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WindowsでおなじみのブルースクリーンがLinuxにも搭載

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WindowsでおなじみのブルースクリーンがLinuxにも搭載

Windowsではおなじみのブルースクリーンが、ついにLinuxにも搭載されます。「systemd 255」には多くの新機能と改善点を含んでおり、特に、Linux版「Blue Screen of Death(BSOD)」の導入はシステム障害時の迅速な問題解決に役立ちます。

systemd-bsodの導入

最も目立つ変更点は、「systemd-bsod」という新しいコンポーネントの導入です。これは、システムのブートに失敗した際にフルスクリーンでエラーメッセージを表示するツールで、重要なログメッセージ(LOG_EMERGレベル)を表示します。さらに、ブート障害の原因となるエラー情報を得るためのQRコードも表示されるため、診断と問題解決が容易になります。

これはシステムの起動と管理を担う「systemd」に追加されたもので、最新の「systemd 255」で利用可能です。

systemd 255の新機能と変更点

systemd 255では、他にも多くの新機能が追加されています。例えば、「systemd-vmspawn」は、QEMUをバックエンドに使用する仮想マシンの生成ツールで、現在は実験的な段階です。また、「systemd-storagetm」は、すべてのロックブロックデバイスをNVMe-TCPとして公開する新しいストレージソリューションです。

プロセス生成方法の変更

プロセス生成方法の変更プロセス生成の方法も大きく改善されており、posix_spawn()を使用することで、新しいプロセスをCLONE_VMおよびCLONE_VFORKを用いて生成します。これにより、システムのパフォーマンスとリソース使用の改善が期待されます。

セキュリティとシステム管理の進化

セキュリティ面では、新しい「systemd-pcrlock」機能がTPM2 PCRポリシーの管理を可能にします。これにより、システムのセキュリティがさらに強化されることが期待されます。また、systemd-bootには新しいホットキーが追加され、systemctlでは新しいrootファイルシステムへの自動ソフトリブートがサポートされます。

まとめ

Linux版ブルースクリーンは「systemd 255」に搭載される「systemd-bsod」という1つのコンポーネントですが、最近のWindowsのブルースクリーンと同じく、QRコードを含む画面で、今まで以上にトラブルシュートが容易になりそうです。