Surface Pro 4の画面揺れをSurface Pro 5の液晶と交換して修理と再発防止をする方法

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Surface Pro 4の画面揺れをSurface Pro 5の液晶と交換して修理と再発防止をする方法

こんにちは。
この記事では、2015年10月22日より日本マイクロソフトから発売された「Surface Pro 4」の画面を交換する方法についてまとめました。

Surface Pro 4のご愛用者さんならきっとご存じだと思いますが、このモデルには画面周りに問題が多発しております。

表示の部分でいえば「Surface Pro 4の画面揺れ」問題。デジタイザ(タッチ)周りでは「ファントムタッチ(ゴーストタッチ)」などが挙げられます。

筆者が使っているSurface Pro 4も例に漏れず、「Surface Pro 4の画面揺れ」と「ファントムタッチ」が発生しており、使用中に画面が乱れたり、画面の端が急にタッチされたりというトラブルに見舞われました。

この画面揺れはSamsung製のLCDを搭載したSurface Pro 4に発生するトラブルで、YouTubeで紹介されているような「無料で直る」的な解決策では改善に至りません。詳しくは「Surface Pro 4の画面揺れの原因とは」項をご覧ください。

目次

用意するもの

必要なもの

画面修理・交換の候補

m.2 SSDの候補

Surface Pro 4にはm.2 SSD (NVMe)が搭載できますが、両面にNANDが乗っているような、いわゆる両面実装のSSDの場合うまく取り付けられない場合があります。

購入の際には片面実装のSSDを選ぶようにしましょう。

なお、Surface Pro 4のSSD換装については、こちらの記事をご覧ください。<Microsoft Surface Pro 4の分解とストレージ換装・増設手順>

Surface Pro 4の画面揺れの原因とは

Surface Pro 4は前述の通り、画面揺れやファントムタッチなどのトラブルが多い機種です。
中でも画面揺れは突然発症し、一旦発症したら画面を交換するまで騙し騙し使うしかありません。

このトラブルはSamsung社製のLCD(主にLTN123YL01)に問題があり、本体の使用により発熱してくると映像が乱れます。つまり、Surface Pro 4をリカバリ(初期化)しても、更新プログラムやファームウェアの更新をしても根本的な解決には至りません

ただ、画面の交換の際、同じLTN123YL01が搭載されているものだと、画面揺れが再発する可能性が非常に高いために、交換をするならLG製のLCDを搭載したものか、Surface Pro 5向けのLCDとSurface Pro 5向けの画面をSurface Pro 4で利用できるようにする変換ケーブルを購入するとよいでしょう。

Surface Pro 4を分解する

※この作業にはホットガンを使用します。火傷などには十分に注意して作業に当たってください。
※Surface Pro 4のガラスは大変割れやすいので、時間のあるタイミングでゆっくりと作業を行ってください。

▼ 分解を行う前に、Surface の電源を正しく切ります。

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▼ 用意が出来たら、ホットガンで画面の淵の部分を温めます。
ただし、必ず温度は70度から90度までに設定し、100度を超えることの無いように作業を行いましょう。市販されているホットガンは設定により500度や600度を超える熱が出ますが、Surface を壊すだけでなく、火傷や思わぬ事故につながります。
矢印のように、あまり1ヵ所だけを熱することの無いように動かしながら熱していきます。

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▼ 画面を外すには、ピックを差し込んでいきます。場所によってはフレキシブルケーブルやアンテナなどが画面の淵近くに配置されていることもあります。

下図はケーブルやパーツの位置を視覚的に表したものです。赤枠で囲った部分はLCDのフレキシブルケーブが画面の淵近くにあります。そのため赤枠部分はピックを3mm以上挿し込まないください。
黄色い枠はアンテナがあります。誤ってピックなどでアンテナを切断したり傷つけたりしないように慎重に作業を行いましょう。

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▼ ある程度まで熱したら、スピーカーの部分からピックを差し込み、ゆっくりと、ゆっくりと作業を行います。Surface Pro 4のガラスはとても割れやすいので、こまめに温めながら、とにかくゆっくりとピックを動かしていきます。

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▼ もし、吸盤式のオープナーをお持ちなら、画面下部の赤丸で示した部分にくっつけて、画面と本体に隙間を作り、ピックを差し込み作業を行うのも良いです。

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▼ 固いな、と感じたらこまめに温めてください。
この作業を繰り返しながら少しずつ作業を進めていきます。

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▼ 画面が外れたらゆっくりと持ち上げて、ケーブルが折れ曲がらない位置まで移動させます。

