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MacBook Pro 2011のdGPU問題を解決する方法

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MacBook Pro 2011のdGPU問題を解決する方法

MacBook Pro (15-inch, Late 2011)のGPUのトラブルをdGPUを無効化させることにより改善させる手順を紹介します。

15インチや17インチのMacBook ProでMid 2010からLate 2011当たりの機種はGPU周りの不具合が多く、(Mid 2010はコンデンサーの問題だったり、2011は剥離だったりと原因は違うけど)GPU無効化やリフロー、リボールなど多様な修理があります。

今回はGPUを無効化させます。macOS Catalina Patcherで無理やりインストールした人も参考になればと思います。

お約束にはなりますが、この作業を誤るとOSが立ち上がらなくなどの問題が生じる場合があります。自己責任にて作業を進めるようにしてください。

作業開始

OS X El Capitan(OS X 10.11) 以降がインストールされている場合には、デフォルトでSIP (System Integrity Protection: システム整合性保護)が有効になっています。/System などを弄る際にはSIPを無効にする必要があるため、csrutilコマンドで無効にします。

Macの電源を切った後、「Command⌘キー」+「S」+「R」を押したまま電源ボタンを押します。

Single-user recovery modeに移行したら、下記のように入力します。

csrutil disable

「Successfully disabled System Integrity Protection. Please restart the machine for the changes to take effect.」というメッセージが返ってきたら問題なく処理ができたことになります。

次にキーボードのレイアウトに注意しながら下記のように入力します。

nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00

ここまで出来たら一度電源を切って、次にSingle-user modeで起動させます。
「Command⌘キー」+「S」を押したまま起動させます。

Single-user modeに移行したら、下記のように入力します。

/sbin/mount -uw /

次に、次のように入力して、/System/Library配下にExtensions-offというディレクトリを作成します。

mkdir -p /System/Library/Extensions-off

そして、下記のように入力して、

mv /System/Library/Extensions/AMDRadeonX3000.kext  /System/Library/Extensions-off/

最後にtouchコマンドを利用します。

touch /System/Library/Extensions/

これで、Single-user modeでの作業は終わりです。

rebootと入力して再起動させましょう。

reboot

起動の時点で表示に問題がなければ、このまま作業を続けます。

起動したら「ターミナル」を立ち上げます。
Launchpadをクリックして、

その他をクリック。

ターミナルをクリックします。

すると、Terminalが起動します。

ターミナルに次のように入力します。

sudo kextcache -v 1 -m /System/Library/Caches/com.apple.kext.caches/Startup/Extensions.mkext /System/Library/Extensions/

「パスワード🗝」と表示されたらMacのパスワードを入力しましょう。

これで作業は完了です。

この手法では、OSのアップデートなどで元に戻る可能性があります。
その際には別の手法でGPUを無効にするかしましょう。

いかがでしたでしょうか?
快適なMacライフをお楽しみください!

では!

2023.01.15 記事内のリンクを修正しました。(1件)
2023.01.15 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Mac」へ変更しました。