Microsoftは、Windows 11の最新インサイダービルドWindows 11 Build 26063 (Canary Channel)でWi-Fi 7のサポートを開始したことを発表しました。この技術は、IEEE 802.11be Extremely High Throughput (EHT)としても知られ、Wi-Fi 6およびWi-Fi 6Eの革新を基に、高速で信頼性、効率性が向上します。

Wi-Fi 7の主な特徴には、マルチリンクオペレーション（MLO）があり、これによりデバイスは複数の帯域（2.4GHz、5GHz、および/または6GHz）を同時に使用してネットワークの混雑を避け、接続性を維持できます。さらに、6GHz帯での320MHzの超広帯域は、デバイスへの速度を倍増させ、AR/VRなどの高帯域幅アプリケーションやシナリオに新たな可能性をもたらされるとのこと。また、4096-QAM変調により、データ伝送が20%増加し、ビデオストリーミング、ビデオ会議などの品質が向上します。

Microsoftによると、Wi-Fi 7を使用することで、Windows PCでマルチギガビット速度を楽しむことができ、Wi-Fi 6およびWi-Fi 6Eに比べて最大4倍、Wi-Fi 5に比べて約6倍速くなると説明しています。また、大幅に低い遅延を実現し、ゲームやビデオ会議などのリアルタイム活動の応答性とパフォーマンスが向上します。ただし、パフォーマンスはメーカーやハードウェアデバイスの機能によって異なる場合があります。

Wi-Fi 7をフルに活用するには、Wi-Fi 7対応の消費者向けアクセスポイントとPCが必要です。この新技術の導入により、ユーザは高速で信頼性の高い無線接続を活用することができ、日々のコミュニケーションや仕事の効率が大幅に向上します。

この新しいビルドでは、Wi-Fi 7サポートに加え、WindowsのCopilotで16の新しいアクションを実行できるようになり、既存の13のアクションに追加されました。Power Automate Desktopを使用すると、タスクを自動化することも可能です。