こんにちは!
今回はAliExpressで購入したというTWS i90000 AP Proをお借りすることが出来たのでレビューしていきたいと思います。
なかなか精密にできていてパッと見たところでは本物と見紛うレベルでコピーできている反面、細かい部分では突っ込みどころも満載です。最近では某フリマアプリなどで偽物が送られてくるなどの話も聞かれましたので、注意喚起の意味合いも込めて本物との見分け方も紹介いたします。
開封式
まず、開封式から。
シンガポールから船便で到着したようで、コロナの影響もあり1か月以上掛かっての到着のようです。
袋はやや破け気味なのか、中から少し内容物が見えています。
まずは、チャージングケースのカバーが出てきました。
これも後で見ていきます。
ちなみにカバーは真っ黒。
そして、これが箱。何やらAirPods Proみたいな箱ですね。本物の箱よりもやや低い印象を受けました。ちなみに、ビニールには包まれていませんでした。
本物の箱には側面にAirPods Proとの表記がありますが、こちらにはついていないようです。
底面の表記もシンプルですが、きちんと(?)日本語の表記もありました。
届いたもの一式。
早速開けてみましょう。
始めに出てくるのは、中国語(簡体)で「説明書」と印刷されたマニュアル。内容は取り忘れてしまいましたが、中国語と英語できれいな図入りで構成されていました。
マニュアルを取り除くと、下から現れるは、卵!(チャージングケース)が出てきます。チャージングケースは半透明のCPE(クリーンポリエチレン)袋、艶消しの袋に入っていました。
チャージングケースを取り除くと、下からは上に引っ張ってほしそうな緑色の(タブ)矢印が見えます。こういう所はすごく似せてきてるのね。
で、引っ張てみたところ・・・。
イヤーピースがパラバラと音を立てながら箱の中にこぼれていきました。
こぼれたイヤーピースを戻して、再度見ていきます。本物のように、Lightning Cableが付属しています。
では、先ほど一瞬見た、チャージングケースを見ていきましょう。
TWS i90000 AP Proを観察する
これすごい。質感も大きさも同じ。LEDの部分がやや違う感がありますが、殆ど一緒。
せっかくなので、比べてみてみましょう。
そっくり!
裏側。こちらも刻印がないだけで、見た目はまんま同じですね。
本物のAirPods Proには刻印がありますが・・・。
「この」TWS i90000 AP Proには刻印はありません。同じi90000にも刻印のあるものもあるようです。
開けてみましょう。うわ。
うわうわうわうわ。光りました!(そこ?)
出してみましょう。ええと、右が本物、左が偽物。ん?いや、左が本物、右が偽物。
確かに、プラスチックの接合部分の処理が荒かったり、質感も全く同じという訳ではないものの、ぱっと見では分からないと思うくらいよく出来ています。
沢山のしめじ達。よく出来ています。見た目だけではどっちが本物かわからなくなってきます。ただし、AirPods Proと比べて、TWS i90000 AP Proは圧倒的に軽く、その重さでどっちが本物かは分かります。
チャージングケースも本当によくできています。比べてみましょう。
開けてみたところ。
せっかくなので、付属のカバーも見ていくことにしましょう。
変哲のない、シリコンケースです。
カラビナ付きです。
被せれば装着完了。「どうせケースのカバー買うなら付けといてやんよ!」という漢気を感じます。
なお、TWS i90000 AP Proの付属品でありながら、本家AirPods Proにも装着することが可能です。
裏。
チャージングケースの機構も本物のAirPods Proの様です。
実際に接続してみた
な、なんやコイツ。
ちゃんとAirPods Pro って認識になってる!
ただし、既に別の機器に接続されていたのか、なぜか背面のボタンを長押しして、接続をしなければいけないようです。
きちんとチュートリアルも表示されます。
一応ノイズキャンセリングの文字も確認できます。
最後にHey Siriの設定があります。ちなみに、iOS 14ではウィジェットに電池残量が表示されるんですね。すごく便利。
音質について
音質はAirPods Pro よりも、Apple EarPods に近いイメージ。聞きやすく癖のない音質だと思います。ちなみに、AirPods Proよりも最低出力の音量は大きめなのか、音量を一番小さく絞っておいても、僕の耳ではやや大きい印象でした。
装着感自体はもちろん、AirPods Proと同じです。同じ形だしね。ただし、重さは全然違います。TWS i90000 AP Proの方が圧倒的に軽く、おもちゃみたい。軽すぎるんですよね。そのおかげで、本家のAirPods Proよりも正に”Air”という感じで、顔をブンブン振っても(ムチ打ちになる!)全然落ちるようなことはありませんでした。
機能・ノイズキャンセリングは?
