この記事ではMacで簡単にUbuntu ServerのLive USBを作成する方法について紹介します。
Ubuntu ServerはUbuntu Desktopと異なり、操作はキーボードで行うCUIが基本です。慣れるまでは難しく思うかもしれませんが、低スペックなPCでも軽快に動作するため、学習用にもぴったりです。
なお、この記事は過去に投稿しました「【簡単】balenaEtcherを使ってUbuntuのLive USBを作成する方法」をベースに、Ubuntu Server向けに書き直したものです。
目次
- 用意するもの
- Ubuntu Serverをダウンロードする
- balenaEtcherをダウンロードする
- balenaEtcherを使用してLive USBを作成する
- MacをLive USBから起動させる
- まとめ
用意するもの
用意するものはシンプルです。
USBメモリには8GB程度の容量があれば十分ですが、新規で購入される場合には32GB以上のUSBメモリをお勧めします。(コスパを考えると8GBや16GBは割高なため。)
なお、USBメモリ内のデータはすべて削除されますので、必要なデータは必ずバックアップをしておいてください。
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Ubuntuをダウンロードする
まずはUbuntuをダウンロードしていきましょう。
▼ こちらのページ (https://jp.ubuntu.com/)にアクセスし、「ダウンロード」をクリックします。
▼ ダウンロードページにアクセスしたら、ページを少し進んでいきます。
ここでは、「Ubuntu Desktop (ウブントゥ デスクトップ)」と「Ubuntu Server (ウブントゥ サーバー)」がダウンロードできます。
目的に応じてどちらかをダウンロードします。
エディション | GUI | 主な利用層 |
Ubuntu Desktop | あり | 一般ユーザー向け (WindowsやMacからの乗り換えの際にオススメ) |
Ubuntu Server | なし | サーバ用途向け (CUI操作が前提のサーバ向け) |
前述の通り、Ubuntu ServerはCLIであることから、Ubuntu Desktopよりリソースを消費しません。
▼ Ubuntu Serverをダウンロードしますので、「Ubuntu Server」まで進み、「ダウンロード」をクリックします。
▼ Ubuntuのイメージファイルのダウンロードが始まります。
Ubuntu Desktop 22.04.1 LTS ではファイルサイズが約3.56GB、Ubuntu Desktop 22.10では約3.79GBと比較的大きいため、環境によってはダウンロード完了までに時間がかかるかもしれません。
balenaEtcherをダウンロードする
次にbalenaEtcherをダウンロードします。
ちなみに、「Etcherは知っているけどbalenaEtcherっていうのは知らない」という方もいらっしゃるかもしれません。balenaEtcherは元々Etcherという名前で公開されていたものの、2018年に改称されたため、「balenaEtcher」と「Etcher」は同じソフトです。
▼ まずはこちらのページ (https://www.balena.io/etcher/)にアクセスし、「Download for macOS」という表記のボタンをクリックします。
balenaEtcherを使用してLive USBを作成する
UbuntuのイメージファイルとbalenaEtcherの両方がダウンロード出来たら、いよいよUbuntuのLive USBを作成していきます。
▼ まずは、balenaEtcherのdmgファイルを展開します。
▼ 「balenaEtcher」をダブルクリックして開くか、アプリケーションフォルダにコピーしましょう。
▼ 初回起動時には「”balenaEtcher”を検証中…」と表示されます。
▼ 「”balenaEtcher”はインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。開いてもよろしいですか?」と表示されたら「開く」をクリックします。
▼ 用意したUSBメモリを挿入しましょう。
この時、この作業には必要でないUSBメモリなどがMacに取り付けられている場合には、可能な限り取り外しておくことをお勧めします。
▼ balenaEtcherが立ち上がったら、まずは下図中の赤色の枠で囲った「Flash from file」をクリックします。
▼ ここで、先ほどダウンロードしたUbuntuのイメージファイルを選択します。
▼ 次に「Select target」というボタンをクリックします。
▼ 先ほどMacに取り付けたUSBメモリにチェックを入れて「Select (1)」というボタンをクリックします。
※ 指定したUSBメモリのデータはすべて消去されます。
▼ 「Flash!」をクリックすると、書き込みが開始されます。
▼ 処理が開始されるまで少し時間が掛かる場合があります。
▼ Macのパスワードを入力します。
▼ あとは作業完了まで待つだけです。
▼ 書き込みが完了すると、書き込んだ内容を検証します。
▼ 「Finishing…」で画面が固まったようになるかもしれませんが処理は続いています。
▼ 「Flash Complete!」と表示されればUbuntu ServerのLive USB完成です!
お疲れさまでした!
MacをLive USBから起動させる
今作成したUbuntuのLive USBから起動してみましょう。
▼ Macをお使いの方は起動時に alt(option)キーを押し続けながら、Macを起動させます。
Apple Startup Utilityが立ち上がったら、「EFI Boot」と書いてあるアイコンを選択します。
Ubuntuのインストール方法については、以下の記事に詳しくまとめております。
まとめ
ここまで、MacでUbuntuのブータブルメディアを作成する方法についてみてきました。
この記事で紹介したbalenaEtcherはWindowsでも使用可能ですので、Rufusの使い方とともにマスターするといいかもしれません。
それでは引き続き楽しいPCライフを!
お疲れ様でした!
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2023.01.16 記事内のリンクを更新しました。
2023.01.16 記事内のリンクを修正しました。
2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Linux」へ変更しました。