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【暫定版】OpenCore Legacy Patcher 0.6.6以降の新UIを詳解: 変更点や使い方など

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【暫定版】OpenCore Legacy Patcher 0.6.6以降の新UIを詳解: 変更点や使い方など

OpenCore Legacy Patcherは、AppleのmacOSを、Appleがサポートを公式に終了した古いMacintoshハードウェア上で動作させるためのコミュニティベースのプロジェクトです。

この記事ではOpenCore Legacy Patcher 0.6.6で変更されたGUIにおける対応についてまとめた記事です。
また、改訂版の記事は現在準備中です。

目次

GUI版のUI変更の経緯

OpenCore Legacy PatcherはこれまでTUI版、GUI版というバリエントがあった他、GUIもリリースされた時期によりOCLPのUIは変化してきました。そして、2023年5月に公開されたOpenCore Legacy Patcher 0.6.6では1年4カ月ぶりにUIが刷新され、モダンな雰囲気になりました。

参考> OpenCore Legacy Patcher 0.6.6が公開 ―新しいUIへの刷新とAMD TeraScale 1の表示異常など複数の機能改善 (おんかぼ)

具体的な変更点

具体的には「メインメニュー」と「設定画面」が大きく変わっており、ボタンの位置や画面構成が刷新されました。

メインメニュー

▼ OpenCore Legacy Patcher 0.6.5とOpenCore Legacy Patcher 0.6.6を並べてみました。
新しいUIでは各ボタンの下に、アイコンの他機能の説明が追加されました。

よく見るとOCLPの過去のバージョンのGUI(OCLP 0.3.x系)に使用されていたアイコンが使用されていることが分かります。

▼ 各ボタンは次のように対応しています。
ボタンの表記自体は、「Post Install Root Patch」から「Post-Install Root Patch」へ変更されていたり、「Help」から「Support」と一部変わっている部分はあるものの、メインメニューからアクセス可能な機能に変化はありません。

設定 (Settings)

OpenCore Legacy Patcherの設定画面もモダンな雰囲気に進化しました。
従来は各設定を行う際に、設定のカテゴリーを示すボタンをクリックし、設定が終わったら「Return to Settings」というボタンをクリックし、別の設定を行う、というような操作を繰り返す必要がありました。特に問題はないものの、設定ごとに新しいウィンドウ要素が出現していました。

新しいUIでは各設定はタブで管理され、内容も新しい分類に整理されました。

新旧のOpenCore Legacy Patcher 設定画面の比較

▼ 各要素は以下のように対応しています。
前述の通り、各設定のカテゴリは新しい分類になりました。そのため各ボタンがタブの名称と対応している訳ではありません。

設定画面の変化をもう少し具体的に見ていきます。

「SIP Settings (Configure SIP)」の移動先

「SIP Settings」とあるボタンをクリックし、SIPの設定を変更する画面は、「Security」タブに移動しました。指定方法などについて変化はありません。

「SMBIOS Settings」の移動先

「SIP Settings」とあるボタンをクリックし、SMBIOSの設定を変更する画面は、「SMBIOS」タブに移動しました。新しいUIでは各オプションについて説明が追加されており、従来よりも分かりやすくなりました。

「Misc Settings」の移動先

「Misc Settings」(その他の設定)ボタンをクリックし変更できた設定は「Build」タブと「Extras」タブで変更が可能です。

▼ 「Build」タブではFireWire BootやAPFS Trimなどを含む「Misc Settings」内に含まれていた主要な設定を変更できます。

▼ 「Extras」タブではWake on WLANなど、「Build」タブになかった設定を変更できます。

▼ 「Advanced」タブではFeature Unlockに関する設定を変更できます。

「Non-Metal Settings (Configure non-Metal Settings)」の移動先

「Non-Metal Settings」では非Metal GPUでの描画の乱れを改善させることができます。
参考> OpenCore Legacy Patcherで非Metal Macの乱れるブラーを修正する方法

この設定は「Root Patching」タブに移動しました。設定が可能なオプションが増え、各オプションの特徴や説明書きが追加されました。

「Developer Settings」の移動先

「Developer Settings」をクリックし、変更できた設定は、OpenCore Legacy Patcher 0.6.6以降では「Advanced」タブ、「Security」タブ、「Root Patching」タブ、「App」タブに移動しました。

▼ 「Windows GMUX」や「Disable CPUFriend」といったオプションを変更するには「Extras」タブを使用します。

▼ 「Hibernation Workaround」(ハイバネーションの回避策)などの設定は「Advanced」タブから設定できます。

▼ 「Disable Library Validation」(ライブラリバリデーションを無効にする)などの設定を変更する際には「Security」タブを開きます。

▼ 「TeraScale 2 Acceleration」などの設定を変更する際には「Root Patching」タブを開きます。

▼ 「Ignore App Updates」(OpenCore Legacy Patcherの更新に関する通知を無視する)設定などは「App」タブから指定できます。

まとめ

ここまでOpenCore Legacy Patcher 0.6.6以降の新しいUIについて詳しく見ていきました。

新しいUIになり、設定などは大きく変更されましたが、ユーザビリティはとてもよくなりました。
メインメニューについては一見大きく変更された印象を受けますが、説明が追加されたりと分かりやすいものになりました。

新しいUIでmacOSのインストール方法や設定方法などは順次追加予定です。

弊ブログでは引き続きOpenCore Legacy PatcherとmacOS の最新情報をお届けします。

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