米Microsoftは3月5日 (現地時間)、Windows 11の新機能として発表された「Windows Subsystem for Android」(WSA)を2025年3月5日にサポートを終了させると発表しました。WSAはWindows 11上でAndroidアプリを動作させることができる機能で、Microsoft Storeを経由しAmazonアプリストア (Amazon Appstore)に登録しているAndroidアプリをインストールし利用できる機能でした。
Windows Subsystem for Android (WSA)とは?
Windows Subsystem for Androidは2021年8月に予告されていた機能で、Windows 11が動作するPC上で直接Androidアプリを動かせる機能でした。
このWSAは米Amazon と米Intel との協力によって開発された機能で、Microsoft Storeを通してAmazonアプリストア (Amazon Appstore)で公開されているアプリをインストールすることができました。
アメリカに在住するユーザに対してWindows Insider 向けのプレビューが開始され、日本は米国以外の国や地域でWSAが利用できるようになったことで注目を集めました。
WSAの廃止は2025年3月5日
Microsoftは3月5日 (現地時間)WSAの公式ドキュメントを更新し、その中で、重要 (Important)というセクションを新設。この中で、2025年3月5日をもってWSAのサポートを終了すると発表しました。
これに合わせてWindows上のAmazon Appstore、WSAに依存するすべてのアプリケーションとゲームのサポートは、WSAのサポート終了日である2025年3月5日に終了します。
またMicrosoftは同発表内で、サポート終了日までテクニカルサポートを提供するとしたうえで、2024年3月5日以前にWSAを通じてAmazon AppstoreまたはAndroidアプリをインストールしたユーザは、2025年のサポート終了日までこれらのアプリを使用できるとしました。
結局WSAを利用していたユーザはAndroidエミュレータに
WSAを使用してAndroidアプリをPCで実行していたユーザは2025年3月までに代替サービスへ移行する必要が出てきました。
現在までに「NoxPlayerZ」や「BlueStacks」といったWindows 11で利用できるAndroidエミュレータがあります。できるだけ早いうちにこうしたソフトに移行していただけたらと思います。
ただし、こうしたソフトはプライバシー的な問題やセキュリティ的な問題についてよく検証する必要があります。ぜひ今から調査や準備を進めてサポート終了前までに余裕をもって作業を行いたい。