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Mac OS X LionやMountain Lionのブータブルインストーラを作成する方法

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Mac OS X LionやMountain Lionのブータブルインストーラを作成する方法

前のページでは、Mac OS X Lion (10.7)とOS X Mountain Lion (10.8)のブータブルメディアを作成する方法についてみてきました。

このページでは、今作成したブータブルメディアからMacを起動させる方法の他、作業中に発生しやすいトラブルなどについてまとめました。

作成したMac OS X のブータブルメディアをから起動する方法

今作成したOS XのインストールメディアからMacを立ち上げてみましょう。

▼ まずはMacの電源を切り、option (alt) キーを押しながらMacを立ち上げます。
Apple Startup Managerが立ち上がるので、「Mac OS X」を選択します。

▼ すると、これまでに作成してきたMac OS Xのブータブルメディアから起動が始まります。

トラブルシューティング

この章では作業中に発生するかもしれないトラブルと、その解決方法をまとめました。

「ディスクイメージ”InstallESD.dmg”にはAPFSボリュームが含まれていません。」と表示される

InstallESD.dmgを選択した際に、「ディスクイメージ”InstallESD.dmg”にはAPFSボリュームが含まれていません。」と表示された場合には、APFSボリュームではなく、ストレージを選択していることを確認してください。

▼ 「ディスクユーティリティ」の横にあるアイコンをクリックし、「すべてのストレージを表示」をクリックします。

▼ そして、ブータブルメディアにしたいストレージの名前をクリックします。

これで再度、「復元」から「InstallESD.dmg」を選択してみてください。

「作業を完了できませんでした。 (OSStatusエラー16)」と表示される

「復元」を開始した際に「作業を完了できませんでした。 (OSStatusエラー16)」と表示される場合にはブータブルメディアにしたいストレージのボリュームをアンマウントすることができず、作業に失敗している可能性があります。

▼ その際にはブータブルメディアにしたいストレージのボリューム名の横にある「取り出しボタン」(アイコン)をクリックします。

この時、ブータブルメディアにしたいストレージのフォーマット形式がFAT32等の場合には、ディスク名のみが表示され、ボリュームのマウントを解除することができない場合があります。

この際には、一度ストレージを「Mac OS拡張 (ジャーナリング)」でなどでフォーマットして再度試行してみてください。

▼ この時、マウントが解除できない場合には「取り出しボタン」(アイコン)をクリックした直後にディスクユーティリティを一度閉じるとアンマウントすることができると思います。

下図のようにボリューム名がグレーアウトしていることを確認し、再度「復元」からInstallESD.dmgを選択して作業を試行します。

「作業を完了できませんでした。 (OSStatusエラー-206)」と表示される

「復元」の作業中に「作業を完了できませんでした。 (OSStatusエラー16)」と表示され、中断してしまう場合には選択したイメージファイル(InstallESD.dmg)が破損している場合があります。

再度Mac OS Xをダウンロードし、InstallESD.dmgを抽出してみてください。

【付録】OS X LionとOS X Mountain Lionのシステム要件

ここで作成したMac OS Xのインストーラを使えばどんなMacにでもインストールできるという訳ではなく以下に示す要件を満たしており、ファームウェアがMac OS X LionやOS X Mountain Lionをサポートしている必要があります。

Mac OS X Lion (10.7)のシステム要件

Mac OS X Lionをインストールするには以下のシステム要件を満たしている必要があります。

Mac OS X 10.7 Lion は、最新バージョンの macOS に対応していない古いシステムで使用できます。利用に際しては以下の準備が必要です。

  • Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、または Xeon プロセッサを搭載した Mac
  • OS X Snow Leopard 10.6.6 以降または OS X Lion 10.7 がすでにインストールされていること
  • 2 GB のメモリ
  • 7 GB の空きディスク容量
  • 一部の機能を使う際には Apple ID が必要です。利用規約が適用されます。
  • 一部の機能を使うには、その機能に対応したインターネットサービスプロバイダのサービスが必要です。料金がかかる場合があります。
Apple (Mac OS X Lion Installer (日本))より

弊ブログで認識しているMac OS X Lionが導入できるMac

  • MacBookPro2,x: MacBook Pro (Core 2 Duo) 以降*1
  • MacBookAir1,1: MacBook Air (13-Inch, Original 2008) *2
  • MacBook2,1: MacBook (13-inch, Late 2006) *2
  • iMac5,x: (iMac Late 2006) 以降 *2 *3
  • Macmini2,1: Mac mini (Mid 2007) 以降 *2
  • MacPro1,1: Mac Pro (Mid 2006) 以降
  • Xserve1,1: Xserve (Late 2006) 以降

*1: MacBookPro2,x: MacBook Pro (15-inch Core 2 Duo), MacBook Pro (17-inch Core 2 Duo)の場合にはRAMが2GB以上である必要があります。

*2: RAMを2GB以上搭載させる必要があります。

*3: RAMを2GB以上搭載させ、CPUをCore 2 Duoに交換した場合にはパッチを当てることでiMac (Early 2006)やMac Mini (Early 2006)でもMac OS X Lionをインストールできます。(またはMac OS X 10.7に対応したMacで外部メディアにOS Xをインストールし起動させる方法もある)

Mac OS X Mountain Lion (10.8)のシステム要件

Mac OS X 10.8 Mountain Lion は、最新バージョンの macOS に対応していない古いシステムで使用できます。利用に際しては以下の準備が必要です。

  • OS X Snow Leopard 10.6.8、Lion 10.7、または Mountain Lion 10.8 がすでにインストールされていること
  • 2 GB のメモリ
  • 8 GB の空きディスク容量
  • 一部の機能を使う際には Apple ID が必要です。利用規約が適用されます。
  • 一部の機能を使うには、その機能に対応したインターネットサービスプロバイダのサービスが必要です。料金がかかる場合があります。

また、以下のいずれかのモデルの Mac が必要です。

  • iMac (Mid 2007 〜 2020)
  • MacBook (Late 2008 Aluminum または Early 2009 以降)
  • MacBook Pro (Mid/Late 2007 以降)
  • MacBook Air (Late 2008 以降)
  • Mac mini (Early 2009 以降)
  • Mac Pro (Early 2008 以降)
  • Xserve (Early 2009)
Apple (Mac OS X Mountain Lion Installer (日本))より

ただし、「iMac (Mid 2007-2020)」は誤記の可能性が高いと思います。

まとめ

ここまでMac OS X Lion (10.7)とOS X Mountain Lion (10.8)のブータブルインストーラを作成する方法についてみてきました。

Mac OS X LionやOS X Mountain Lionのダウンロードは非常に簡単に行えますので、サクッとブータブルメディアを作成して、懐かしのOS Xを楽しんでいただければと思います。

それでは引き続き楽しいMacライフを!

2023.01.16 記事内のリンクを修正と追加をしました。
2023.01.16 記事のカテゴリーを「修理・カスタマイズ」から「Mac」へ変更しました。
2022.12.14 「システム要件」を更新しました。
2022.12.13 公開当初下書きをアップロードしてしまっておりました。訂正してお詫び申し上げます。