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Appleの次期macOS「macOS Tahoe 26」が開発者に公開、新機能や見どころを紹介!

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Appleの次期macOS「macOS Tahoe 26」が開発者に公開、新機能や見どころを紹介!

Appleは現地時間6月9日、年次開発者会議「WWDC 2025」の基調講演にて、次期Mac向けOS「macOS Tahoe 26」を正式に発表しました。美しく刷新されたデザイン、新たなContinuity機能、Spotlightの史上最大規模のアップデート、そしてApple Intelligenceによる知的な操作体験の強化が主な特徴です。

macOS Tahoe (タホ)はIntel Macも(ギリギリ)対応!

「macOS Tahoe 26」の対応モデル

まずは対応機種から。

  • iMac 2020以降
  • Mac mini 2020以降
  • Mac Pro 2019以降
  • Mac Studio 2022以降
  • MacBook Air Apple Silicon搭載の2020以降
  • MacBook Pro 16インチ 2019以降
  • MacBook Pro 13インチ 2020 Thunderbolt 3ポート×4

macOS SequoiaでサポートされていたiMac Pro 2017など、大多数のIntel Macは今回のmacOS Tahoe 26ではサポートされず、WWDC前のリーク情報の通り、MacBook Proも同じ2020年モデルであってもThunderbolt 3ポート×2はサポートから外されました。

現時点でOpenCore Legacy PatcherがmacOS Tahoe 26をサポートするかについて、詳しい情報は入っていません。

関連> macOS 26「Tahoe」、一部旧型Macのサポート終了か ─ 13インチMacBook Pro(2020)も対象の可能性
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macOS Tahoeのテーマ

今回発表されたmacOS Tahoe 26の前のバージョンであるmacOS Sequoia 15のキャッチコピーは「パワフルにさえわたる。」(英語版: Sharp as a Mac.)と、デザインこそ2023年にリリースmacOS Sonoma 14と大きな変化はありませんでしたが、魅力的な機能が追加されたmacOS Sequoia 15では自信を伺わせる短いキャッチコピーでした。

そして、今回発表されたmacOS Tahoeのコピーは「Fresh faced. Timelessly Mac.」(斬新な顔。時代を超えたMac :翻訳したもの)で、後述するLiquid Glassの導入によりデザインが刷新されたことを象徴するようなキャッチコピーになりました。

なお、「macOS Tahoe」の名前の由来となった「Tahoe (タホ)」は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の景勝地であるタホ湖 (Lake Tahoe)に由来しています。

注目の新機能

macOS Tahoe の新機能は以下の通りです。

透明感あふれる新デザイン「Liquid Glass」で個性あふれるMacへ

macOS Tahoeでは、「Liquid Glass(リキッドグラス)」と呼ばれる新素材が導入され、デスクトップ、Dock、ツールバー、メニューバーなどのUIが半透明で奥行き感のあるデザインに刷新されました。

メニューバーは完全に透明化され、画面がより広く感じられるように。また、アプリアイコンやフォルダには新しいカラーテーマや絵文字・記号を適用できるなど、パーソナライズ性が大幅に向上しています。

写真アプリとLive Activitiesで進化したContinuity

Continuity機能も大きく進化。MacにiPhoneの「Phone」アプリが登場し、着信履歴や留守番電話の確認、さらには「通話スクリーニング」や「保留アシスト」といった最新機能にも対応。着信スクリーニングでは、不明な発信者からの通話を自動で応答し、内容を確認したうえで対応できます。

また、iPhoneからのLive Activities(例:フライト情報、Uberの到着、スポーツの試合結果)がMacのメニューバーにリアルタイムで表示され、クリックするとiPhoneミラーリングで詳細が確認できます。

Spotlightが史上最大の進化、直接操作が可能に

検索機能「Spotlight」はmacOS Tahoeで大幅に機能強化。すべての検索結果がインテリジェントに統合され、より素早く目的の情報にたどり着けるように。PDFやメールなど特定のファイル形式による絞り込みも簡単になりました。

さらに、メールの送信、メモの作成、ショートカットの実行など、アプリを切り替えることなく数百のアクションがSpotlight内から直接実行可能に。新たな「クイックキー」により、短いコマンドで目的の操作に即アクセスできます。

Apple Intelligenceが拡張、翻訳、創造、オートメーションのすべてが賢く

Apple独自のAIシステム「Apple Intelligence」も強化され、ユーザーのプライバシーを守りながら、より賢い機能を提供。

  • Live Translation(リアルタイム翻訳):メッセージ、FaceTime、電話中の音声翻訳に対応。すべてオンデバイスで処理されます。
  • インテリジェントショートカット:AIモデルを活用した高度な自動化が可能に。例として、授業の録音とノートを比較して抜け漏れを補完するなど、応用は広範囲に。
  • Genmoji & Image Playground:表情や髪型などを細かくカスタマイズできる新しい絵文字生成機能や、AIによる画像生成スタイルの追加。
  • リマインダー強化:メールやWebページから重要項目を自動抽出してToDoに変換可能。

ゲーム体験も刷新、Apple Gamesアプリ登場

新たに「Apple Games」アプリが導入され、ゲームの管理や友人とのプレイが容易に。ゲームオーバーレイ機能により、プレイ中でも設定変更やチャットが可能。Low Power Modeにより、バッテリー駆動時のゲーム体験も改善されています。

「Metal 4」や「MetalFX」など次世代の描画技術も導入され、『Cyberpunk 2077』や『Crimson Desert』など注目タイトルが続々登場予定。

その他の注目アップデート

  • Safari:最大50%高速化、バッテリー寿命4時間延長。デザイン刷新と新しいセクション整理。
  • Messages:背景の変更、投票機能、グループチャットでのタイピングインジケーターなどを追加。
  • Journal:日記アプリがMacに対応。地図表示や複数のジャーナル管理が可能。
  • Photos:iPadOSとの一貫性あるUI、コレクションのピン固定、サイズ変更など柔軟性アップ。
  • FaceTime:新しい「Contact Poster」、画面を広く使えるUI、新機能ボタンの追加。
  • Notes:Markdownエクスポートと電話会話の録音・文字起こし対応。
  • アクセシビリティ:カメラを使った視覚支援、読書モード、点字表示器向けインターフェースなど。
  • Passwords:保存済みパスワードの変更履歴の確認が可能に。

macOS Tahoe 26のデベロッパープレビューは公開されています。
パブリックベータの配信は来月としており、正式リリースは今秋を予定しています。

macOS Sequoiaが「穏やかな」OSであっただけに、今回の劇的なIntel Macの削減は今回のリリースがIntel Macをサポートする最後のバージョンになることを示唆しているようにも思えます。

あのかぼでは引き続きmacOS とOpenCore Legacy Patcher (OCLP) の最新情報をお届けします。

macOS Tahoe 26へアップグレードできるMacの一覧
macOS Tahoe 26へアップグレードできるMac

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