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iMac Late 2013のSSDを換装してみた話(備忘録)

修理・カスタマイズ

iMac Late 2013のSSDを換装してみた話(備忘録)

今回はiMac (21.5-inch, Late 2013)のSSD換装について皆さんと一緒に見ていこうと思います。

Mid 2011までのiMacは磁石で固定されている画面を吸盤を使って簡単に取り外しができ、ストレージの換装やCPUの交換が容易にできました。

Late 2012以降のiMacについては、画面と筐体は両面テープで固定されているため、やや難易度の高い作業となります。

無理せずにゆっくりと作業を進めていきましょう。
なお、作業を始めるときには電源ケーブルを外して、十分に時間がたってから作業を開始しましょう。

そして、いつものお約束ですが、自己責任で実施をお願いします。
LCD外すまでは特に慎重に。

用意したもの

今回は3Mの車用両面テープを用意しました。
大抵海外サイトで購入する3Mの両面テープは偽物だったりすることが多いので、こういうパッケージ品は安心します。

なお、このテープを利用すると強力に接着する反面、若干画面が浮きますので、気になる場合には専用のものを使うと良いでしょう。分解用ツールも付属しているみたいですし。

ちなみに、分解用ツールは、ピザカッターみたいなものです。
かといって、ピザカッターではあまりやらないことをお勧めします。
画面の方のガラスに傷が入りますし、そもそもiSightカメラが損傷する場合があります。また薄いカード状のものがあれば、作業しやすくなります。

作業開始

早速作業を始めていきますが、まずは分解後の様子を見ておきましょう。
これだけでも随分と違うはずです。(ちなみに、背景はぼかしてます。)

iMac (21.5-inch, Late 2013)分解後の様子

あまり無理に分解ツールを差し込むとiSightカメラを壊してしまいそうですね。

分解用ツールを差し込みます。

ゆっくりと画面と筐体の隙間に沿って、下図のように分解ツールを進ませます。
なお、画面を取るまでに、10分から30分程度掛かりますので、焦らずにゆっくりと作業を進めましょう。

完全に両面テープが剥がれているかを確認するため、分解ツールを複数回上図のように滑り込ませます。この時もあまり差し込み過ぎないように注意しましょう。

ここまで出来たら、画面を浮かせて、筐体と画面を取り外していきますが、画面とロジックボードを繋ぐケーブルがあるため、ゆっくりとほんの少しだけ画面を持ち上げて、ケーブルを取り外します。

下図、ピンク色の部分に両面テープが付いたままですので、ゆっくりと画面を上下させて、テープを取りやすくします。慎重に作業してください。
(薄いカードなどがあれば、それを使って作業してみるといいです。)

無事に画面を取り外すことが出来たらすぐにストレージが確認できます。

せっかくなので、中を観察します。
4本のアンテナが確認できますが、BCM94360CDが使用されているそうです。

さて、ストレージを取り外してみましょう。
赤丸で囲ったトルクスネジを取ります。
プラスチックブラケットを取り外し、SATAケーブルを取ると、HDDが取り外せます。

ゴム製のマウンタが付いています(dynabookのような感じ)ので、取り外して、SSDを装着します。

後は逆の手順で組み立てていきます。

両面テープを付けるときには、もともと付いていた両面テープをきれいに剥がし、IPA無水エタノールでよく脱脂してから新しい両面テープを付けるようにします。

HPの黒いSSDとロジックボードがよく似合いますね。
このSSDについては後日レビュー予定です。

いかがでしたでしょうか?
iMac 2011までと違い、結構難易度が高めでしたが、無事に換装はできましたでしょうか?

後はさっくりとOSさえ入れてしまえば、快適にMacを使用することができます。

楽しいMacライフを!

では!

なお、ついにこの記事のMac(iMac (21.5-inch, Late 2013))もBig Sur のインストール要件から外れてしまいました。
ただ、OpenCore Legacy Patcher を使用するとmacOS Big Sur も導入可能です。
詳しくはこちらの記事から!

2022.02.10 タグの追加を行いました。
2021/08/22 表現を一部修正しました。
2020/12/16 追記と商品リンクを追加しました。