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【解決策あり】月例更新プログラム「KB5021233」の適用で一部のPCがブルースクリーン0xc000021aにより起動できなくなる事態が発生

Windows

【解決策あり】月例更新プログラム「KB5021233」の適用で一部のPCがブルースクリーン0xc000021aにより起動できなくなる事態が発生

米Microsoftは12月17日(現地時間)、今月の月例セキュリティ更新プログラムだった「KB5021233」に問題があり、Windows 10を搭載した一部のPCでブルースクリーン(BSoD)、「0xc000021a」が発生すると発表しました。

目次

影響を受ける可能性のあるバージョン

この問題で影響を受けるのはWindows 10のうち以下に示すバージョンが搭載されてたPCです。

  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows 10 バージョン 21H2
  • Windows 10 バージョン 21H1
  • Windows 10 バージョン 20H2

この問題の詳細

2022年12月13日に公開されたKB5021233 をインストールしたPCのうち、一部のWindows デバイスでブルースクリーン(BSoD)「0xc000021a」が発生するというトラブル。

Microsoftによると

KB5021233をインストールした後、C:/windows/system32 と C:/windows/system32/drivers (Windows が C: ドライブにインストールされていると仮定) にある hidparse.sys のファイル バージョンが一致しない場合があります。クリーンアップが発生したときに署名の検証が失敗する原因となります。

Microsoftより 和訳

としており、上記のように何らかの問題でhidparse.sys のファイルバージョンが一致しない場合にクリーンアップが発生したときに署名の検証が失敗することが今回のトラブルの原因としています。

対処法/解決策

この問題の影響を受けPCが正常に立ち上がらない、ブルースクリーンが発生する場合には以下の操作でトラブルを解決できます。

主な手順

Windows RE(Windows 回復環境)から起動し、「コマンド プロンプト」を立ち上げ、以下のコマンドを実行します。

xcopy C:¥windows¥system32¥drivers¥hidparse.sys C:¥windows¥system32¥hidparse.sys
※ 上記コマンドはC: ドライブにWindows がインストールされていると仮定しており、Windows RE 上で異なるドライブレターに設定されている場合には、それに応じて変更してください。

詳細な手順

まずはPCをWindows RE から起動させます。
通常、2回以上PCが予期せぬ形でシャットダウンが繰り返された場合には自動的にWindows REから起動します。

Windows REが自動で立ち上がらない場合には、起動可能なWindows のインストーラを作成し、「コンピューターを修復する」からでも操作は可能です。
Windows のブータブルメディアから操作を行う方法は「トラブルシューティング」をご覧ください。

▼ 「自動修復」と表示され、プログレスリングが回ります。次の画面に移行するまで暫く待ちます。

スタートアップ修復 で PC を修復できませんでした」と表示された場合には「詳細オプション」をクリックします。

▼ 「オプションの選択」の画面に遷移したら「トラブルシューティング」をクリックします。

▼ 「詳細オプション」がある場合にはクリックします。
CSM(BIOSモード)でインストールされている等、一部の環境では表示されない場合があります。

▼ 「コマンドプロンプト」をクリックします。

BitLockerでストレージを暗号化している方は

▼ この時、PCのユーザー名が表示され、パスワードの入力が求められる可能性がある他、BitLockerでPCを保護している場合には、回復キーの入力を求められることがあります。

▼ 回復キーを入力すると「続行」というボタンがアクティブになりますのでクリックします。

▼ 環境によっては若干ロックが解除されるまで時間が掛かるかもしれません。

▼ 画面にユーザー名が表示されている場合にはクリックします。

▼ アカウントのパスワードを入力し「続行」をクリックします。
※パスワードの設定をしていない方は空欄で「続行」をクリックします。

▼ コマンドプロンプトが立ち上がりました。

▼ コマンドプロンプトが表示されたら、以下のコマンドを張り付け、Enter キーで実行します。

xcopy C:¥windows¥system32¥drivers¥hidparse.sys C:¥windows¥system32¥hidparse.sys

▼ 「C:¥windows¥system32¥hidparse.sys は受け側のファイル名ですか、またはディレクトリ名ですか」と表示されたら「F」を入力しEnter キーを押します。

▼ 「1 個のファイルをコピーしました」と表示されたら完了です。

▼ 「exit」と入力し、コマンドプロンプトを閉じます。

▼ 「続行」をクリックしてWindows 10を立ち上げます。

これでPCは問題なく動作するはずです。

トラブルシューティング

この作業中に起こりがちなトラブルとその解決方法をまとめました。

Windows のブータブルメディア(インストーラ)から操作を行いたい場合

Windows REが立ち上がらない場合には、Windows のブータブルメディアから起動し、作業を行うことができます。

まずは、Windows のブータブルメディアから起動します。

なおUSBメモリにWindows のブータブルインストーラを作成する方法は以下の記事をご覧ください。

※ Windows 11のブータブルメディアでも同様の操作が行えます。

Windows 11のブータブルメディアを作成する方法

▼ Windows のブータブルメディアから起動します。

▼ 次の画面が表示されたら「次へ (N)」をクリックします。

▼ 下図中の赤枠で囲った「コンピューターを修復する(R)」をクリックします。

▼ Windows REが立ち上がりました。

まとめ

ここまでWindows 10の月例更新プログラム、「KB5021233」でブルースクリーンが(0xc000021a)が発生する問題とその解決方法についてまとめました。

この問題に見舞われた方は無事に修復できましたでしょうか?

現在Microsoftはこの問題の解決にあたっており、早急な解決が望まれます。

2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Windows」へ変更しました。