米Microsoftは2024年3月12日 (現地時間)、3月の月例のセキュリティ更新プログラム(パッチ チューズデー)としてWindows 11用の最新のセキュリティアップデートKB5035853をリリースしました。このアップデートは、以前のバージョン(KB5034765)で発生していたインストール時に「0x800F0922」が発生する問題を修正した他、セキュリティ強化やヨーロッパの新しいデジタル市場法(DMA)への準拠などの変更がありました。
KB5034765が原因で発生した「0x800F0922」エラーを修正
KB5034765により発生した「0x800F0922」エラーは、システム更新中に96%の進行で停止し、インストールを完了できない問題でした。Microsoftはこの問題を認識し、最新のKB5035853アップデートでこの問題に対処しました。更新プロセス中の不具合を解消し、ユーザがスムーズに最新のセキュリティパッチを適用できるようになりました。
USB 80Gbps標準への対応
加えて、KB5035853はUSB 80Gbps標準へのサポートを新たに追加します。これにより、互換性のあるデバイス間でより高速なデータ転送が可能になります。
DMA法への準拠
KB5035853は、ヨーロッパの新しいデジタル市場法 (DMA)に準拠するための変更もありました。これは、より公正で透明性の高いデジタル市場を促進することを目的とした法律で、大手テクノロジー企業に新たな義務を課します。このアップデートにより、Windows 11はDMAの要件を満たし、欧州市場での運用において法的な遵守を確保します。(主にMicrosoft EdgeのアンインストールやMicrosoft アカウントに関するもの)
まとめ
Windows 11の最新アップデートKB5035853は、重要なセキュリティ修正、パフォーマンスの向上をもたらします。特に「0x800F0922」インストールエラーの解決は、多くのユーザーにとって待望の修正でしょう。