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Macの画面共有をWindowsで使用する方法を徹底解説

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Macの画面共有をWindowsで使用する方法を徹底解説

PCやMacなどを複数所有している場合、作業によっては別のPCをリモートで接続する必要に迫られるかもしれません。
本稿ではWindowsからMacの画面共有を使用して、リモートで作業を行う方法について紹介します。

目次

リモート先のMacを設定する

では、まずはリモートされる側であるMacの設定を行っていきたいと思います。

macOS Ventura以降とmacOS Monterey以前では操作方法が異なりますので、この記事ではそれぞれの設定方法を用意しました。
ご利用のOSに応じて設定を行ってください。

macOS 13 Ventura以降の場合

macOS 13からは「システム環境設定」が「システム設定」に変更されており、操作がmacOS 12以前と異なります。

▼ 「システム設定」を開き、左ペインにある「一般」(下図中の赤枠で囲った部分)をクリックします。

▼ そして、「共有」をクリックします。

▼ 画面が切り替わったら「画面共有」の右側にあるトグルスイッチをオンにします。

必須の操作はここまでで完了ですが、本稿で紹介するRealVNCが提供するVNC Viewer以外のVNCクライアントを使用するユーザのうち、macOSのアカウントで認証ができないソフトの場合には追加の設定が必要です。

▼ トグルスイッチをオンにしたら、赤枠で囲った部分の「i」のアイコンをクリックします。

▼ 「コンピュータ設定…」をクリックします。

ここには、接続に必要な情報が掲載されています。
例えば「vnc://192.168.x.y」のように表示されている部分はローカルIPアドレスです。
また、「Finderのサイドバーで」から続く文字列はMacの名前です。
これは接続の設定の際に必要になるので控えておきましょう。

なおIPアドレスで設定する際にはvcn://の部分は不要です。

▼ 「VNC使用者が画面を操作することを許可」の左側にあるチェックボックスをオンにします。

▼ 赤枠で囲ったテキストボックスに新しいパスワードを入力します。

※ RealVNCが提供するVNC Viewerを使用する方はこのパスワードは使用しません。

▼ 設定ができたら「OK」をクリックします。

これで、Macでの作業は完了です。

macOS 12 Monterey以前の場合

macOS 12以前を使用している場合には以下の操作を行ってください。

▼ 「システム環境設定」を開き、「共有」をクリックします。

▼ 「画面共有」の左側にあるチェックボックスをオンにします。

必須の操作はここまでで完了ですが、本稿で紹介するRealVNCが提供するVNC Viewer以外のVNCクライアントを使用するユーザのうち、macOSのアカウントで認証ができないソフトの場合には追加の設定が必要です。

▼ 「コンピュータ設定…」をクリックします。

ここには接続に必要な情報が掲載されています。
例えば「vnc://192.168.x.y」のように表示されている部分はローカルIPアドレスです。
また、「Finderのサイドバーで」から続く文字列はMacの名前です。
これは接続の設定の際に必要になるので控えておきましょう。

