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Appleの最新アップデートに注意!macOS 13.6とmacOS 12.7のインストールで一部のMacが起動不良に。

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Appleの最新アップデートに注意!macOS 13.6とmacOS 12.7のインストールで一部のMacが起動不良に。

Apple Siliconを搭載したMacBook Pro 14インチまたは16インチを使用しているユーザはAppleの最新のmacOSアップデート、macOS Ventura 13.6やmacOS Monterey 12.7のインストールには注意が必要かもしれません。
本記事では、アップデートに関連する特定の問題と、それに対する解決策について解説します。

目次

ブート問題の原因と対処法

Mr. Macintoshを運営する@ClassicII_MrMac氏によると、macOS Ventura 13.6へのアップデート前に、内蔵ディスプレイのリフレッシュレート設定により、アップデート後の再起動で、Macが起動できなくなるとのことです。

具体的にはMacのリフレッシュレートが「60ヘルツ」に設定されている場合、アップデート後の最初の再起動でブートエラー(「!」マークが表示される)や画面がブラックアウトしたまま起動できなくなる恐れがあります。
この問題を回避するには、アップデート前にディスプレイの設定を「ProMotion」に変更することが推奨されています。

なお、この問題はmacOS Ventura 13.6で多く報告されている他、macOS Monterey 12.7でも同様のトラブルが起こるとの情報もあります。

この問題に陥ってしまったら

上記のブート問題が発生した場合、Apple Configurator 2の復活機能(REVIVE)を使用してMacを修復できます。

Apple Configurator 2の「復活」機能は特定の状況、特にmacOSのアップデートやアップグレード中に電力が失われた場合などにMacのファームウェアを復活させる目的で設計されています。
復活機能自体は、ファームウェアをアップデートし、ユーザーデータを保持しながらシステムの復元を試みるものです。

主なApple Configurator 2の「復活」機能の使い方は以下の通りです。
トラブルが発生したMacを別のMacにUSB-Cケーブルで接続し、特定のキーのシーケンスを使用して2つ目のMacを再起動します。

Apple Configuratorのウィンドウで、DFUアイコンを選択し、[「アクション」(Actions) > 「詳細」(Advanced) > 「デバイスを復活」(Revive Device)]を選択してから[「復活」(Revive)]をクリックすることで、復活機能を実行できます。

詳しくはAppleの「Apple Configuratorユーザガイド」をご覧ください。

Macで設定されたリフレッシュレートの確認と変更を行う方法

Apple メニュー をクリックし、「システム設定」(または「システム環境設定」) を選択します。

「システム設定」が立ち上がったら「ディスプレイ」をクリックします。

「リフレッシュレート」ポップアップメニューに表示されている値が現在設定されているものです。
変更する場合には「リフレッシュレート」ポップアップメニューをクリックし、リフレッシュレートを選択します。

まとめ

macOS Ventura 13.6やmacOS Monterey 12.7へのアップデートの際には、特定の条件下で起動に関する問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

既にこの問題はAppleに報告されているようで、早期の問題解決が望まれます。

この問題の対処法としてApple Configurator 2の復活機能(REVIVE)が有効で、これによってファームウェアの修復やアップデートを行うことで問題を解決することが可能です。

ただし、これを実行するには起動する別のMacが必要で、やや複雑な作業となるため、macOS Ventura 13.6やmacOS Monterey 12.7へのアップデートの際には必ずリフレッシュレートを確認した上で行うとよいでしょう。

お近くにMacBookを使用している方がいらっしゃったら、ぜひこの記事を共有して、トラブルを未然に防いでいただけたら幸いです。

筆者のTwitter / 筆者のHumin.me