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▼ ケーブルの上には電磁波シールドががあります。

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▼ 精密ピンセットなどを使って電磁波シールドを取り外します。
この時、小さな穴のような部分にピンセットを差し込み、少しずつシールドを取り外していきます。
非常に変形しやすいので、慎重に作業を行います。

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▼ ゆっくりと取り外していきます。

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▼ もう一つの電磁波シールドも同じようにピンセットで取り外していきます。

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▼ 2つとも取り外すことが出来ました。

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▼ 電磁波シールドの下にあったケーブル2本をスパッジャーで跳ね上げるようにゆっくりと取り外します。

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▼ 1本目が取り外せました。

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▼ そして、2本目も同様に取り外していきます。

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▼ 外すことが出来ました。

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▼ これで画面と本体が取り外すことが出来ました。

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▼ 下図はファンです。特に掲載した意味はないです。

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▼ 電磁波シールドに覆われたSSDが確認できます。
※Surface Pro 4のSSD換装についてはこちらの記事をご覧ください。
※せっかくLCDを開けたので一緒にストレージの換装までやってしまうといいかもしれない。

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Surface Pro 4の画面交換方法

ここから画面を交換していきますが、筆者が購入したLCDがどう届いたか、ちょっと紹介します。

▼ 購入したのはAliExpressのとあるショップです。
よくあるあるのビニール袋に入ってきました。大きさはおよそA3サイズです。

▼ 中を開けると、十分な緩衝材。

▼ 箱です。
箱にある中国語は以下のようなメッセージです。

お客様への注意:
外装が変形または破損している場合は、署名せずに時間内にご連絡ください.署名後、商品の状態が良好で、数量が正しいかどうかを確認してください.異議がある場合は、宅配業者に直接ご連絡ください; 店員が去った後、商品が破損したり、数量が間違っていたりしても、私たちは一切の責任を負いません.

▼ 箱を開けると付属品と緩衝材にくるまれたLCDが出てきます。

▼ 輸送中のトラブルは絶対に防ぐぞ!という強い意志を感じられます。

▼ ようやく出てきたLCDです。

では、いよいよSurface Pro 4の画面を交換していきます。

▼ 新しいLCDを見てみると、電磁波シールドとケーブルが付属していないようです。

▼ 元のLCDからケーブルと電磁波シールドを回収します。
先ほどと同じようにスパッジャーやピンセットで電磁波シールドを取り外します。

▼ そしてケーブルをスパッジャーで跳ね上げるように優しく取り外します。

▼ ケーブルを取り外すことが出来ました。

▼ 今、取り外したケーブルを新しいLCDに取り付けます。

▼ そして電磁波シールドを取り付けます。

▼ そして、新しいLCDに付属していたSurface Pro 5の画面をSurface Pro 4につなぐ変換ケーブルを用意します。

▼ 変換ケーブを繋げます。

▼ ちなみに、元のLCDから電磁波シールドを取り外し、付けようと思いましたが、サイズが異なるため付けられないようです。

▼ これで準備は完了です。

▼ 可能なら、画面を本体と接着させる前に画面と本体を繋ぎ、LCDが正しく動作するかテストすることをお勧めします。

表示やタッチに問題がなければ、正しく電源を切り、作業に戻ります。

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作業を完了する

▼ 後は接着のテープを――。と思いますが、先に残留している古いテープをきれいに取り除きましょう。テープの端をピンセットでつかみ、ゆっくりと回していくと…。

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▼ クルクルときれいに取れていきます。
もし、べたべたと、テープが残るようであれば、IPAや無水エタノールを綿棒に含ませてきれいにしましょう。

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▼ きれいになったらOKです!

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専用のテープが用意できればよいですが、できない場合には3Mのテープなどを用意します。

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▼ テープを貼っていきます。

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▼ そして、画面を貼り合わせていきます。
この時、位置合わせをしっかりと行いましょう。もしも、思わぬところに張り付いてしまっても、焦らずにゆっくりと作業しましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

Surface Pro 4は画面周りのトラブルが多く、使用を諦める方もいらっしゃるかもしれませんが、Surface Pro 5の画面をSurface Pro 4に付けることによって割と安心して使えるようになります。

Surface Pro 4はメモリの増設は行えませんが、このLCDの修理のタイミングでSSD換装を行えばまだまだ快適にご利用いただける機種だと思います。

画面を取り外すのに神経と時間を使いますが、ぜひ安全に作業を行っていただけたらと思います。

お疲れ様でした!

なお、Surface Pro 4はWindows 11の最小システム要件を満たしていませんが、こちらの記事を参考に作業を行うとWindows 10からWindows 11へアップグレードすることが可能です。

では、引き続き楽しいPCライフを!