本家、AirPods Proのようなアクティブノイズキャンセリング(ANC)はこの製品では使えませんでした。製品によっては動作するようなものもあるようで、レビューできる機会があったら是非してみたいものの、少なくともこの製品ではANCや外部音取り込みモードは利用できませんでした。
チャージングケースはQiでの無接点充電が可能なようで、本家のAirPods Proのチャージングケースと同じイメージで充電が出来ました。
また、本家のAirPods Proの場合、耳から出てくる、細長い部分をキュッと押すことで、感圧センサーがそれを検知して操作が可能です。この製品でも同様な操作ができますが、やや反応は鈍いようです。場合によっては、耳たぶごとつまんだ方がいいみたいな感じ。
なお、触覚フィードバックはありません。その代わりに音が鳴ります。
耳に取り付けたことを検知する機能は一応ついているようで、耳に取り付けると音楽が再生されますし、本家のAirPods Proみたいな「ドィルン」という音は再現されます。なんだか荒い音だけど。
なお、ちゃんとTWS i90000 AP Proの名前も変更できました。初期値だと「AP Pro」ですが、他の名前に変更可能です。
ダメなところ・バッテリー管理機能に難あり?
と、ここまでいろいろ見てきましたが、ダメイヤホンなポイントが2, 3挙げられます。
例えば、ノイズ。このモデルにはアクティブノイズキャンセリングの機能はついておりませんが、ノイズを付加しちゃう機能はついているようです。
Apple AirPods Proは音楽などを停止しながらノイズキャンセリングを有効にしておくことで、耳栓風に利用する方が一定数おられると聞いていますが、この製品は、音楽などを停止中にテンポのよい、チキチキチキチキ…、というノイズを楽しめます(?)
サーッというようなホワイトノイズではなく、もっとアップテンポで規則正しいリズムを刻みます。
また、外見上はよく出来ていますが、バッテリー管理機能はダメダメのようで、バッテリー残量の表記がチャージングケースの開閉で80%くらい上下します。全然あてにならない。また、バッテリーの残量が切れるタイミングで該当の耳の方から中国語のアナウンスが流れ、電源が切れます。
本物との見分け方
フリマアプリやオークションサイトではAirPods Proと称して偽物が送られてくることがあるようです。
ここで、本物のAirPods Proの見極め方を確認しておきましょう。
※といっても、この手の偽物にはたくさんの種類があるため、一概にこの見分け方が正しいという訳でもありません。
箱で見分ける
この箱にもいくつか種類があるようで、精巧に作られているものと、雑なものがあります。雑な例だと今回の様に、サイドに「AirPods Pro」の表記がなかったり、箱の大きさが違ったりします。
ただし、本物の箱には、必ずシリアル番号が記載されています。このシリアル番号を確認して、製品の保証状況とサービス期間を確認する – Apple サポート に入力して詳細をチェックしてみましょう。
付属品で見分ける
ただ、わざわざ出品している方に質問するのも面倒な時もありますよね。そんな時はもうちょっと観察してみましょう。
新品未開封の場合は付属品の確認ができませんが、開封品の場合には中をよく確認しましょう。
例えば、今回の様にAirPods ProのチャージングケースがCPEに包まれていたり、青いテープで巻かれている場合には要注意です。
また、付属ているケーブルがType-C(現時点では発売されていない)だったり、MicroUSBである場合には、確実に偽物です。
一番の防衛方法は、安心できる販売店で購入すること!なお、本物と偽物との見分け方については、まだまだありますが、ちょっと長くなってきたので、また別の記事で紹介します。
いかがだったでしょうか?さすがに充電機能に難ありというものを日常耳につけておくことは恐ろしくてできません(発熱してきたり、バッテリーが爆発してケガするの怖い)が、ぱっと見はすごくよく出来過ぎています。
ありがとうございました!
では!
本物のAirPods Proのレビュー記事はこちら。