なおIPアドレスで設定する際にはvcn://の部分は不要です。

▼ 「VNC使用者が画面を操作することを許可」の左側にあるチェックボックスをオンにします。

▼ 赤枠で囲った部分のテキストボックスにパスワードを入力します。

▼ 「OK」ボタンをクリックします。

ここまでの作業お疲れさまでした。
次のセクションでは、VNC Viewerをインストールし、Macにリモートアクセスする設定を行っていきます。

リモートを行うための設定を行う

VNC Viewerをダウンロードする方法

この記事ではRealVNCのVNC Viewerを使用します。

こちらのページ開き、少しスクロールします。

▼ Windowsを使用している方は、「Windows」が選択されていることを確認し、「Download VNC Viewer」をクリックします。

▼ するとダウンロードが始まります。

▼ ダウンロードが完了しました。

VNC Viewerをインストールする方法

▼ ダウンロードしたVNC Viewerのインストーラを立ち上げ、インストールに使用する言語を確認し、「OK」ボタンをクリックします。

※ 執筆時点では、日本語はありませんでしたので、この記事では英語で作業を進めていきます。

▼ 「Next」ボタンをクリックして作業を続行します。

▼ エンドユーザのライセンスについて説明されています。同意できる場合には赤枠で囲った部分のチェックボックスをオンにします。

▼ そして、「Next」ボタンをクリックします。

ここではインストール先やオプションを設定できます。

▼ 変更の必要がない場合には「Next」ボタンをクリックします。

▼ ここまでで、インストールの準備が整いました。「Install」ボタンをクリックします。

▼ UAC(ユーザーアカウント制御)により操作を求められた場合、「確認済みの発行元」が「RealVNC Ltd」であることを確認し、「はい」をクリックします。

▼ するとインストールが始まります。

▼ インストールが完了したら「Finish」ボタンをクリックします。

ここまででVNC Viewerのインストールが完了しました。
次のステップではいよいよMacへの接続を行っていきます。

VNC Viewerをセットアップする

▼ VNC Viewerのインストールが完了したら「RealVNC Viewer」を立ち上げます。

初回の起動時にはRealVNC Accountの設定などを求められる場合があります。

▼ 「Sign in to get started」をクリックし、セットアップを続行します。

既定値ではRealVNC Viewerに匿名の使用状況が含まれるデータを送信することになっています。これをオフにする場合には、「Send anonymous usage data to help improve RealVNC Viewer」(RealVNC Viewer の改善に役立つ匿名の使用状況データを送信する)の左にあるチェックボックスをオフにします。

すると、RealVNC accountの設定画面が開きます。

▼ RealVNC アカウントをお持ちでない方、設定が不要な方は「Cancel」ボタンをクリックします。

それでは、接続先のMacの情報を入力していきます。

▼ 赤枠で囲ったテキストボックスにMacの名前、またはIPアドレス、ホスト名を入力します。

▼ 入力が完了したらEnter キーで確定します。

▼ 接続が開始されます。

VNC Connectがインストールされていない場合、警告が表示される場合があります。

▼ 接続を続行する場合には「Continue」ボタンをクリックします。

▼ ここには接続したいMacのユーザ名とパスワードを入力します。

ここで入力するアカウントはMacのユーザアカウントの情報です。

▼ 入力が完了したら「OK」ボタンをクリックします。

▼ これで完了です。Macをリモートで操作できるようになりました。

VNC Viewerの使い方

このセクションではVNC Viewerを使用する上で必須だと思われる機能について紹介します。

全画面にしたい場合

▼ 接続先のPCやMacを全画面表示にしたい場合には、赤枠で囲い、矢印で示した部分(少しやり過ぎました)にマウスカーソルをホバーさせます。

▼ するとツールバーが出現しますので、赤枠で囲ったボタン(Enter full screen)をクリックします。

▼ これで完了です。

以前接続したPCやMacに接続する方法

一度接続したMacやPCに再接続を行う場合にはどうしたらよいでしょうか?
VNC Viewerで接続を行うと、VNC Viewerのメイン画面に接続した機器が登録されます。

接続を行いたい機器をダブルクリックして、リモートアクセスを開始することができます。
ただし、IPアドレスで指定している場合には、接続先のMacのIPアドレスが変動すると接続できなくなりますので、注意が必要です。

トラブルシューティング

このセクションではよくある問題やトラブルを中心にその解決策などを紹介します。

「An authentication error occurred. See the VNC Server error log for details.」と表示され、接続ができない

An authentication error occurred. See the VNC Server error log for details. (認証エラーが発生しました。詳細については、VNC サーバーのエラー ログを参照してください。)と表示されてしまう場合には、Macのアカウント情報の入力に不備がある可能性があります。

ユーザ名やパスワードに誤りがないか、Caps Lockが有効になっていないかなどを確認し、再度試行してください。

RealVNCのVNC Viewerを使用する場合、入力するパスワードはMacのパスワードです。

ログイン画面が表示されない

ログイン画面が表示される前にエラーが発生する場合には、ネットワーク上に接続先のMacが見つからなかった可能性があります。

入力したMacの情報(機器の名前やIPアドレス)に間違いがないことを確認してください。
また同一のネットワーク内で接続されていることを確認して下さい。

リモート接続は完了したもののとても遅い

Windows間のリモートデスクトップと比較するとやや遅い印象を受けるかもしれません。

それでも、あまりにも遅すぎるという場合にはネットワーク内の回線速度を改善することで幾分改善できるかもしれません。

まとめ

ここまで、WindowsからmacOSの画面共有を使用してリモートデスクトップを行う方法について紹介しました。

リモートで作業ができるようになると複数台での作業がスムーズに行えるようになると思います。
ぜひ使い方をマスターしてご活用頂けたらと思います。

お疲れさまでした!

2023.06.27 書きかけのコンテンツを完成させました。