2月8日 (米国現地時間)Windowsユーザにとって待望のニュースが舞い込んできました。UnixやLinuxでお馴染みのSudoコマンドが、Microsoftの最新Insiderビルド26052にてWindows 11に導入されたのです。
あくまでもWindows 11の新機能として発表されたものの、SudoコマンドをWindows 10やWindows 7でも動作させる方法が発見されました。
Windows 11 Insiderビルド26052の目玉
このビルドは、WindowsのCanaryとDevチャネルを通じてリリースされました。このビルドでの大きな変更点は「レジストリエディタの改善」、「タスクバーの新しいアイコン」、そしてWindowsへの「Sudoコマンドの追加」です。Sudoコマンドを利用することで、Windows ユーザでも、Linuxのような権限昇格が可能になります。
しかし、このビルドはWindows 11バージョン24H2の最初のビルドであり、Sysprepに関連すると思われる重大なインストール問題が発生しています。これにより、GSoD (グリーンスクリーンオブデス) などの問題が生じています。
Windows 10とWindows 7で新しいSudoコマンドが利用できる…?
Microsoftからの公式発表はありませんが、Netwinが伝えたところによると、この新しいSudoコマンドはWindows 7でも機能することがWindowsに関連した情報に精通したBob Pony氏によって発見されたというのです。
Windows 7でのSudoの設定方法
Windows 7では、Sudoコマンドを利用するためには、Windows用のSudoアプリを別途ダウンロードし、System32フォルダに配置した後、管理者権限でコマンドプロンプトやPowerShellで特定のコマンドを実行する必要があります。
- 「Sudo for Windows」のダウンロード:
- まず、Windows用のSudoアプリケーションをダウンロードする必要があります。このアプリは、Windows 11 build 26052から抽出されたものと同様に機能します。
- アプリの配置
- ダウンロードした
sudo.exe
ファイルを、システムの%windir%\System32
ディレクトリにコピーします。これにより、システムのどこからでもSudoコマンドを呼び出せるようになります。
- ダウンロードした
- コマンドプロンプトの起動
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。これは、スタートメニューで
cmd
を検索し、右クリックから「管理者として実行」を選択することで行えます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。これは、スタートメニューで
- Sudoの有効化
- 次に、以下の2つのコマンドを実行して、Sudoを有効にし、新しいウィンドウでアプリを強制的に実行するように設定します。
sudo config --enable enable
sudo config --enable forceNewWindow
Windows 10での利用
Windows 10ユーザの場合も、基本的には上記のWindows 7での手順と同じです。Windows 10では、Windows 11に近いさらに進んだセキュリティ機能やシステムの互換性があるため、Sudoコマンドの導入がさらにスムーズに行える可能性があります。ただし、Microsoft公式の機能ではないため、使用する際は自己責任で行う必要があります。
注意点
ただし、この機能が広範囲にわたって互換性テストを受けているわけではないため、不具合や予期せぬ問題が発生する可能性があります。
まとめ
Windows for SudoはWindows 11の新機能として発表されましたが、Windows 10、そしてWindows 7でも動作できることが確認されました。もちろん、これらが必ずしも不具合なく利用できるとも限りませんし、セキュリティリスクを生む可能性もあります。
しかし、この報告がWindows間の互換性の高さを証明する出来事とも取れるでしょう。
現在はWindows 11上の「Windows for Sudo」でもGSoDが発生する不具合もあり完成はしていないものの、Windows 10やWindows 7 を利用しているユーザには嬉しい内容でした。