前のページまでで新しいストレージへ換装できたと思います。
このページではMac miniの組み立てを行う際の注意点や、問題が起きた際の解決策などについてまとめています。
組み立ての際の注意点
ここからは組み立ての際に躓きそうな部分をまとめます。
Mac mini のハウジングに電源ユニットを取り付け、電源のコネクタを回す際には溝の位置に注意して取り付けます。
電源のコネクタ
▼ 下図には2つの矢印がありますが、そのうち電源のコネクタを嵌めるのは奥側の溝になります。

電源のコネクタのピン
電源コネクタのピンは適切な位置まで差し込みましょう。
▼ 下図は正しいピンの位置になります。

▼ 下図は正しくないピンの位置です。
うまくピンが刺さらない場合には電源コネクタがズレているか、電源コネクタを手前の溝に嵌め込んでしまっている可能性があります。
再度電源コネクタやピンの位置を確認しましょう。

電源ケーブル
ロジックボードをMac mini の筐体に戻し、PSUとロジックボードを繋ぐケーブルを接続する際にうまくいかないことがあります。
▼ 電源ケーブルを差し込むコネクタの位置を確認します。
PSUのケーブルは差し込み口に対して水平に取り付けますが、その際、ロジックボードのPCBと挿し込み口の空間に押し当ててしまう場合があります。

▼ 正しくは下図中の赤枠で囲った部分に対して差し込みます。赤枠の下の空間にケーブルを押し当てていないか確認しましょう。

作業を完了する
コネクターやケーブルの位置、異物の混入がないことを確認したら、ボトムカバーを取り付けて、先ほどと逆の手順で組み上げていきます。

▼ 特にボトムカバーを付ける前にアンテナプレートとWi-Fiを繋ぐアンテナが外れていないかを確認してください。

▼ ボトムカバーを取り付け、ネジをすべて止めます。

お疲れさまでした!
続けてSSDの増設をされてい方は以下の記事をご覧ください。
トラブルシューティング
SATAケーブルを断線させてしまった
作業中にケーブルを誤って断線させてしまった場合には、新しいケーブルを購入できます。
Mac mini (Late 2014)のSATAケーブルはMac mini (Mid 2011)やMac mini (Late 2012)と互換があります。
ファンのケーブルを断線させてしまった
ファンのケーブルを断線させてしまった場合には、半田などで修復することもできます。
ただし、ケーブル側のコネクタを破損させてしまった場合や修復が困難な場合には新しいファンの購入を検討してください。
olivins Mac mini A1347 Mid 2010, Mid 2011, Late 2012, Late 2014用の内蔵冷却ファン MC270LL/A MC438LL/…
作業後にWi-Fiの感度が悪くなった
作業後にMac miniでWi-FiやBluetoothの受信感度が悪くなった場合には、アンテナプレートとWi-Fiを繋ぐアンテナが外れていないかを確認してください。

作業後にMacの動作が非常に重くなった
作業後にMacの動作が遅くなった場合には、Macの本体内に異常がある可能性があります。
多くの場合、Macのファンが動作していないか、ケーブルが緩んでいるなどして、kernel_taskがダミーの処理として動いている可能性があります。
今一度ケーブルなどをチェックするか、SMCやPRAM/NVRAMをリセットするなどして挙動を確認してください。
まとめ
いかがでしょうか。
ここまでMac mini のストレージの増設についてみてきました。
無事に作業は出来ましたか?
Mac miniにNVMe SSD増設した際の手順と比べると随分と煩雑な作業が続きましたね。
Mac mini Late 2014では多くのパーツがMac mini 2010~Mac mini 2012と共通である場合が多く、ロジックボードさえ損傷させなければ何とかなりそうです。
逆にMac miniではケーブルを取り外す際にロジックボードを破損させてしまうリスクが比較的高いように思います。これから作業される方は、どうぞ気を付けて作業に望んでいただければと思います。
では、引き続き楽しいMacライフを!
なお、弊ブログではMac mini 2014のように最新のmacOSへアップグレードできないMacに対し、macOS Venturaや、macOS Montereyなどをインストールする方法について解説しております。
興味がある方はぜひ挑戦してみてください!


