Windowsユーザの間でWindows 7やWindows 8のプロダクトキーでWindows 10やWindows 11のライセンス認証を行ったPCの再認証が出来なくなったことが波紋を広げています。本記事では、この問題の詳細とMicrosoftの対応について解説します。
目次
ハードウェア変更によるアクティベーション失効
Microsoftは2023年9月、Windows 7や8、8.1などの古いプロダクトキーでWindows 10とWindows 11のライセンス認証を停止しました。これにより、旧バージョンのWindowsから最新リリースに無料でアップデートする方法も同時に終了しました。
しかし、Neowinによると、この変更により一部のユーザがハードウェアの変更やBIOSのアップデート後にWindowsのライセンス認証が失われるという問題が発生していると紹介しています。特に問題とされるのは、これらのライセンスがMicrosoftアカウントに紐づいているにもかかわらず、OSを再認証(アクティベーション)ができないという点です。
Microsoftの見解とユーザの混乱
この問題についてMicrosoftのサポートは、「Windows 7 プロダクト キーのサポートが終了したため、ハードウェア変更後は Windows 10 Pro のライセンスを継続できない」とした上で、「ハードウェアの変更は Windows ライセンスの違反ではないため取り消されたり変更されたりする理由はない」というを認めたとしています。
しかし、実際にはWindows 7からアップグレードしたWindows 10 Proのライセンスがハードウェア変更後に継続できないという報告が上がっています。
Microsoftの対応
Windowsの主要プロダクトマネージャー、ビル・バボナス氏は、Microsoftがこれらの報告について認識しており、解決策を検討中であることをThe Vergeに対して認めました。
同氏は同様のトラブルが発生しているユーザに対し、カスタマーサポートへの連絡を促しています。
ライセンス認証の状態の確認方法
Windowsのアクティベーションステータスは、「設定 > システム > ライセンス認証> ライセンスの状態」から確認できます。
まとめ
ここまでWindows 10やWindows 11で発生しているライセンス認証に関するトラブルについて紹介しました。
この問題はWindows 7やWindows 8からアップグレードしたユーザ、またはWindows 7、8などのプロダクトキーでライセンス認証したユーザで報告されており、Microsoft アカウントで紐づいたデジタル ライセンスでも発生していることから多くのユーザにこの問題が波及する可能性があります。
Microsoftは既にこの問題つにいて認識しており、現在この問題に対処していることから早期の解決が見込まれますが、今後の動向に目が離せません。