロー」を停止する手法が無効化されました。

「ネットワーク接続フロー」を停止しても「申し訳ございません。インターネット接続が失われました」と表示され続行できない

しかし、中にはMicrosoft アカウントを作成したくない方もいらっしゃると思います。この記事はそんな方におすすめの記事になっています。ただし、Surface GoなどでプリインストールされているWindows 11 Sモードでは利用できないかもしれません。

Wi-Fiに接続してしまった方へ

今回の作業では、インターネット接続を切断する必要があります。
既にWi-Fiに接続してしまった方は、以下に示す方法でWi-Fiを切断してください。

※ Wi-Fiに接続されていない方、または有線LANで接続されている方はこの項をスキップできます。有線LANで接続されている方はPCから切断し、オフラインにしてください。
>>次の項へ

▼ OOBE 上でShift キー + F10 キーを押下します。

▼ コマンドプロンプトが立ち上がったら以下のコマンドを入力し、Enter キーを押下します。

start ms-settings:

▼ すると、「設定」が開きますので、「ネットワークとインターネット」を選択します。

▼ そして、「Wi-Fi」の部分にあるトグルボタン(赤枠で囲ったスイッチ)をオフに切り替えます。

▼ 「未接続 どのネットワークにも接続されていません。」と表示されれば作業完了です。
「設定」を閉じて、次のステップに進みましょう。

レジストリに新しいエントリを追加する

▼ まずはPCの電源を入れ、セットアップできる状態にします。

▼ PCが起動し操作ができるようになったら、OOBE 上でShift キー + F10 キーを押下します。

▼ コマンドプロンプトが起動しますので、以下のコマンドを入力しEnter キーを押下します。
複数行になっていても、改行せず続けて入力してください。

reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\OOBE /v BypassNRO /t REG_DWORD /d 1 /f

▼ 「この操作を正しく終了しました」と出力されたのを確認し、次のコマンドを入力しEnter キーを押下します。

shutdown /r /t 0

※ コマンドの解説はこちら(別記事に飛びます)

▼ すると、PCが再起動します。
もし、LANケーブルなどでインターネットに接続されている場合には、取り外しておきましょう。

セットアップを続行する

▼ 再起動が終わったらセットアップを進めていきます。
PCを主に利用する国または地域を選択し、「はい」をクリックします。

▼ キーボード レイアウトについて確認されます。

▼ 2つ目のキーボード レイアウトを追加されるか聞かれますので、必要がなければ「スキップ」をクリックします。

▼ 「ネットワークに接続しましょう」と表示されますが、今までの操作で「インターネットに接続していません」というボタンが表示されるようになったので、これをクリックします。

▼ 「制限された設定で続行」をクリックします。

▼ 無事に「インターネットに接続しましょう」をスキップできました。

希望するユーザ名を入力し、「次へ」をクリックします。

▼ アカウントに設定するパスワードを入力します。
※ オフラインアカウントの場合には、パスワードをスキップできます。

▼ デバイスのプライバシー設定を選択します。
各種設定を見直し、「次へ」をクリックします。

▼ これでセットアップの全項目を終了しました。
PCの電源を切らずに暫く待ちます。

▼ お疲れ様でした!
これでPCを使い始めることができます。

トラブルシューティング

「記事通り作業を行っても、どうしても作業が失敗する」などトラブルが発生する場合にご覧ください。

※ トラブルシューティングはこちらの記事にまとめました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ここまで、Windows 11をMicrosoftアカウントを追加せずセットアップする方法についてまとめてみました。

従来の方法と比べれば、やや工数は多いかもしれませんがWindows 11 22H2でもローカルアカウントでセットアップできたかと思います。

ちなみに、「あのかぼ」ではWindows 11の最小要件を満たしていないPCにWindows 11をインストールする方法についてまとめております。ご興味がございましたらぜひご覧ください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは引き続き楽しいPCライフを!

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2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Windows」へ変更しました。