前のページではOpenCore Legacy Patcherのルートパッチ(ボリュームパッチ)をMacからアンインストール(削除)する方法について紹介しました。
このページでは何らかの問題により、OpenCore Legacy Patcherのルートパッチを古いものに書き戻したい場合の手順を紹介しています。
ルートパッチをダウングレードする方法
OpenCore Legacy Patcherのルートパッチをダウングレードしなければいけないシチュエーションはまずないと思いますが、ルートパッチをアップデートした際に予期せぬ不具合が出た場合やデグレード(後退)が認められた場合には古いルートパッチを使用しなければいけない場合があるかもしれません。
ダウングレード後のバージョンのOpenCore Legacy Patcherのダウンロード
まずはダウングレード後のバージョンのOpenCore Legacy Patcherをダウンロードします。
OpenCore Legacy Patcher Releases よりGUI版のOpenCore Legacy Patcherをダウンロードし、展開します。
▼ OpenCore Legacy Patcherのリリースページにアクセスし、画面を下方向へスクロールします。
▼ Assetsの項目に存在する「OpenCore-Patcher-GUI.app.zip」を見つけ、これをダウンロードします。
▼ ダウンロードする際に、許可が必要な場合は「許可」を選択します。
ルートパッチをアンインストールする
ダウングレード後のOpenCore Legacy Patcherをダウンロードできたら「ルートパッチをアンインストールする方法」を参考に、現在のルートパッチをMacからアンインストールします。
ダウングレード後のOpenCore Legacy Patcherをインストールする
▼ ダウングレード後のバージョンのOpenCore Legacy Patcherを立ち上げて「Build and Install OpenCore」をクリックします。
▼ OpenCoreのビルドが始まります。
▼ OpenCoreのビルドが完了したら「Install to disk」をクリックします。
▼ OpenCore をインストールできる記憶装置の探索が始まります。
▼ 画面が切り替わったら内蔵ストレージを選択します。
▼ そして、「diskXs1 – EFI」をクリックします。(Xの部分は環境により異なります。)
▼ OpenCoreのインストール準備が始まります。
▼ パスワードを求められたら、Macのパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
▼ 選択した記憶装置にOpenCoreがインストールされていきます。
▼ 「Reboot to apply?」と表示されたら作業完了です。
再起動したい方は「Reboot」クリックしてMacを再起動します。
▼ 「Reboot」を選択された方はMacが自動的に再起動します。
▼「Ignore」を選択された方は「Return to Main Menu」をクリックして、OpenCore Legacy Patcherのメインメニューに戻り、Macを再起動させましょう。
Macに任意のバージョンのルートパッチをインストールする
ではいよいよMacにダウングレード後のバージョンのルートパッチをインストールしていきます。
▼ OpenCore Legacy Patcherのメインメニューが表示されたら、「Post Install Root Patch」ボタンをクリックします。
▼ 「Start Root Patching」をクリックします。
▼ 「Relaunch as root?」という通知が現れたら、「Yes」をクリックします。
▼ Macのパスワードを入力し、「OK」を選択します。
▼ OpenCore Legacy Patcherが自動的に再起動されます。
▼ ルートパッチのインストールが開始します。この時、Macの電源が切れないように注意します。
▼ 環境によってはカーネルキャッシュの再構築時に「- Rebuilding Kernel Cache (This may take some time)」という表記でフリーズしたかのように動かなくなることがありますが、処理は続いています。電源を切らずに待ちます。
▼ インストールが完了したら、「Reboot to apply?」(再起動して適用しますか?)という質問が表示されます。すぐに再起動を行う場合は「Reboot」を、ログを確認したり、保存などの作業が必要な場合は「Ignore」を選択します。(ここでは、「Ignore」を選択してみました。)
▼ OpenCore Legacy Patcherのメインメニューに戻るには、「Return to Main Menu」をクリックします。
▼ 再起動をして、トラブルがないか確認してください。
Macの再起動後、再度OpenCore Legacy Patcherを立ち上げて、インストールを行ったバージョンのルートパッチが正しくインストール出来ているか確認しましょう。
▼ OpenCore Legacy Patcherを開き、「Post Install Root Patch」をクリックします。
▼ そして、インストールしたバージョンが表示されていれば作業完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
OpenCore Legacy Patcher v0.4.4以降ではルートパッチは自動適用されるため、手動でインストールする機会はさほど多くないと思いますが、macOSのソフトウェアアップデート後やハードウェアの構成変更により再度ルートパッチを導入しなければいけない時にはこのガイドでサクッとインストールしてみてください。
なお、ルートパッチのインストール時やアップデート時には必ず先にOpenCore Legacy Patcherをアップデートした上で、操作を行うようにしましょう。
ひとまずこの記事で、「macOS SonomaをインストールできないMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする」シリーズは終了です。
全体として長い工数だったかもしれません。
一筋縄ではいかなかった方もいらっしゃったかもしれません。
本当におめでとうございます!
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何がともあれ、インストール出来た方、おめでとうございます!
そして最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、楽しいMacライフを!
お疲れさまでした!
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2023.11.15 記事タイトルを「macOS SonomaをインストールできないMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする(ルートパッチ編)」から「【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法(3/3)」へ変更しました。