これまで「あのかぼ」ではOpenCore Legacy Patcher (OCLP)を使用したインストールガイドや、OCLPを使用したMacのブートシーケンスについて解説するページを公開していきました。今回は「OpenCore Legacy Patcher のパッチの内容」シリーズの最終章、「ルートパッチ」で適用されるパッチについて紹介していきます。
この「OpenCore Legacy Patcher のパッチの内容」シリーズでは、Dortaniaの「Explaining the patches in OpenCore Legacy Patcher(英語)」で紹介されているパッチの解説を「OpenCoreの設定」と「注入される Kext」、「ルートパッチ」の3つに分けて時より注釈を入れながら分かりやすく解説しています。
※ 弊サイトの他のシリーズと比べると少々…マニアックな記事です。
目次
ルートパッチ (On-Disk Patches)
ここではルートパッチ (オンディスクパッチ)の詳細を紹介します。
結局「ルートパッチ」とは何なのか?
「OpenCoreの設定」や「注入される Kext」とは異なり、「ルートパッチ (On-Disk Patches)」はその名の通り、macOSがインストールされた「ルートディスク」に対して直接適用されるパッチです。
「OpenCoreの設定」や「注入される Kext」は、ブートプロセスや特定のハードウェアサポートを改善するためにメモリ上でパッチを適用しますが、これだけでは対応しきれないシステム修正が必要な場合に、「ルートパッチ (On-Disk Patches)」が必要になります。ルートパッチは、システムファイルやKext (カーネル拡張)などのディスク上のファイルを直接修正することで、macOSの互換性や機能を向上させます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
これにて「OpenCore Legacy Patcher のパッチの内容」シリーズは完結です。
いかがでしたでしょうか?
これまで疑問に思っていた部分がクリアになれば幸いです。
Apple は新しいmacOSの公開時に過去のハードウェアに対するサポートを次々に削除してしまうため、今まではルートパッチを適用しなくても良かったMacでも、macOSのアップグレードのタイミングでルートパッチの適用が必須になってしまうことがあります。その際にMacでは上記のような変更が加えられているのです。
長いシリーズになりましたが、読破された方お疲れさまでした!
弊ブログでは引き続きOpenCore Legacy Patcherの魅力や最新ニュースお届けしていきます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
Anokabo v0.0.2 (7/11/2023, 6:08:50 PMをベースにしています。)
改定履歴
v0.0.2 2024.05.24 「OCLP.net版」へのリンクを追加
v0.0.1 2024.05.19 公開 (公開当初はv1.0として)