この記事では2013年10月から富士通株式会社より発売されたFMV LIFEBOOK SH90/Mのストレージの換装とメモリの増設・交換方法などを見ていきたいと思います。
SH90/MはIGZO液晶を搭載し、2560×1440という13.3インチクラスのPCでは高解像度な画面を有しています。カスタマイズ次第ではまだまだ楽しめそうなモデルです。
なお、メモリの交換、SSDの換装方法は「FMV LIFEBOOK SH90/P」も共通です。
目次
- 用意するもの
- LIFEBOOK SH90/Mのバッテリー交換方法
- LIFEBOOK SH90/Mのメモリ増設方法
- LIFEBOOK SH90/Mを分解する
- LIFEBOOK SH90/Mのストレージ換装方法
- Wi-Fiモジュールの交換について
- 作業を完了する
- まとめ
用意するもの
必要なもの
- E-Value 精密ドライバーセット
- スパッジャー (使わなくなったポイントカードでも代用可能です)
ストレージの換装の場合
- Crucial製SSD 250GB / 500GB / 1TB / 2TB / 4TB (オススメ)
- Crucial製SSD 240GB / 480GB / 1TB / 2TB (コスパ良)
- KIOXIA製SSD 240GB / 480GB / 960GB (旧東芝メモリ)
- Western Digital製SSD 500GB / 1TB / 2TB / 4TB (高耐久)
メモリを増設する場合
バッテリーを交換する場合
なお、パソコンに取り付けられているストレージを新しいSSDにクローンする方法はこちらの記事をご覧ください。
LIFEBOOK SH90/Mのバッテリー交換方法
▼ 作業の前にLIFEBOOK SH90/Mを正しくシャットダウンします。
▼ PC本体をひっくり返し、平らで水平な場所に置きます。
▼ 矢印の部分にスパッジャーを差し込み、ゆっくりと跳ね上げるようにバッテリーのカバーを浮かべます。
▼ バッテリーのカバーに隙間が出来たら、ツメを折らないようにゆっくりと取り除きます。
▼ バッテリーの左右にあるラッチを、それぞれ解除方向に移動させながら、バッテリーを矢印の方向から跳ね上げるように取り除きます。
▼ バッテリーが取り除けました。
LIFEBOOK SH90/Mのメモリ増設方法
SH90/Mは2GBのオンボードメモリとSODIMM(DDR3L-1600)が1枚挿入されています。
増設例としては下記のようになるかと思います。
バッテリーを取り外したら、中央部分(赤丸)のネジを取り外します。
▼ メモリを取り外すときは、ロックアームをそれぞれ外側へと動かします。
▼ するとメモリが30度くらい起き上がるので、メモリをゆっくりと引き抜きます。
あとは新しいメモリを取り付けて完了です。
▼ メモリの下には、オンボードのメモリチップが確認できます。
LIFEBOOK SH90/Mを分解する
バッテリーを取り外せたら、PC本体の左下付近にある、ラッチを引き下げながら、光学ドライブ(ODD)、またはベイカバーを外します。
▼ 以下の丸のついた10本のネジを取り除き、ボトムカバーを取り外します。
▼ これでLIFEBOOK SH90/Mの分解は完了です。
ボトムカバーを開けるとストレージやメモリ、Wi-Fiモジュールなどを確認することができます。
▼ メモリです。
▼ CMOSバッテリー
▼ ファン
LIFEBOOK SH90/Mのストレージ換装方法
ストレージを交換していきます
換装例としては以下の製品が挙げられます。
- Crucial製SSD 250GB / 500GB / 1TB / 2TB / 4TB (オススメ)
- Crucial製SSD 240GB / 480GB / 1TB / 2TB (コスパ良)
- KIOXIA製SSD 240GB / 480GB / 960GB (旧東芝メモリ)
- Western Digital製SSD 500GB / 1TB / 2TB / 4TB (高耐久)
▼ ストレージは右側から1cm程度持ち上げて、ゆっくりと引き抜きます。
▼ プラスチック製のマウンタは両面テープで固定されているので、ゆっくりと剥がして取り除きます。
▼ そして新しいストレージを取り付けます。
これで完了です。
LIFEBOOK SH90/MのWi-Fiモジュールの交換
LIFEBOOK SH90/MのWi-FiモジュールにはAtheros AR5B22が使用されていました。
mini PCIe接続ですので、もしもWi-Fiモジュールが故障してしまった際には修理が可能です。
作業を完了する
コネクターやケーブルの位置、異物の混入がないことを確認したら、ボトムカバーを取り付けて、先ほどと逆の手順で組み上げていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
FMV LIFEBOOK SH90/Mはやや古いモデルですが、IGZO液晶を搭載し、2560×1440という高解像度な画面、指紋センサー、タッチパネルを搭載していたりと、整備次第ではまだまだ活躍しそうな楽しいモデルだと思います。
また2014年5月から発売が開始された、カジュアルデザインのFloral Kiss (フローラルキス) CH75/R, CH75/Wは分解方法こそ異なりますが、内部の設計はメモリ周りが異なるなど些細な差があるものの、非常に共通している部分が多く、修理の際には比較的パーツの融通が利くよいモデルです。
なお、Surface Pro 4はWindows 11の最小システム要件を満たしていませんが、こちらの記事を参考に作業を行うとWindows 10からWindows 11へアップグレードすることが可能です。
では、引き続き楽しいPCライフを!
2022.09.01 目次を修正しました。