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最新のWindows 11 KB5032190に問題か。ブートループやタスクバーが破壊されるなど重大な不具合が発生中

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最新のWindows 11 KB5032190に問題か。ブートループやタスクバーが破壊されるなど重大な不具合が発生中

2023年11月の月例更新プログラムでMicrosoftがリリースしたKB5032190にタスクバーのアイコンが消失するバグや、仮想デスクトップアニメーションの遅延が発生することが複数のユーザから報告され、Microsoftは対処に追われています。

この問題はWindows Latestが報じており、KB5032190で報告されているトラブルのうち、最悪の場合インストール中に無限ループに陥る可能性もあるようで、導入には注意が必要かもしれません。

この問題が発生する環境

この問題はWindows 11 ProやEnterpriseを含む様々なエディションで発現しているとし、11月の月例更新で公開されたKB5032190をインストールした多くのPCでインストール時の無限ループやタスクバーに関する問題などが発生する可能性があります。

タスクバーのアイコン消失

この問題は、Windows 11 Moment 4のオプション アップデート後に初めて発見されましたが、今月のパッチ パッチ チューズデー*1で配信されたアップデートにも影響が及んでいます。

この問題に見舞われたユーザは、KB5032190のインストール後、タスクバーのアイコンが空白になるか、インデックスがずれると報告しています。例えば、Microsoft Wordのアイコンをクリックすると、隣にあるMicrosoft Edgeが開くなどの状況です。

この問題は継続に発生するため、少なくとも 30 分ごとにタスクマネージャーからエクスプローラーを再起動する必要があるといいます。

この問題の影響を受けたユーザは、「これでは生産性が大幅に低下します」とし、PCの操作に直接的な支障がでるこの問題に不満を訴えています。

※1 パッチ チューズデー: Microsoftは月例のセキュリティ更新プログラムを毎月第2火曜日に配信することから

仮想デスクトップアニメーションの遅延

タスクバーの問題の他、仮想デスクトップのアニメーションが遅く、不安定になることが報告されています。この問題では仮想デスクトップの遷移に時間が掛かったり、視覚的に不自然な効果が現れる、壁紙が適切に配置されないなどが仮想デスクトップ間の切り替え時に発生しています。

これらのアニメーションによって引き起こされる応答性の欠如と不快な視覚効果は、Moment 4 リリースで最初に発見され、現在は必須の KB5032190 アップデートによりすべてのユーザーに影響を及ぼしています。

これらの仮想デスクトップのアニメーションの遅延や視覚効果の乱れもWindows 11 Moment 4のリリース後に発見されましたが、現在は KB5032190 アップデートによりすべてのユーザに影響を及ぼしています。

インストールの問題と無限ループ

特に重大な問題として、KB5032190のインストール中に無限ブートループに陥るケースがあります。子問題はKB5032190をインストール中にPCが繰り返し再起動し、変更がロールバックされる(元に戻される)ことが報告されています。

KB5032190でのトラブルで変更がロールバックされると多くの場合、更新履歴などに情報が残らず、ユーザはこの問題を追跡するための情報を入手できないことを前出のWindows Latestが指摘しています。

通常、更新プログラムに関する問題はWindows Update トラブルシューティング で検出したり、問題を解決しますが、本件では基本的なエラー コードや解決策さえ提供できなかったとのことです。

Microsoftの対応

Microsoftはこれらの報告を認識しており、消失するタスクバーのアイコンのバグを修正するために、いくつかのプレビュービルドをリリースしています。

しかし、一般向けのリリースでは、この問題を修復するためのリリースはまだなく、明確なリリース時期などは現時点で不明です。