この記事では2017年12月よりLenovo Japan LLCより発売されたIdeaPad 320シリーズのストレージの換装と分解方法などを見ていきたいと思います。
このガイドはLenovo IdeaPad 320シリーズ向けですが、以下に示す2018年モデルのNEC LAVIE NSシリーズも同様の作業でストレージやメモリの交換が行えます。
ただし、2018年モデルのNEC LAVIE NSシリーズに使われているメモリはLenovo IdeaPad 320のメモリと異なります。購入の際にはお間違いのないように。
このガイドで作業が可能な機種
- IdeaPad 320-15IAP
- IdeaPad 320 (AMD Dual-Core E2-9000) メモリはこちら
- IdeaPad 320 (Intel Core i3-6006U) メモリはこちら
- IdeaPad 320 (Intel Core i5-7200U) メモリはこちら
- IdeaPad 320 (Intel Core i7-7500U) メモリはこちら
- NEC LAVIE PC-NS150KA メモリはこちら
- NEC LAVIE PC-NS300KA メモリはこちら
- NEC LAVIE PC-NS600KA メモリはこちら
- NEC LAVIE PC-NS700KA メモリはこちら
目次
用意するもの
- E-Value 精密ドライバーセット
- へら (使わなくなったポイントカードでも代用可能です)
SSDを換装・増設する場合
- SSD (安定/スペック重視の方)
- Crucial 500GB , 1000GB , 2000GB
- Western Digital 500GB , 1TB , 2TB , 4TB
- SSD (コストパフォーマンス重視)
- HDD (修理の場合)
メモリを増設する場合
このメモリはIdeaPad 320-15IA (Intel Celeron N3350)向けのリストです。
※なお2018年モデルのNEC LAVIE NSシリーズの方はこちらのメモリがお勧めです。
バッテリーを交換する場合
なお、パソコンに取り付けられているストレージを新しいSSDにクローンする方法はこちらの記事をご覧ください。
IdeaPad 320を分解する
パソコンの電源を正しく切り、シャットダウンが完了したことを確認して、IdeaPad 320をひっくり返します。
▼ まずは13本のネジを取り外します。
▼ ネジを取り外したら、光学ドライブ(ODD)のベゼルをゆっくりと引いて、光学ドライブ(またはベイカバー)を引き抜きます。
▼ 今回分解したモデルは光学ドライブではなく、ダミーのベイカバーが取り付けられていました。
▼ これでボトムカバーが開くようになりました。スパッジャーなどを使用して、ゆっくりと分解します。
▼ ボトムカバーが開いたら、分解完了です。
この時点で既にストレージやバッテリー、Wi-Fiモジュールが確認できます。
▼ Lenovo IdeaPad 320-15IAPにはCPUに発熱の少ない「Intel Celeron N3350」が使われており、CPUファンが省略されていました。
作業前の準備を行う
SSDなどの交換、増設の前にバッテリーのコネクタを抜いておきましょう。
▼赤枠部分の突起にスパッジャーを引っかけて、ケーブルを手前方向に引き抜きます。
この時、ケーブルを傷付けないように慎重に作業を行いましょう。
▼ なお、バッテリーを交換するには下図の4本のネジを外し、そっと引き抜きます。
IdeaPad 320のメモリ増設
バッテリーとマザーボードをつなぐケーブルを切断したら、パーツの取り外しや換装を行っていきましょう。
IdeaPad 320のメモリはEMCシールドに覆われています。
▼ スパッジャーを使うか、摘まみ上げてEMCシールドを取り外します。
メモリが出てきました。このIdeaPad 320にはSAMSUNG社製のM471B1G73EB0-YK0 (8GB)が使用されていました。
換装例としては下記のパーツが挙げられます。
▼ メモリを取り外すにはロックアームをそれぞれ外側へと動かします。
▼ 30度くらいメモリが起きたところで、メモリをゆっくりと引き抜きます。
あとは新しいメモリを取り付けて完了です。
IdeaPad 320のストレージ換装と増設
▼ ストレージはバッテリーの横に取り付けられています。
換装例としては以下の製品がお勧めです。
- SSD (安定/スペック重視の方)
- Crucial 500GB , 1000GB , 2000GB
- Western Digital 500GB , 1TB , 2TB , 4TB
- SSD (コストパフォーマンス重視)
▼ 取り外すには、スパッジャーなどで左から救い上げるように持ち上げます。
なおこの時、持ち上げるのは凡そ1cm程度までにしてください。SATAコネクタを損傷させる恐れがあります。
▼ ストレージを持ち上げたら、優しく引き抜きます。
▼ ストレージからマウンターを取り外し、新しいストレージに装着して、今とは逆の手順で付け直します。
これでストレージの換装は完了です。
IdeaPad 320のWi-Fiモジュールの交換
IdeaPad 320-15IAPのWi-FiモジュールにはRealtek RTL8821AE(SW10A11648)が使用されていました。
m.2 2230なので、もしもWi-Fiモジュールが故障したなどの場合には取り換えできます。
作業を完了する
コネクターやケーブルの位置、異物の混入がないことを確認したら、ボトムカバーを取り付けて、先ほどと逆の手順で組み上げていきます。お疲れ様でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
メモリやストレージの換装の為にボトムカバー全体を取り外す必要がありますが、比較的簡単に分解が行えたかと思います。
この記事で使用したパソコンはLenovoのIdeaPad 320-15IAPでしたが、2018年モデルのNEC LAVIE NSシリーズでも同様の作業で分解が行えます。
これはNECのパソコン部門がレノボとNECの合弁会社であるLenovo NEC Holdings B.Vの完全子会社化された為です。
有名どころでは2018年モデルのNEC LAVIE NSシリーズ以外にも、NEC LaVie Tab W (Lenovo ThinkPad 10がベース)やVersaProシリーズ(Lenovo ThinkPadシリーズがベース)と、Lenovo製品をリブランドして日本メーカー風な格好で販売しています。
…愚痴っぽくなってしまいました。
これらのモデルでは、Windows 11のシステム要件を満たしていませんが、こちらの記事を参考に作業を行うとWindows 10からWindows 11へアップグレードすることが可能です。
では、引き続き楽しいPCライフを!