古いMacも新しいmacOSで蘇る!OpenCore Legacy Patcherの特徴と使い方(インストール編)

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古いMacも新しいmacOSで蘇る!OpenCore Legacy Patcherの特徴と使い方(インストール編)

前のページではブータブルメディアからの起動、OpenCore Legacy Patcherのブートピッカーを経由してmacOSのインストールなどを見てきました。
このページではmacOSのセットアップの方法を見ていきます。

macOSをセットアップする

▼ 無事にインストールが終わると、下記の画面が表示されます。
「国または地域」が正しく選択されている場合には、「続ける」をクリックします。

▼ 「国または地域」が異なる場所に選択されている場合には、手動で設定し、「続ける」をクリックします。

▼ 「文字入力および音声入力の言語」の設定に修正を加える必要がなければ、「続ける」をクリックします。

この時点でMacの構成によっては「あれ動作が遅いな」と気が付くかもしれません。これはグラフィックスアクセラレータに起因する問題であることがほとんどです。その他の問題点や解決方法については後ほど見ていくことにして、今はとにかくセットアップを終わらせます。

▼ アクセシビリティの設定が必要な場合は設定を見直しましょう。必要がない場合には「今はしない」をクリックします。

▼ Wi-Fiでインターネットに接続する場合には、使用するSSIDをクリックします。

▼ そしてWi-Fiのセキュリティキーを入力し、「続ける」をクリックします。

▼ 「データとプライバシー」の情報が掲載されています。「続ける」をクリックし、セットアップを続行しましょう。

▼ データを引き継ぐ必要があれば「移行アシスタント」を活用して、データを転送しましょう。
ただし、もし初めてOpenCore Legacy PatcherでmacOSをインストールした場合、実用に耐えられるかテストした後で移行作業をしてもよいでしょう。

環境によっては移行アシスタント(Time Machine)を使用してのデータの転送は失敗する恐れがあります。

▼ Apple IDでサインインする方はここでできます。今設定をしない場合には「あとで設定」をクリックします。

▼ Apple IDでのサインインは必須ではありません。「あとで設定」を選択すると、本当にスキップするか確認してきますが、この時「スキップ」を選択するとサインインをせずにセットアップを進められます。

▼ 利用規約です。

▼ 選択の内容を確認をされます。

▼ 続いてはMacのアカウントについての設定です。
必要な項目をすべて入力し、「続ける」をクリックします。

MacがAVXを利用できない(2011年モデル以前の)Macの場合

お使いのMacがSandy Bridge以前のCPUを搭載したMacなど、AVXが利用できないMacの場合にはApple日本語入力プログラム (旧ことえり)が正しく動作しません。

その為日本語入力を行う場合にはセットアップ後に「Google 日本語入力」をインストールしご利用ください。

詳しくは「macOS Catalina Patcherで日本語入力をする」をご覧ください。

▼ 位置情報サービスの利用についての確認です。位置情報サービスを有効にする場合には「このMacで位置情報サービスを有効にする」のチェックボックスをオンにして、「続ける」をクリックします。

▼ オフにしたまま「続ける」をクリックすると、下記のようなポップアップが表示されます。

▼ 時間帯の設定です。

▼ この時、自分の地域と異なる場合には、利用する場所から一番近い都市を選択し、「続ける」をクリックします。例えば、千葉にお住まいの方は「Tokyo – 日本」を選択します。

▼ Appleとアプリケーションデベロッパーに診断データや使用状況のデータを送信するかどうかの確認です。

▼ スクリーンタイムの設定です。後で設定する場合には、「あとで設定」をクリックします。

▼ Siriの設定です。”Siri”に頼むを有効にする場合には、「”Siriに頼む”を有効にする」のチェックボックスをオンにしたまま、「続ける」をクリックします。

▼ Siriを有効にした場合にはSiriの声の選択が可能です。「声 1」と「声 2」を聴き比べ、お好みの方を選択しましょう。

▼ Siriと音声入力の改善に関する設定です。Siriや音声入力に対する捜査の音声をAppleが保存し、Siriと音声入力の改善に協力する場合には、「オーディオ収録を共有」のラジオボタンをオンにして続けるをクリックします。
 このプログラムに参加しない場合には、「今はしない」のラジオボタンをオンにして、続けるをクリックします。

▼ 最後の設定項目です。外観モードを選び、「続ける」をクリックしましょう。この設定はセットアップが終わった後でも、システム環境設定から変更できます。

お疲れさまでした。セットアップが完了しました!

▼ OpenCore Legacy Patcher v0.4.4以降では自動的にルートパッチがあたるため、手動でルートパッチを適用する必要はありません。
しかし、ウインドウを開いたり些細なアニメーションでも非常に動作が遅い場合にはグラフィックスアクセラレータに起因する問題が発生している可能性があります。その問題はとりあえず次回修正することにして、まずはmacOS VenturaをインストールしたストレージにOpenCoreをインストールします。

一部のiMacやMac Pro、MacBook Proの注意点

OpenCore Legacy Patcherを使用してmacOS Venturaをインストールしたい方のうち、GPUにAMD GCN 1~3世代の製品が使われているMacではルートパッチインストール時にKernel Debug Kit (通称KDK)が必要になります。この作業にはインターネット接続が必要です。
もしも、対象のMacにmacOS Venturaがインストールされた際、インターネット接続ができない場合には別のPCやMacを使用してKDKをダウンロードする必要があります。

方法や詳細は「AMD GCN 1~3世代を搭載したMacでOpenCore Legacy Patcherのルートパッチがインストールできない時の対処法」をご覧ください。

次のページではUSBメモリがなくともmacOSが起動するようにMacの起動ディスクにOpenCore Legacy Patcherをインストールする方法についてみていきます。